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日産がアフリカ、中近東、インドにおける取り組みを発表

webCG のロゴ webCG 2018/06/14 18:00 webCG
日産がアフリカ、中近東、インドにおける取り組みを発表 © webCG Inc. 提供 日産がアフリカ、中近東、インドにおける取り組みを発表

日産自動車は2018年6月13日、同社の中期計画である「Nissan M.O.V.E. to 2022」の一環として、AMI地域(アフリカ、中近東、インド)での事業に関する今後の取り組みについて記者発表を行った。

AMI地域には全83カ国が存在し、世界人口の44%にあたる約31億人が暮らしている。その約60%が30歳未満という若い世代で構成されているため、上昇志向の高い人々が多く、成長が期待できる“フロンティア”であると日産は位置付ける。現時点で世界の自動車市場の約10%にあたる880万台の自動車需要が存在しているが、2022年には約4割増となる1210万台まで拡大すると見込んでいるという。この地域における同社のシェア獲得および拡大を狙った戦略について、アフリカ・中近東・インド マネジメントコミッティー担当であるペイマン・カーガー専務執行役員が説明。冒頭で以下の目標と戦略を掲げた。

  • 湾岸諸国や南アフリカ共和国の、2017年度の強い成長を基盤とする。
  • トルコ、サウジアラビア、インドで日産のマーケットシェアを拡大する。
  • パキスタンやナイジェリアを含む複数の新市場で、確固たるプレゼンスを築く。
  • 電動化、自動運転化、コネクティビティーなど「ニッサン インテリジェント モビリティー」を体現する商品やサービスを同地域に投入する。
  • 既存・新市場ともに、ダットサンブランドのプレゼンスを加速させる。

積極的に進めるという新市場の開拓では、2018年3月に新規参入を発表したパキスタンを例に挙げた。パキスタンは自動車の保有率が2%に満たないが、そのニーズの約90%をスズキ、トヨタ、ホンダの日本ブランドが占めるという日本車人気が強い国でもある。日産では2024年には2017年比で150%の需要が見込める成長性の高い市場のひとつとみており、現地企業とパートナー契約を結び、現地生産の体制を確保。その設備の強化も行っていると述べた。

南アフリカではオペレーションの強化を図る。日産にとってはすでに実績のある地域で、2016年に8%だったシェアを2017年は10.7%まで拡大。2022年までに15%を目指す。ただ、現在は全体の70%をピックアップトラックが占めるというマーケットであり、今後は乗用車ニーズの拡大も図っていく。さらに、生産拠点としてプレトリアのロスリン工場があるが、現時点ではその生産能力を生かし切れていないため、今後は輸出拠点としての活用も狙う。

インドでは販売戦略の改革をもくろむ。自動車需要が390万台と規模は大きいながらも、成功している自動車メーカーが少なく、利益を上げているのは2社のみというシビアな地域であるインドは、日産グループにとっては経験が浅く準備段階にある市場だ。しかしながら、すでに「日産」「ダットサン」とふたつのブランドを投入し、後者については世界最大のマーケットに成長したという。国内の拠点としてチェンナイに研究開発センターと大型工場があり、この工場はすでに累計78万台以上を生産・輸出した実績も持つ。また、需要が縮小したコンパクトカーのセグメントで小型クロスオーバー「ダットサン・レディゴー」が販売台数を4%伸ばすなどの成果も得たものの、過去数年において「辛酸もなめた」と説明するなど、インドを難しい市場であると位置付けた。

中近東地域は日産にとって収益性の高いマーケットであり、2017年度は9万6600台を販売した。中でも湾岸諸国は、2017年度の日産のマーケットシェアの伸びがグローバルで最も高かった地域で、2017年度のシェアは2位となる16%を記録。2022年度には20%にまで拡大を図る。中でもサウジアラビアでは2017年度のシェア7%から、2022年度には14%に倍増させる計画だ。このほか、2020年のドバイ国際博覧会のパートナーとして「ニッサン インテリジェント モビリティ」の技術を展示し、中近東地域における電動化に向けて準備を進める。

(文と写真=大音安弘)

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