古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

訪日外国人客に人気、世界を魅了する日本の「花見」文化

Photos のロゴPhotos 2018/01/01 12:00

© Sean Pavone/iStock Editorial/Getty Images

世界を魅了する日本の「花見」文化、春先に増加する訪日外国人旅行客

3月後半から4月にかけて、日本各地では春の到来を告げる美しいピンク色の桜の花が開花し、絶好の花見シーズンをむかえます。折しも2020年の東京オリンピック開催に向け、日本の旅行業界は活気づいています。近年、満開の桜を楽しもうと、春先に日本を訪れる訪日外国人旅行者の数が増加しています。

舞い散る桜の木の下で酒を酌み交わし、食べて飲んでにぎやかに楽しむお花見の習慣は日本独自のものですが、この“Hanami(ハナミ)”に魅せられる外国人が非常に多いのです。外国人の目から見て、日本のお花見文化はどのように映っているのでしょうか?「お花見」が日本だけでなく世界を魅了する理由を探ってみましょう。

日本観光になくてはならない、「ジャパン・レール・パス」

日本政府観光局は、海外からの旅行者に向けて日本全国の桜開花予想を発表して好評を得ています。日本全国には数えきれないほどの美しい桜が堪能できる名所や人気スポットがあり、ガイドブックなどで紹介され、多くの外国人がカメラ片手に訪れます。場所により全く風情が異なるため、多くの観光客が複数の桜の名所をめぐってみたいと考えます。桜の名所は北から南まで日本全国にあるので、列車で複数場所をめぐるのがおすすめです。

© Getty Images

多くの訪日観光客は日本観光になくてはならない「ジャパン・レール・パス(英語: Japan Rail Pass)」を購入します。JRグループ6社が共同して提供するパス(JR各社の鉄道・路線バスが乗り降り自由)で、外国から観光目的で訪れた方のみが購入できる特別券で、購入にあたっては資格要件があります。全国を鉄道でくまなく旅してまわるのに適した経済的で便利なきっぷとして大好評を得ています。

ジャパン・レール・パスにはグリーン車用と普通車用の2種類があり、さらにそれらが7日、14日、21日間用パスに分かれています。他の交通手段として飛行機などもありますが、ピークシーズンは割高になり予約も大変なので、全体で見ると電車を利用した方がお得で便利です。

日本の花見文化:マナーの良さが魅力

© ImageBroker/REX Shutterstock

日本を訪れる外国人の多くは日本人の秩序だったマナーの良さに感心します。お花見が日本全国どこでも楽しめるのは、日本人のマナーの良さがあってのこと、外でお酒を飲んでいても、酔って暴れたりする人は少なく、誰でも安心してお花見に参加できることも人気の理由です。

日本人は古くから四季の移ろいや自然美を重んじる民族でした。桜の木の下にレジャーシートを敷いて、お弁当や桜餅、お花見団子、お酒を味わい、大勢でにぎやかに過ごすおおらかな楽しみ方は日本独特のようです。近年、諸外国でも、日本が寄贈した桜が縁で、毎年春になると日本文化を紹介する「桜祭り」を開催する街も増えてきました。ただ多くの場合、日本とは違い飲食禁止で桜並木の下を散歩するというスタイルです。日本風の「お花見文化」を満喫した外国人旅行客が、その様子を映像におさめ動画サイトなどにアップし注目を集めています。

日本の花見文化:気候の良さが魅力

© Getty Images

日本の良さとして「四季がある」ことをあげる観光客も多くいます。「春」しか楽しむことができない満開の桜に心を魅かれる外国人が多いのです。

「お花見ツアー」で日本に旅行に来る外国人が増えている要因として、日本の春の気候の良さも挙げられます。桜の開花時期にあたる3月下旬から4月の春の気候は、気温もちょうどよく暖かで過ごしやすく、雨が少ないこともあります。私たちが日本でお花見が楽しめるのも、温暖で気持ちの良い春の気候のおかげです。ただ寒暖の差は大きいので、花見に行くときは上に羽織るものは必携です。また念のためバッグにレインコートか折り畳み傘を忍ばせるべきでしょう。

訪日外国人観光客に人気の「和風」宿泊施設

© Leisa Tyler/LightRocket via Getty Images

多くの外国人観光客が、日本旅行をする際のネックとしてあげるのが物価の高さ。外国人旅行客には、世界的に名の通った高級ホテルよりも、手頃な値段でフレンドリーな接客を受けられる和風旅館や家族経営の民宿・ホステルなどの人気が高まっています。温泉に浸かり、畳に布団をしいて寝る「日本体験」に感激する外国人が多く、トラディショナルな日本を体験できる宿泊施設がインターネットの口コミサイトなどで話題となっています。

中には、宿泊客に日英表記の手書きの地図を渡したり、英語が堪能なスタッフが常駐し、ゲストからのリクエストにきめ細かく応じるサービスを提供するなど、訪日観光客の取り込みに長年取り組んできた宿泊施設も多くあります。

世界に伝えたい日本の「花見」文化

© Buddhika Weerasinghe/Getty Images

アメリカやスウェーデン、デンマークなどにも美しい桜の名所があり、世界のメディアで取り上げられています。多くは日本が友好や親善の証として、かつて自治体などに寄贈した桜が成長したものです。また世界各地で、日本文化を紹介するフェスティバルとして春に「桜祭り」を開催する街も増えています。

美しい桜の下で酒を酌み交わすのは、もはや日本人の定番の行事となっています。見物客でにぎわう名所から、地元民しか知らない隠れた穴場まで、春は日本各地で風情の異なる桜を楽しめる最高の季節です。国内の桜の名所は多くありすぎて絞り切れませんが、外国人に人気のスポットとして、北海道の五稜郭公園、青森県の弘前公園、福岡城跡(舞鶴公園)などが挙げられます。

世界で確実に広まりつつある桜の美しさと「花見」文化は、もはや日本文化のアイコン的存在となりつつあり、「ハナミ」が世界の共通語になる日は近いかもしれません。

image beaconimage beaconimage beacon