古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

【試乗】MINI ジョン・クーパー・ワークス クラブマンは「ワゴンのカタチをしたスポーツカー」

Motor Magazine のロゴ Motor Magazine 2020/02/23 15:00 Webモーターマガジン編集部

マイナーチェンジでパワーアップした、MINI ジョン・クーパー・ワークス クラブマンに、短時間だが試乗する機会を得た。その走りは、街中レベルでも十分に楽しめそうだ。

© Motor Magazine 提供

速さと使い勝手を両立したスーパーMINIワゴン

ボディカラーはレベルグリーン ソリッドと呼ばれる濃い緑色。赤いストライプが映える。 © Motor Magazine 提供 ボディカラーはレベルグリーン ソリッドと呼ばれる濃い緑色。赤いストライプが映える。

2019年に生誕60周年を迎えたMINI。日本では2万3813台を販売し、5年連続で2万台以上を販売している。ちなみに、MINIにとって日本は世界で6番目のマーケットだそうだ。

そんなMINIのホッテスト モデルが「ジョン・クーパー・ワークス(以下、JCW)」だ。クラシックMINI生みの親であるアレック・イシゴニスの友人であり、F1やラリーなどのモータースポーツシーンで活躍したジョン・クーパーをオマージュして、MINIのホッテスト モデルには彼の名が付けられている。現在、MINIのJCWモデルは、オリジナルの3ドアハッチバックのほかにコンバーチブル、クロスオーバー、そして今回試乗したクラブマンの4車種がラインアップされている。

JCW クラブマンはJCW クロスオーバーとともに、日本では2019年10月にマイナーチェンジされ、いまもバックオーダーを抱えるほどの人気モデルになっている。最大の変更点は、エンジンが306psと450Nmにパワーアップされたこと。これはMINI史上最速モデルといわれるJCW GPに搭載されるものと同じパワースペックだ。最高速度は250km/h、0→100km/h加速は4.9秒(ヨーロッパ仕様値)を誇る。日本仕様のミッションは8速スポーツATで、フロントには機械式デフロックを装備し、4輪を駆動する。

2Lの直4DOHCターボはMINI JCW GPと同じ306ps/450Nmにパワーアップされた。 © Motor Magazine 提供 2Lの直4DOHCターボはMINI JCW GPと同じ306ps/450Nmにパワーアップされた。

地下駐車場でJCW クラブマンに乗り込み、スターターをONにすると、迫力あるエキゾーストノートが場内に響き渡る。とはいえノイジーなものではなく、好きな人にはたまらないといった類いの小気味良いサウンドだ。今回の試乗は都内で短時間だったが、そんな速度域でもJCWのパフォーマンスを楽しむことができた。

アクセルをジワッと踏めば普通に加速するが、そこから少しでも右足に力を入れると瞬時にターボの過給が始まり、身体がスポーツシートに押しつけられる。その加速Gは、ハンパではない。コーナーの手前でブレーキを踏めば、従来型よりアップしたストッピングパワーで一気に減速する。4輪に的確にトラクションが与えられて、コーナリングは楽しい。とくにクリッピングポイントからアクセルを開けて加速しながら立ち上がるさまは、これぞJCW!といった感じ。

これ以上のパフォーマンスは箱根や筑波などのワインディングでも多少は楽しめるけれど、やはりJCWを思い切り走らせてみたいのならサーキットへ行くのがイチバンだろう。前述のブレーキや排気系、冷却性能を高めたラジエター、DSC(ダイナミック スタビリティ コントロール)やローンチコントロールなどを装備し、ストックのままサーキットで走らせても問題はなさそうだ。

走行モードの切り替えはあるのだが、短時間の試乗ではそこまで試していられなかった。それでも、デフォルトのMIDでも街中の走りなら不満はない。しかも40偏平の18インチタイヤを履いているのに、意外にも乗り心地は悪くない。リアシートにも乗ってみたが、このクラスとしてはスペースは十分だし、都会の不整路面を走っても突き上げなどは少ない。

ステアリングは専用の本革巻き。ヘッドアップディスプレイやナビゲーションシステムも標準装備。 © Motor Magazine 提供 ステアリングは専用の本革巻き。ヘッドアップディスプレイやナビゲーションシステムも標準装備。

オリジナルの3ドアハッチバック、オシャレなコンバーチブル、SUVとしても十分なクロスオーバーと、MINIのJCWモデルはラインアップされているが、究極のスポーティドライビングと高い実用性を両立させているのは、やはりこのクラブマンだろう。リアシートの居住性、使いやすい観音開きのリアドア、フル乗車でも360Lで最大1250Lのラゲッジスペースなどは、ノーマルのクラブマンと変わらない。

ベーシックグレードのMINI ONE クラブマンなら330万円、クーパーSでも432万円で手に入る。もちろん、JCWは内外装にはスペシャルエクイップメントが満載され、駆動方式は4WDだし、なんといっても1600kgのボディに306ps/450Nmのターボパワーは、それだけの価値がある。

MINIとして考えれば高価だが、同等のパフォーマンスを発揮するスポーツカーと比べれば、むしろお買い得だろう。しかも、スポーツカーにはない多様性も持ち合わせている。都会で扱うにも手ごろなサイズだし、これ1台ですべてがまかなえる。そう、MINI JCW クラブマンは「ワゴンのカタチをしたハイパフォーマンス スポーツカー」と考えるべきなのだろう。(文:篠原政明/写真:玉井 充)

95mmにサイズアップされたツインパイプのエキゾーストシステムやリアスポイラーは専用装備。 © Motor Magazine 提供 95mmにサイズアップされたツインパイプのエキゾーストシステムやリアスポイラーは専用装備。

[試乗記一覧:(画像)]

MINI ジョン・クーパー・ワークス クラブマン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4275×1800×1470mm

●ホイールベース:2670mm

●重量:1600kg

●エンジン種類:直4 DOHCターボ

●排気量:1998cc

●最高出力:225kW<306ps>/5000rpm

●最大トルク:450Nm<45.9kgm>/1750-4500rpm

●トランスミッション:8速AT

●駆動方式:フロント横置き4WD

●タイヤサイズ:225/40R18

●税込価格:568万円

MOTOR MAGAZINEの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon