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資格辞典2019 第6回 秘書検定は就職や転職で有利になる? 各級の試験内容や難易度について解説

マイナビニュース のロゴ マイナビニュース 2019/04/19 08:30 武藤貴子

学生時代、就職活動の準備を始めると、「秘書検定」という言葉をちらほらと耳にしたものです。秘書検定は、社会人としての一般常識やビジネスマナーが身につくとして知られている資格ですが、具体的にはどのような内容なのでしょうか。

3級から1級まである秘書検定の難易度や、資格を活かせる場面などについてもまとめてみました。

秘書検定は就職や転職で有利になる? 各級の試験内容や難易度について解説 © マイナビニュース 秘書検定は就職や転職で有利になる? 各級の試験内容や難易度について解説

※こんな試験はありませんのでご安心を

秘書検定はどんな資格?

秘書検定とは、社会に出て必要になる基本的な常識やマナー、ビジネスを円滑にする「感じのいい態度」についての検定で、公益財団法人「実務技能検定協会」が実施する民間資格です。

秘書検定の受検者の割合は、大学生が37.3%、短大生が6.3%、専修・各種学校生が11.7%、高校生が22.6%と、学生の受験生が8割弱を占めています。なお、会社員等の割合は15.3%、秘書は1.5%となっています。

このように、検定名に「秘書」とありますが、必ずしも秘書の職を目指す人だけが受けるわけではなく、就職活動を控えた学生も多く受験します。また、社会に出てから、一般常識を学び直すために受ける人もいるようです。マナーや正しい敬語をマスターして自信をつけたい、印象を良くしたいという人にも向いているでしょう。

なお、秘書検定の試験では、電話応対やビジネス文書作成、お客様を案内する手順や席次のマナーのほか、冠婚葬祭についてなど日常生活にも役立つ内容が出題されます。このような知っていると便利な知識は、仕事以外でも活かすことができそうですね。

試験の内容

3級、2級、準1級、1級と分かれている秘書検定ですが、試験の内容はどのようなものなのでしょうか。

秘書検定は受験資格に制限がなく、誰でも受けられる検定です。全級とも、試験は「理論」と「実技」に分かれ、それぞれの試験で60%以上正解すると合格となります。

理論は、「必要とされる資質」「職務知識」「一般知識」の3つの領域に分かれ、実技は、「マナー・接遇」「技能」の2つの領域に分かれています。

出題形式は、準1級・2級・3級は選択問題(マークシート方式)と記述問題で、1級はすべて記述問題となっています。1級と準1級は、筆記試験に合格すると二次試験である面接試験に進みます。面接試験では、審査員の指示に従いロールプレイングで表現したものが評価されます。1級では、上司役への報告や来客の応対など、また準1級では、あいさつや報告、来客の応対などを行います。

このように、準1級からは筆記試験だけでなく面接試験の対策も必要となり、変動はあるものの2級や3級と比べて合格率がガクンと下がります。準1級以上を受ける際は、とくにしっかり準備しておきたいですね。

各級の難易度

4つのレベルに分かれている秘書検定。それぞれ、取得の難易度はどのくらいなのでしょうか。

3級

秘書検定3級は、基本的な職場常識を問う問題が多く、おもに高校生が多く受験している級です。すでに社会人として働いている人なら、あえて受験する必要はないかもしれません。2018年11月の試験の合格率は、55.6%となっています。

2級

秘書検定2級は、3級より少し複雑な場面設定となり、感じの良さだけでなく効率の良い仕事の仕方も問われます。就職を控えた大学生の受験が多く、社会人も受験している級です。一般的には、大学生や社会人なら2級までは独学での合格が可能と言われており、社会人経験がある人は1~2カ月程度勉強すれば合格に届きそうです。2018年11月の試験の合格率は、55.6%でした。

準1級

秘書検定準1級は、物事の判断力や対応力が求められる「中堅の秘書像」のレベルとなっています。準1級からは筆記試験に加えて面接試験もプラスされ、ロールプレイングで人柄の表現力が審査されます。2級と比べて難易度が上がり、2018年11月の試験の合格率は40.5%でした。面接試験があることで、独学では多少合格が難しい級と言われています。

1級

秘書検定1級は、上級の秘書の能力が求められる級で、現役秘書や社会人が日ごろの仕事の振り返りとして受験していることもあるようです。2018年11月の試験の合格率は22.1%となっており、合格の難しさがわかります。

なお、秘書検定の3級~準1級の試験範囲は共通の内容が多くなっています。級ごとに毎回勉強するよりも、まとめて勉強したほうが効率よく学べ、より短い時間で上級の試験に合格できるかもしれません。

並んでいる級なら併願もできますので(準1級と1級の併願は不可)、低い級を滑り止めにすることも可能ですね。

秘書検定の資格を活かせるのはどんな時?

級ごとに求められる知識の深さは違えども、秘書検定でマナーや常識、そして「感じの良さ」を学んでおけば、仕事の中で大いに発揮できそうですね。では、秘書検定の資格は、具体的にどのような場面で活かせるのでしょうか。

まず転職の場合は、秘書検定を取得しているからと言って、必ずしも非常に有利になるとは限りません。「一般常識やマナーを身につける意欲がある」とプラスに捉えられることはあっても、実際にはこれまでの実績や経験などが重点的に評価されます。ただし、アピールポイントとなることは間違いなく、取得しておいて損することはないでしょう。

新卒採用であれば、「これから社会に出て必要になる知識を学ぶ姿勢」そのものが評価され、アドバンテージとなるのではないでしょうか。とくに秘書検定の準1級は、就職の面接対策に有効とされています。少し難易度は高いですが、秘書検定の面接試験をクリアできれば、就職の面接でも落ち着いて対応できるかもしれませんね。

社会人が転職の武器として受験する場合も、できれば準1級以上を目指したいところです。

社会人にもメリットの多い秘書検定

秘書検定は、社会に出てから学び始めても役立つ知識がたくさんあります。ビジネスマナーや常識力に不安のある方は、秘書検定の勉強をしてみてはいかがでしょうか。

学んだ知識を活かせれば、効率よく働けたり周囲からの印象が良くなったりと、メリットがたくさんありそうです。

武藤貴子

© マイナビニュース

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント

会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。

イラスト=竹村おひたし

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