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中韓勢が躍進してヨーロッパ勢はひっそりと復活、日本勢は?…モスクワモーターショー2018

レスポンス のロゴ レスポンス 2018/09/11 19:52 古庄 速人

ルノー・アルカナ

ルノー・アルカナ
© レスポンス

欧米諸国の対ロシア制裁が続く中で開催され、やや寂しい内容となったモスクワ国際オートサロン2018(MIAS2018)。しかし突然の出展キャンセルが相次いだ前回(2016年)と比べると、かつての賑わいが復活しそうな気運が感じられた。

象徴的だったのはルノーが完全に復活しただけでなく、新型クロスオーバーの『アルカナ』をワールドプレミアしたこと。この背景には、ロシア最大の乗用車ブランド「ラーダ」を擁するアフトワズが、ルノー/日産グループの傘下となっているという事実がありそうだ。

そして他の欧州ブランドも完全復活とはいかないまでも、ロシア市場を見据えて限定的ながら出展を再開していたのが、前回との大きな違いだ。まずVWは展示ホールではなく、駐車場に仮設テントを設置してラインナップを展示。簡易的な試乗コースも設けて人気を集めていた。

また隣接する展示ホールでは「テクノロジー・フェスティバル」と銘打ち、最先端の電動モデルを集めた企画展示「MOBILISTIC'18」(モビリスティック18)が開催されたのだが、ここではジャガー・ランドローバーとBMWそしてポルシェがブースを展開し、それぞれ『iペース』、『i8ロードスター』と『Cエボリューション』、『ミッションE』をディスプレイ。

いっぽうメインの展示ホールでは、中韓勢の存在感が確実に増していた。現代と起亜はアフトワズと同等の広さのブースを展開し、ロシアで販売する車種のほとんどをディスプレイ。中国勢としては吉利汽車、広州汽車、力帆汽車、長城汽車のハバルが大規模なブースを展開し、それぞれ本格的なプレスカンファレンスも実施。新モデルの披露こそなかったものの、ロシア・プレミアとなる車種をアピールした。このほか、小さいスペースながら江淮汽車も出展している。

こうしたしたたかな姿勢を見せる欧州勢や中韓勢にたいして、残念ながら日系ブランドの姿はまったく見当たらなかった。前回に続いて出展を取り止めた理由はそれぞれにあるのだろうが、これは今後のロシア市場におけるビジネスに、じわじわと悪影響を及ぼすことになってしまのではと思えた。

ロシアの自動車ディーラー大手は、数多くのブランドを取り扱うのが通例。そして「信頼しているディーラーが取り扱っているなら、馴染みのないブランドの車種でも買える」と考える消費者が少なくない。同国で三菱車の人気が高いのは、とりわけ大きな信頼と支持を集めるディーラーが三菱車を積極的に取り扱い、そのオフロード性能の高さを広く知ってもらえたためだ。

こうしたディーラーにとって、同国市場に積極的な姿勢を見せるメーカーを重視するのは当然のこと。しかしMIASを視察したディーラー関係者は、日系ブランドにたいしてどのような思いを抱いただろうか。ゆくゆくは大衆へのアピールに積極的な中国系ブランドを優先させるようになり、消極的な日系ブランドの取り扱いは次第におざなりになってゆく、なんてことになってしまわないだろうか?

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