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まずは目の前の引き出しから!正しい断捨離の作法

ESSE-online のロゴ ESSE-online 2018/10/09 21:08 扶桑社

すっきりした暮らしを手に入れるための近道は、まずは、あふれるものを減らすこと。そこで「断捨離」提唱者のやましたひでこさんに、ものとの正しい向き合い方、空間のとらえ方を教えていただきました

やましたひでこさん © ESSE-online やましたひでこさん 「断捨離=捨てることではありません」とやましたさん

断捨離は、捨てることではなく、自分の人生を生きるためのメソッド

やましたひでこさんが断捨離メソッドを世の中に発表したのは9年前。ヨガの行法哲学「断行」「捨行」「離行」という執着を手放す3つの行を、日常の片づけで実践していくという提案は、まったく新しい片づけ論としてたちまち話題に。今では捨てる行為の代名詞にもなるほど、大きく広まりました。

「断捨離すればものが減り、家が片づく。これは間違いないことですが、そこで終わりと思っている人がまだまだ多いんです。断捨離でいちばん大切なのは、捨てることより自分を見つめ直すこと。そのものをどう使いたいか、本当にもちたいのかという心の声に耳を傾け、自分で判断して始末をつけていく。自分自身の価値観、すなわち『自分軸』で考えることで、より自分らしい生き方を選べるようになります」

自分らしさとはなにかを発見すること。それが断捨離を行う本当の意味、とやましたさん。

「断捨離を繰り返せば、そもそも収納に迷うこともなくなります。片づけ方がわからない人こそ、まず断捨離から始めてみてください。暮らしも心も大きく変わりますよ」

玄関 © ESSE-online 玄関 やましたさん宅では、玄関脇にお気に入りのアート作品を飾っています。ものを極限まで減らすのではなく、好きなものに囲まれる心地いい暮らしを実践中。

使っていないものは死んだも同じ。収納グッズに不要品を押し込めないで

片づけるために収納グッズを買う、という、ついやりがちな行動にもやましたさんは警鐘を鳴らします。

「ものを吟味しないままに収納だけがんばっても、根本的な解決にはなりません。少し過激な言い方になりますが、あふれたものを収納スペースにつめ込むのは、死んだものを家じゅうにとっておくのと同じこと。もっていることさえ忘れてしまうようなものを増やしてしまうだけ。収納を考えるのは、ゴミや不要なものを除いてから。その順番を守ってこそ、ものをすべて使いこなせる快適な部屋づくりが始まります」

ヘドロのようにものが堆積した現実を直視し、勇気を出して向き合うことで新たな発見も出てくるそう。

「断捨離を進めて、ものが絞り込まれ選び抜かれてくると、部屋が生き生きとしてきます。そうなると収納グッズは最低限で十分とわかるはず。収納を意識せずとも快適空間になります」

食器 © ESSE-online 食器 お気に入りの和食器を引き出しに。数が絞り込まれているから、余計な仕切りも不要。はみ出す量になったら、引き受けてくれる人に譲ります。

見きり発車でOK。まずは目の前の引き出しから始めましょう

「一気に、完璧に捨てるのが断捨離だと思っている人が多いのですが、時間ができるまで待っていたらいつまでたっても手がつけられません。あれこれ考え込まなくても大丈夫。見きり発車で始めていいんです。失敗したって、何度でもやり直しはきくのですから」

行動してこそ、やる気も出てくるもの。まず、目の前にあるものの山を切り崩すことがスタートです。

「収納に収まったままでは、要不要の判断はつきません。引き出しだったら、まずは中に入っているものをすべて取り出して広げてみて。不要なものの多さに驚くはずです」

洗面所 © ESSE-online 洗面所 洗面所の小物は収納ケースを使わず、クロスを敷いた棚に置くだけ。収めるものは空間の7割までに抑えて取り出しやすくしています。

ESSE11月号では、やましたさんの最新・断捨離メソッドをさらにくわしくうかがっています。ものの片づけ、収納に悩んでいる人は要チェック!

●教えてくれた人【やましたひでこさん】早稲田大学在学中に出合ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み、だれもが実践できる自己探訪メソッドを提唱。近著は『捨てる。引き算する勇気』(幻冬舎刊)

※断捨離はやましたひでこさんの登録商標です

<撮影/山田耕司 取材・文/ESSE編集部>

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