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アンガールズ田中卓志 “キモキャラ”全面にお笑い界を席巻中

AERA dot. のロゴ AERA dot. 2017/09/14 黒崎さとし

 コント日本一を決める「キングオブコント2017」の決勝進出者10組が9月8日に発表された。ジャングルポケットやさらば青春の光、アキナなど若手の注目株たちが続々と決勝に駒を進めた中で、ベテランの風格を漂わせていたのがアンガールズだ。「M-1グランプリ」と違って芸歴に関する参加制限がない同大会だが、すでにデビュー17年の“先輩”が同じ土俵に立つことになる。そんななか、とくに田中卓志(41)の最近の無双ぶりは、業界関係者やファンから注目を集めている。

「『ジャンガジャンガ』のショートコントでヒットしたアンガールズは、2010年ごろからから”キモかわいいい”キャラで『アメトーーク!』や『金曜★ロンドンハーツ』(共にテレビ朝日)に出演していました。そこで田中さんは、ゼネラルプロデューサーである加地倫三さんに気に入られ、ピンで起用されることが増えた。頭脳派芸人でもある田中はもともと、見た目だけでいじられるキモカワキャラを真剣に否定していた。ただ、本人が全力で否定すればするほど、笑いにつながってきたわけです」(お笑いに詳しい芸能ライター)

 そして最近では、そんな田中の「キモかわいいキャラ」が「マジキモイ」に進化してきているのだという。例えば『週刊女性』(光文社)の人気企画「抱かれたい男グランプリ2017」では、これまで「抱かれたくない男」部門の頂点に君臨し続けて来た出川哲朗を蹴落とし、田中が首位になっている。そして、このランキングが世に出てからというもの、ことある事にこの話を“掴み”にして大きな笑いをとっているのだ。

© Asahi Shimbun Publications Inc. 提供

「最近の田中さんは、開き直って攻めの姿勢になっており、キモキャラを一段進化させています。『抱かれたくない男』で長年、トップだった出川さんを超えられたことは、田中さんにとって『ついに俺の時代がきた』というべき状況でしょう。一般的に、芸人さんはネタで笑わせたいので、外見で笑いがとれるキモキャラに認定されるのを嫌がります。しかし、他の芸人にいじられてネタにされることも多いので、だからこそバラエティー番組として、おいしいポジションなんです。例えば、映画やドラマの番宣で美女がきたら、キモキャラを当てればそれだけで笑いにつながりますからね。田中さんは、いまやバラエティー番組には必要不可欠な存在ですよ」(民放バラエティー番組の放送作家)

 確かに田中はレギュラー番組自体が少ないものの、見ない日はないほどテレビに出ている。バナナマンもラジオなどで『いま芸能界最強の芸人は田中では?』と、ことあるごとに指摘している。

「田中さんは実はお笑いに関しては相当熱く、若手芸人が出演するネタ番組『にちようチャップリン』(テレビ東京系)では、ネタに対して的確な批評を入れる姿も垣間見られます。彼のクレバーさは際立っていて、自分のポジションが何処かを常に考えている。紅茶やバイオリン、コケを育てることが趣味として売っていますが、それらさえもキャラと対比させることで、ネタにしているわけです。そうした姿勢は、雨上がり決死隊やロンドンブーツ1号2号、有吉弘行さんなど、番組MCを務める芸人たちからも評価され、相当かわいがられている印象を受けます」(同)

 思い返せば出川も、長い間レギュラーはなかったが、“キモさ”を持続させたことが功を奏し、現在の地位にまで上り詰めた芸人だ。

「出川さんがキモいキャラから一段上がって、おもしろ天然おじさんとしてブレイクを果たしている今、田中さんが最強のキモキャラとして出川さんのポジションを取りに来た。最近ではコントでもこうしたキャラを全面的に押し出しています。キモイと言われて開き直ったり、変態的妄想に取りつかれるネタを披露して、新しいファンも増やしています」(前出のライター)

 まさにモンスターとしてバラエティー番組をサヴァイブする田中。キングオブコントでもそのキモキャラを遺憾なく発揮してくれるだろう。(ライター・黒崎さとし)

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