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トランプ米大統領がMMAに署名、新時代に合わせた音楽著作権法が成立

ローリングストーン日本版 のロゴ ローリングストーン日本版 2018/10/12 18:20 Amy X. Wang

© Culture Entertainment Co.,Ltd. 提供 アメリカ現地時間11日、トランプ大統領はホワイトハウスで音楽近代化法(Music Modernization Act /MMA)に署名し、法を成立させた。

音楽コミュニティで最も有名なトランプ支持者のマイク・ラヴとキッド・ロックもホワイトハウスに駆けつけ、サム&デイヴのサム・ムーア、カントリー歌手のジョン・リッチ、ドゥービー・ブラザーズのジェフ・”スカンク”・バクスターと共に署名式を見守った。

現行の音楽著作権法をデジタル時代に合わせてたものにするために、1972年以前にレコーディングされた楽曲のソングライターとアーティストに印税が支払われること、音楽プロデューサーに印税を配分すること、ストリーミング・サービスのライセンス契約と印税の規則を刷新して、独立した新たな機関を通して著作権所有者への支払いを効率的に行うことの3点が整備される。この法律のもと、音楽制作者の多くが本来得られるべき利益をより確実に手に入れられることになるそうだ。

「この法律制定は気に入ったか? それとも気に入らないか?」とトランプはキッド・ロックにたずねた。「気に入った」とキッド・ロック。

「音楽業界のビジネスの汚さは誰もが知っている」と、署名を見届けた後でキッド・ロックが語った。「改変すべきことは本当にたくさんあるんだ。次はレコード会社をチェックしなきゃいけない。それに無料で売っている商品もな。でも、この法成立はソングライター、プロデューサー、エンジニアの保護の第一歩だ。彼らはリリースされる楽曲の裏側で蔑ろにされてきたヒーローたちさ。俺のように、音楽界の食物連鎖で上のほうにいる人間にとっては大きな影響はないが、これが大きな変化を与える人たちをたくさん知っているよ」と。カニエ・ウェストも同日トランプとホワイトハウスで会う予定だが、署名式には参加しなかった。

大統領は準備が整ったコメントを読み上げ、このMMAが著作権法の隙間を埋めて音楽制作者が正当な賃金を受け取るための節目となると述べた。そして「彼らはこれまで不当な扱いを受けてきた。今後、彼らが不当な扱いを受けることはない」と加えた。

音楽業界のリーダーたちもこの署名に熱い反応を見せた。著名な音楽系企業やグループからの声明を幾つか紹介しよう。

・Spotifyの総合弁護士で商務法務副社長のホラシオ・グティエレス

「Spotifyでの我々の核となる使命の一つが、何百万というアーティストが愛する仕事、つまり音楽制作と音楽演奏で生計を立てて良い暮らしができる手助けをすることだ。Music Modernization Actはその使命を実現するための、そして現在我々が住んでいるデジタル社会に適さない時代遅れのライセンス契約システムを改定するための大きな一歩である。MMAは音楽コミュニティに利益をもたらし、音楽ラインセンスとアーティストへの支払いが透明度を増し、効率的になるはずだ」

・ザ・レコーディング・アカデミー会長兼CEOニール・ポートナウ

「本日、大統領が署名したことでMusic Modernization Actが公式に国の法律となった。我々をここに導いてくれた調和と結束を讃えながら、何千何万というパフォーマーたち、ソングライターたち、スタジオで働くプロフェッショナルたちの努力に拍手を送りたい。音楽作品がデジタル音楽サービスや衛星通信による音楽サービスで使用された場合に、すべての音楽制作者が正当な収益を保証されるという歴史的な変化を起こすために、彼らは力を合わせて尽力した。また、ここ何年間もこの問題を訴え続け、21世紀の音楽法を実現するために尽くしたアメリカ連邦議会の議員たちにも感謝したい」

・全米音楽出版社協会会長兼CEOデヴィッド・イズレイリート

「Music Modernization Actがついに国法となった。MMAを通過させたアメリカ連邦議会の議員たちと、法案に署名した大統領に非常に感謝している。長過ぎるといえるほどの間、正当な料金設定もなく、受け取るべき利益ももらえない状態でソングライターたちは作品と労働を提供してきた。そして、音楽業界の歴史で初めて、音楽業界がテクノロジー企業と手を結んでこれらの組織的な問題の解決に着手したのである」

・独立系音楽出版者協会(AIMP)のマイケル・イームス、アリサ・コールマン、ジョン・オジアー

「トランプ大統領がHatch Goodlatte Music Modernization Act (MMA)に署名した今日は、独立系音楽出版者、ソングライター、そして音楽業界全般にとって歴史的な日だ。この法律は1998年のデジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act/DMCA)以来の連邦法で、これは現在のオンライン時代を生きている著作権所有者のニーズに対処するものである。この法律により、長い間先延ばしされてきた様々な問題が解決され、デジタル・サービス企業は1972年以前にレコーディングされた楽曲の使用料も支払う義務があることが明確になった一方で、今後の印税率の決定と印税の徴収が容易になることだろう。それに加えて、独立系音楽出版者とソングライターが新たなライセンス契約担当者として自動的に話し合いに加わることも保証されることとなった」

・Music Business Association(音楽ビジネス協会)のジェームス・ドニーノ

「音楽ビジネス協会は、Music Modernization Actを実現に導いた桁外れで前代未聞の努力と尽力を讃えて、当協会メンバーとパートナーに大きな拍手と称賛をおくりたい。これはクリエーターとその商業パートナーが連帯したことで勝ち取った素晴らしい成果であり、そこにアメリカ連邦議会が加わり、長い間先延ばしにされていた著作権法の改定を実現した。これは音楽ビジネス全体の新たな時代の幕開けだ。ブラボー!」

・DiMA(Digital Media Association/デジタルメディア協会)CEOクリス・ハリソン

「この法律制定は10年かけて実現したものだ。DiMaと同協会のストリーミング会員企業はこの制定過程において、最初から最後まで最前線で活動し続けたことを誇りに思っている。今後も業界のパートナーたち、立法者たちと手を結んで活動する一方で、現代的な新システムが出版者、ソングライター、アーティスト、レコード・レーベル、デジタル・サービスに透明な環境と利益をもたらすと信じている」

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