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【やんちゃなトヨタ】“セラ”はトヨタのやり過ぎた傑作車のトップランナー(その1)

Motor Magazine のロゴ Motor Magazine 2020/03/26 19:30 Webモーターマガジン編集部

一見、保守的に思えるトヨタだが、じつはトヨタの歴史はチャレンジの歴史でもあった。時代の先を行き過ぎたクルマから、一体どうした?と首をかしげたくなるクルマまで、トヨタのチャレンジを改めて俯瞰する連載企画をスタート。まずは「セラ」からだ。

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トヨタ セラには、いまだかつてない斬新さがあった

1987年の東京モーターショーにトヨタが出品したユニークなスタイルのコンセプトカー、AXV-II。そして1990年の3月、このモデルをほぼそのまま市販化したのがセラだ。

真夏はエアコンをフル稼働しても暑かったというオーナーは多い。 © Motor Magazine 提供 真夏はエアコンをフル稼働しても暑かったというオーナーは多い。

ベースとなったのはEP82型スターレットだが、キャビン部分をほぼガラスに、さらに国産量産車初のガルウイングドア(正確には前ヒンジのシザーズドア)を採用するなど、ベース車とは異なる最新技術が数多く盛り込まれていた。

外から丸見えになるからか、インテリアも近未来的なデザインだった。 © Motor Magazine 提供 外から丸見えになるからか、インテリアも近未来的なデザインだった。

搭載されたエンジンは1.5Lハイメカツインカムの5E-FHE型で、これはセラに搭載されてデビューを果たした。パワースペックは110psと13.5kgmで、車重は900kg前後だったから、動力性能はほどほどだった。

独特の形状のシートがエクステリアにマッチ。リアシートは狭かった。 © Motor Magazine 提供 独特の形状のシートがエクステリアにマッチ。リアシートは狭かった。

しかし何といっても、ルーフまで回りこんだウインドーにより開放感は格別で、オープンスポーツカーとは異なる新たなドライビング体験をもたらした。もっとも「外から丸見え」ゆえ、恥ずかしがり屋さん? の日本人には馴染まず、一代限りで生産を終了。総生産台数は1万7000台弱に終わってしまう。だが逆に現在も熱心なファンが存在する、やんちゃなトヨタの象徴ともいえる1台だ。

動力性能はそこそこだったが、思った以上にキビキビ走ってくれた。 © Motor Magazine 提供 動力性能はそこそこだったが、思った以上にキビキビ走ってくれた。 今でも熱心なファンに支えられて残存する個体が多いのもセラの特長だ。 © Motor Magazine 提供 今でも熱心なファンに支えられて残存する個体が多いのもセラの特長だ。

トヨタ セラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:3860×1650×1265㎜

●ホイールベース:2300㎜

●重量:890kg(4速AT:930kg)

●エンジン型式・種類:5E-FHE・直4DOHC

●排気量:1496cc

●最高出力:110ps/6400rpm

●最大トルク:13.5kgm/5200rpm

●10モード燃費:14.6km/L

●燃料・タンク容量:レギュラー・40L

●トランスミッション:5速MT(4速AT)

●タイヤサイズ:185/60R14

●価格(当時):160万円~(4速AT:167万5000円)

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