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カナダGPを教訓に……F1、ペナルティ裁定の”透明性”向上に取り組む

motorsport.com のロゴmotorsport.com 2019/06/12 17:16 Jonathan Noble
Sebastian Vettel, Ferrari SF90, leads Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10 © Mark Sutton / Sutton Images Sebastian Vettel, Ferrari SF90, leads Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10

F1はカナダGPのペナルティが論争の的になったことを受けて、ペナルティの裁定理由をよりしっかりと説明することに取り組むようだ。

 F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、物議を醸したカナダGPをきっかけに、ペナルティの裁定理由をよりしっかりと説明することに取り組むべきだと考えている。

 カナダGP決勝では、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)をリードしてレースを進めていたが、48周目のターン3〜4のシケインでコースオフしてしまい、芝生を横切った。この際コース復帰が安全ではなく、後ろを走っていたハミルトンを危険に晒したとして、ベッテルに5秒のタイム加算ペナルティが出された。

 このペナルティによりベッテルが優勝を失ったこともあって、この一件はレーシングインシデントとして無視されるべきだったと感じたファンやドライバーも多くいる。

 一方、スチュワードはベッテルがコースに復帰した際のステアリングの動きから、ベッテルが”有罪”だと確信したと考えられている。しかしながら、このインシデントに関する詳細な公式説明やデータの公表などは行われていない。

 ブラウンは、そのような裁定が出された理由を公式に提供し、ファンに対してオープンになることが、F1にとってのメリットになると考えている。

「私はスチュワードの仕事と彼らのプロ意識を非常に尊重している。そして彼らは、ペナルティによってレース結果が決まるのを最も好んでいないと、私は信じている」と、ブラウンはレース後に語った。

「同時に、フィニッシュラインを最初に通過したドライバーが表彰台の最も高いところに上がらない理由を、ファンが理解するのがいかに難しいことか、私は分かっているつもりだ。特にF1のような複雑なスポーツにおいて、裁定の説明をする際に透明性が重要なのはそれが理由だ」

「フットボールでは、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されたにも関わらず、ハンドのペナルティ基準が議論されている」

「したがってスチュワードがファンに自分たちの決定を説明し、どのようにその決定に至ったかを明かすことを可能にする解決策を考えるために、FIAと協力することは有益なことだろう」

「私が強調しておきたいのは、今回のような裁定を出す上で、悪意のあった者はいないということだ。それに同意できる人もいるだろうし、そうでない人もいるかもしれない。でも毎週末スチュワードの役割を担う人で、隠れた目的を持っている者はいないんだ」

 今後改善を進めるべきだと考えているブラウンだが、今回のペナルティについて自身の見解を述べることは間違いだと話した。

「ベッテルがどのように感じているかは理解できる。フェラーリが控訴するつもりであることも知っている」

「また、スチュワードはレース結果に影響を与える可能性のある裁定を、非常に短時間で決断を下さなければならない。どれだけ難しい仕事をしているのかも知っているんだ」

「だから、その決定について意見を述べたくはない。私の立場を考えれば、そうするのは間違いだからだ」

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