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【ヒューマン】“ウルフル部”所属のトータス松本「まだ『ガッツだぜ!!』歌ってるとは」

サンケイスポーツ のロゴ サンケイスポーツ 2017/05/19
【ヒューマン】“ウルフル部”所属のトータス松本「まだ『ガッツだぜ!!』歌ってるとは」: ウルフルズの左からサンコンJr.、トータス松本、ウルフルケイスケ、ジョンB =2014年05月09日、東京都渋谷区(撮影・三尾郁恵) © サンケイスポーツ 提供 ウルフルズの左からサンコンJr.、トータス松本、ウルフルケイスケ、ジョンB =2014年05月09日、東京都渋谷区(撮影・三尾郁恵)

 世代を超え、多くの人を魅了してやまないロックバンド、ウルフルズ。13日にデビュー25周年を迎え、24日にはアルバム「人生」を発売し、6月からは全国ツアーがスタートする。ボーカルのトータス松本(50)は精力的に活動を続けるウルフルズの存在を「延々に続いている部活動」と表現。大ブレーク当時、2009年の活動休止、そして2014年の再始動。“ウルフル部”の活動25年に迫った。(ペン・青森正宣、カメラ・早坂洋祐)

 少年のように明るい笑みを絶やさないトータス松本は、ウルフルズの楽曲同様、飾り気のない自然体の人だった。

 いつのまにか四半世紀となったバンド活動に「もう25年も経ったのかい!!と。まだ『ガッツだぜ!!』を歌ってるとは、想像できなかった」と兵庫出身の関西人らしく、自身にツッコんだ。

 昨年12月にトータスは“倍”の50歳を迎えた。「毎朝起きて鏡を見て、うわぁ〜顔が老けてきたなって。声が衰えて上のキーが出なくなったとかはないねんけど。ピチピチに戻りたいわ〜」と笑い飛ばした。

 “ピチピチ”だった高校2年のときに、故忌野清志郎さんがボーカルを務めたロックバンド、RCサクセションのライブを見て衝撃を受け、「俺はこの道で生きていく」と決意。1988年にバイト先のインド喫茶で出会ったギターのウルフルケイスケ(51)、ベースのジョンB(49)、ドラムのサンコンJr.(46)とウルフルズを結成した。

 92年に「やぶれかぶれ」でデビューし、95年の「ガッツだぜ!!」、96年の「バンザイ〜好きでよかった〜」でブレーク。キャッチーなメロディーに飾らないストレートな歌詞で聴く人の心をつかんだ。

 四畳半のアパート生活から、瞬く間にトップミュージシャンの仲間入り。「ベランダのある大きな部屋に引っ越せた。でも、ベランダで寝てたら、ふと『こんな優雅な暮らしでいいのか!?』と。そういう不安が馬力になった。不安をどう楽しめるか」。“おもしろおかしく”をモットーに不安もモチベーションに変え、第一線を突っ走ってきた。

 「ウルフルズとは」と問うと、中学時代にバレーボール部だったトータスは「人生そのものであり、延々に続いてる部活動みたいな感覚」と表現。「バレーボール部だったら、試合に勝つために毎日練習する。バンドだったら目標はいい演奏をすること。そこだけしか利害が一致してない複数の他人が集まって、誰かがスランプになったらみんなで補ったり、自分がへこんでる時は励ましてくれたり…」と熱く語った。

 苦楽をともにしてきた“ウルフル部”だったが、09年に活動休止。「本当はずっと止めずにやりたかったけれど、ガス欠。長いことやってきて、完全に消耗しきってもうた。あのまま動き続けたら、ボロボロになってたかもしれん」と真剣な表情で回想した。

 充電するためにメンバーはソロ活動に専念。4人は年1回の所属事務所の新年会でしか集まらなくなっていたが、頭の中には常にウルフルズの存在があった。「2、3年経つと、誰からともなくミーティングをするようになって、『じゃあ練習でもしよか』と。みんなの疲れがとれてきて、もう一回、ウルフルズに向き合えるようになった」と振り返る。

 4年半の“休部”を経て、2014年に活動を再開。節目の25周年を迎えた今年は、20日に東京・日比谷野外音楽堂でフリーライブを開催し、24日にはアルバム「人生」を発売する。

 「意識してなかったけれど、『人生』という歌詞がいろんなところに出てくる。今までは重たい言葉だから避けていたけど、25年もやってきて『人生とは』と言いたい時期なのかも」と照れくさそうに説明した。

 日本を代表するバンドだけに、世界的イベントに興味は?と質問すると、「グラミー賞はすごい華やか。もっと日本の音楽が参入できたらいい。『日本で数少ないユーモアなソングをたくさん歌ってきたウルフルズ!』みたいに紹介されて、1曲パフォーマンスできたら最高」と少年のように瞳を輝かせた。

 おもしろおかしい音楽を届けるため、“ウルフル部”の青春はどこまでも続く。

★清志郎さんは「神様」ヒデの姿勢「偉い!!」

 尊敬する人はロック歌手、故忌野清志郎さんとサッカー元日本代表の中田英寿氏(40)だ。「神様」と敬愛する清志郎さんのライブを高校2年のときに見てミュージシャンを志したトータスは「音楽で生きていくと決めてからは、全く勉強せんかった」と述懐。その後は音楽だけに情熱を注いできたが、あるときに中田氏のインタビューを見て「(中田氏が)『サッカーはできるからアホでもいい、というのが嫌だったから、勉強もめっちゃした』と言っていて、偉い!!」と脱帽していた。

トータス松本(とーたす・まつもと)

 本名・松本敦。1966(昭和41)年12月28日生まれ、50歳。兵庫県出身。ウルフルズのボーカル。バンド名は、メンバーが好きなLPレコードのジャケットの帯にあった「ソウルフル」が「ウルフル」と読めたことから命名し、92年に「やぶれかぶれ」でメジャーデビュー。95年「ガッツだぜ!!」でブレークし、ヒット曲は「笑えれば」など多数。NHK紅白歌合戦は96、2001年の2度出場。08年6月「涙をとどけて」でソロデビュー。10年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」でジョン万次郎役を演じるなど、役者としての顔も持つ。

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