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新しくなったSクラス クーペとカブリオレに試乗|Mercedes-Benz

OPENERS のロゴ OPENERS 2018/01/09 18:21 OPENERS
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「Sクラス」のクーペとカブリオレが、AMGとともに新エンジンなど大きく変更を受けた。メルセデス ブランドの得意なジャンルとも言える、クーペ&カブリオレのトップモデルは果たしてどのように進化したのか。ロサンジェルスで試乗した小川フミオ氏によるインプレッションをお送りする。

Text by OGAWA Fumio

魅力あるクーペとカブリオレの最上位

メルセデス・ベンツが手がける大型クーペとカブリオレはつねに魅力的だ。サイズ感をうまく活かして、快適な乗り心地とパワー、同時にエレガントなスタイルが大きく目をひく。

2017年9月に新たに4リッターV型8気筒を搭載したマイナーチェンジを発表。世界中のジャーナリストを招待しての試乗会がやや遅れて11月おわりにロサンジェルスと近郊で開催された。

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全長5メートルを少し超える余裕あるサイズのクーペとカブリオレは戦前からメルセデス・ベンツが得意としてきたジャンルだ。とりわけ戦後、1960年代初頭に「300SE」クーペとカブリオレを発売して以来、このジャンルでも確固たるポジションを占めてきた。

現在でもラインナップは豊富で、「Cクラス」にも「Eクラス」にもクーペとカブリオレが用意されている。頂点が「Sクラス」であるのは言うまでもない。

ロサンジェルスはビバリーヒルズのホテルを起点とした今回の試乗会。用意されたのは、メルセデス・ベンツS 560 4MATIC クーペとS 560カブリオレ(後輪駆動)。加えてメルセデスAMGのS 63 4MATIC+クーペと同カブリオレ。

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S 560とS 63は基本的に同じ3,982ccユニット搭載だ。前者が345kW(469ps)の最高出力と700Nmの最大トルクであるのに対して、後者は450kW(612ps)と900Nmだ。

さらに注文生産で5,980ccのV型12気筒搭載のメルセデスAMG S 65も、クーペとカブリオレ2つのボディタイプで用意されていた。これ以上はないというぐらい豪華なラインナップだ。

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乗り心地は快適指向も運動性能は折り紙付き

乗った印象はそれぞれ微妙にキャラクターがあって面白かった。メルセデス・ベンツ S 560 4MATICクーペは快適指向が強く、サスペンション設定も基本的にはソフト。

もちろん2,000rpmから700Nmもの大トルクを出すので中間加速性能などはなみのスポーティセダンの比ではない。メーカー発表による静止から100km/hまでの加速データにしてもわずか4.6秒しかかからない。

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ロサンジェルスといえば海沿いのパシフィックコーストハイウェイが有名かもしれない。太平洋を見ながら走る快適な道だ。ここではゆったりした乗り心地がぴったり合っていて、カリフォルニアで愛されてきたクルマだという先代までの歴史もよく理解できる。

エンジンは従来の4.7リッターV8に代わるもので、ひと足先にS 560セダンで実力証明ずみだ。排気量はだいぶコンパクトになったけれど、従来の335kW(445ps)に対して345kW(469ps)へとパワーアップしている。

とりわけクーペではバルブリフトコントロール機構「カムトロニック」を使い、低負荷時には4気筒を休止させる。それによって新エンジン、パワーは上がるいっぽう、燃費は8パーセント向上しているそうだ。

印象は後輪駆動のS 560カブリオレでも基本的には変わらない。フルオープンになるソフトトップだがウィンドシールドが前席乗員の頭上まで伸びているため、風の巻き込みなど皆無。多少寒いときは温風を首元に出すエアスカーフが役に立つ。

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クーペでもカブリオレでも路面の凹凸はていねいに吸収してくれるうえ、走行中の騒音レベルもかなり低い。試乗車のシートは「デジーニョ」というオプションのパンチング加工されたナッパレザー張りで、体を包みこんでくれるようなソフトさが心地よかった。

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S63はよりスポーティかつアグレッシブに

新しいクーペとカブリオレはエアダムのデザインが変更を受けアグレッシブな印象が強くなっていると感じられるかもしれない。同時にリアのテールランプには有機ELを採用。66枚の超薄型の有機発光ダイオードがこれまでにないユニークな“表情”をリアにも与えてくれている。

メルセデスAMGのS 63 4MATIC+はスポーツモデルとしての完成度がより上がっている。外観上の最大の特徴はパナメリカーナグリルという縦バーで構成されたスポーツグリルの採用にある。

1950年代に米国とメキシコを舞台にした公道レース、カレラ パナメリカーナ メヒコ(ポルシェ911カレラもここから命名)で活躍した300SLのグリルを転用してモダナイズしたもの。ひと足先にAMG GTで採用されたモチーフでもある。

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加えて大型のエアダムを持つアグレッシブなイメージがS 63 4MATIC+に共通している。サスペンションの設定はよりスポーティで、S 560モデルに対して明らかに締め上げられている。

先代の5.5リッターV8に対して4リッターV8に。それでいながら、パワーは20kW(27ps)アップして450kW(612ps)に、最大トルクは900Nmもある。

フリーウェイでもワインディングロードでも、このクルマのよさは、みごとな走行感覚にある。「AMGライドコントロール+(プラス)」と名づけられたサスペンション システムは走行状況に応じて最適の乗り心地と操縦性を提供してくれる印象が強い。

中立付近でも手ごたえのいいステアリングホイールに反応して車体が動くとき、適度なロールの感覚といい、スポーツカーとも違う独特の気持ちよさがある。

じつはこのあと、コーナリング時にロール角を2.65度までで抑制する「マジック ボディ コントロール」を備えたメルセデスAMG S 65にも乗った。

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この「カーブ」というモードより、じつは、ノーマルモードのほうが適度なロール角があって好ましかったのは事実。つまるところ基本設計がいいということなのだろう。

僕はメルセデスAMG S 63 4MATIC+のドライブ感覚がとても気に入った。アダプティブダンパーを用いた「AMGライドコントロール+(プラス)」によるフラットライド感もすばらしい。

「エアマチック」サスペンションにより120km/hを超えると車体が10mm低くなる。そうなっても乗り心地にはいっさい影響が出ない。つねにどこでも、スムーズな乗り心地なのだ。

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シャシーは従来と同じようにEクラスのものを使っているが、アルミニウムやマグネシウムといった軽合金の補強材を使い、ねじれ剛性を確保しながら高い操縦性が同時に追究されている。――さまざまな道を体験すると、そのメルセデス・ベンツの説明が腑に落ちるのだ。

エレガントでありながら、水準以上の楽しさを持つ。希有な存在理由をより強固なものとしたところが、S クラス クーペおよびカブリオレの最大のセリングポイントといえる。

日本には2018年に導入されるそうだ。メルセデス・ベンツ日本は、詳細は追って発表するとしている。

問い合わせ先

メルセデスコール

0120-190-610

http://www.mercedes-benz.co.jp/




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