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マスクが品切れで手に入らないときに!効果が高い感染予防法

All About のロゴ All About 2020/02/08 20:15 清益 功浩(医師)

新型コロナウイルス感染症拡大の不安からマスクが品薄になっているようですが、感染症予防効果が高く、重要なのは「手洗い」です。正しい手洗いの手順をしっかり押さえてください。 © All About, Inc. 新型コロナウイルス感染症拡大の不安からマスクが品薄になっているようですが、感染症予防効果が高く、重要なのは「手洗い」です。正しい手洗いの手順をしっかり押さえてください。

ウイルス感染対策にマスクの予防効果は不十分

マスクで感染症を予防することはできません。現在、新型コロナウイルス感染症に対する不安から、マスクが品薄になったり品切れになったりしているようですが、新種のウイルスはもちろん、従来のインフルエンザの流行がマスク着用だけでは防げないという報告や、風邪・インフルエンザに対するマスクの予防効果はないという報告もあります。

これはマスクの穴よりもウイルスそのものがずっと小さいためですが、そもそも正しいマスクのつけ方ができていない方も多いです。空気の流れは抵抗のないところから入ってくるため、鼻をしっかりと覆えていなかったり、顔にフィットしていなかったりすると、間違ったマスクのつけ方ではかえって感染リスクを高めてしまうほどです。

もちろん、飛沫感染および一部の接触感染には、マスクの効果が全くないわけではないでしょう。他人の咳やくしゃみで飛ばされたつばや痰がマスク表面に付着すれば、口や鼻の粘膜に直接付着することは防げます。

また、ウイルスが付着した手指で顔や口元を触ることで感染してしまうケースは少なくありませんが、マスクで鼻と口を覆っておくことで、うっかり手で触りにくくなるという意味では、感染予防に役立つともいえるでしょう。

しかしたとえ高機能のマスクをつけていたとしても、ウイルスは目の粘膜からも感染しますので、マスクにこだわっても感染リスクをゼロにすることはできないのです。

どちらかというと、マスクは「咳エチケット」の一つとして重要で、自分を防御するというよりは、自分の咳やつば、鼻水を撒き散らすことで「人に感染させない効果」の方が大きいです。もちろんウイルスが付着した状態で使用したマスクを放置してしまっては、感染の危険性はありますので、使い方には工夫が必要です。

感染症予防効果が高いのは「手洗い・手指消毒」

では、マスク以上に感染予防に役立つものは何でしょうか? それは手洗いです。手洗いや手指消毒などの「手指衛生」は、感染予防にとって一番大切なものです。

手指衛生は、すべての医療行為の基本でもあり、感染防止に一番大きな役割を果たすものとされています。

医療者向けに書かれたWHOの『あなたの手指衛生の5つの瞬間』でも、「患者に直接接触する前」「無菌操作をする前」「体液曝露リスクの後」「患者に接触した後」「患者の環境に触れた後」と、かなり細かく頻回に、手指衛生をすべきタイミングが示されています。

私は小児科医ですが、子どもの場合、手洗いにより、呼吸器感染症、上気道感染症の発生率が減少しているという報告もあります。上記のマスクでの予防を併用したいという方も、そもそも手指にウイルスが付着した状態でマスクをつけてしまっては、そのタイミングで感染してしまうこともあるわけです。

まずは手洗いこそ感染症予防の基本だという点をしっかりと押さえましょう。

正しい手洗いの方法……30秒以上しっかりと石けん・流水で洗うことが基本

正しい手洗いの基本は「30秒以上、流水で行う」ことです。手洗いはちゃんとしているという方も、しっかり30秒以上洗えている方は少ないのではないでしょうか? 以下の手順でしっかりと30秒以上の時間をかけて、手洗いを行ってください。

▼正しい手洗いの手順1. 液体石けんを泡立て、手のひらをよくこする

2. 手の甲を伸ばすようにこする

3. 指先、つめの間を念入りにこする

4. 両指を合体し、指の間を洗う

5. 親指を反対の手でにぎり、ねじり洗いをする

6. 手首も洗った後で、最後によくすすぎ、その後よく乾燥させる

「帰宅したらまず手洗い」で感染予防を

室内でもよく触るものに菌やウイルスを付着させないように、外出から帰宅したときは、真っ先に手洗いをしっかりとしましょう。その上でうがいをするのも良いでしょう。

皮膚にはバリア機能があるので、傷がなければウイルスも体内に入りにくいですが、粘膜からはどうしても感染が起きやすいです。ウイルスは自分の手から感染する危険性が高いことを念頭に、正しい手洗いで手指衛生を徹底し、感染予防に役立ててください。

▼清益 功浩プロフィール小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院にて小児科診療に従事。論文発表・学会報告多数。診察室に留まらず多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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