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【ビデオ】1998年式と2015年式のトヨタ「カローラ」同士で衝突試験を実施!

Autoblog 日本版 のロゴ Autoblog 日本版 2017/05/19
© Autoblog 日本版 提供

自動車の安全性に関して言えば、現在の我々は最高に恵まれた時代を生きている。各自動車メーカーは先進的な安全システムや構造設計の改良を競い合い、政府や保険業界はどこもかしこも衝突試験を実施している。道路の設計でさえ、安全面の観点から見直されるくらいだ。

オーストラリアとニュージーランドの共同自動車安全機関であるオーストラリア自動車アセスメント・プログラム(ANCAP)が撮影したこの映像を見れば、自動車の安全性がこの数年間でどれほど進化しているかが分かるだろう。同機関は、道路交通安全局(NHTSA)や道路安全保険協会(IIHS)のように、まさに自動車の衝突の瞬間を分析している。

ANCAPの試験で使用されたのは2台のトヨタ「カローラ」。安全面では定評ある同モデルの性能の実証と、国連世界交通安全週間を受け、今回の試験が実施された。オーストラリア仕様の1998年式カローラ(米国仕様はエアバッグ付きだが、同車は付いていない)と2015年式カローラが、64km/hの速度でスモールオーバーラップ衝突試験を行った。

映像をご覧いただければお分かりいただけるが、結果は比較にならなかった。ANCAPは1998年式カローラに星ゼロの評価を下した。センサーはダミー人形が頭部、脚部、胸部に重傷を受けたと示しており、同車のスコアは16ポイント中わずか0.40ポイントという結果になった。

一方の2015年式カローラは、5つ星評価と16ポイント中13ポイントを獲得した。エアバッグや格段に細分化された車体構造により、ドライバーは無事歩けるか、少なくとも軽傷で足を引きずって済む程度だ。

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NHTSAでも数年前に1959年式シボレー「ベルエア」と2009年式シボレー「マリブ」を使用して似たような比較試験を行ったが、詳細な記録は残されていない。しかし、50年の技術進歩が顕著な差を見せ付けたことは確かだろう。だが、今回のカローラの試験では、たった17年だ。

ANCAPは映像を用いて、ある恐ろしい皮肉を指摘している。最も危険なクルマは、しばしば最も危険なドライバーが運転しているというのだ。19年前のクルマを中古で安く購入した16歳の少年が運転していることは珍しくない。同じく、80歳の高齢者が19年前から乗り続けている場合もあるわけだ。

ANCAPのジェームズ・グッドウィンCEOは、「不幸なことに、最も危険性の高いドライバー、若者や経験の浅い人、高齢者や体の弱い人が、最も危険なクルマを運転している場合も多い。この試験を通じて、全てのドライバーが自身のクルマの安全性を見直す機会を得てもらいたい」と述べている。

これもまた皮肉なことに、現代の路上を走っているクルマはより強固に、安全になっているにも拘わらず、死傷率は上がり続けている。ドライバーがより遠くへ、より速く走ろうとし、さらに運転中の不注意が増えているからだ。しかし、やはり皮肉ではなく幸せな時代とも言える。我々が皆、1990年代にクルマに乗りながら、運転中に携帯電話の画面を見てメッセージのやり取りをしていたらと想像して欲しい。どれほど多くの死者が出ていることか...。

By Greg Rasa

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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