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新型コロナ、フェイスブックの広告事業にも打撃

JBpress のロゴ JBpress 2020/03/26 12:00 小久保 重信
フェイスブックのロゴ(写真:ロイター/アフロ) © JBpress 提供 フェイスブックのロゴ(写真:ロイター/アフロ)

 米フェイスブックは3月24日、同社サービスの利用がこの1カ月で急増したと明らかにした。

音声・ビデオ通話2倍以上、イタリアではグループ通話11倍超

 多くの国でメッセージ件数が50%以上増加したという。また、新型コロナウイルスの感染者数が多い国では対話アプリの「メッセンジャー」と「ワッツアップ」の音声・ビデオ通話が2倍以上に増えた。

 とりわけイタリアでは同社の各アプリの利用時間が70%増加。グループ通話の利用時間がこの1カ月で11倍超に増えたという。パンデミック(世界的流行)が続き、人々は互いの距離を保ち、接触機会を減らしている。こうした中、同社の交流・対話アプリの利用が増えているという。

 しかし、それが同社の主力事業である広告の収益増につながっておらず、むしろビジネスは打撃を受けていると、分析担当のバイスプレジデントとエンジニアリング担当のバイスプレジデントはブログで報告している。

 これら利用が急増しているサービスは元々、収益化に直接寄与していないからだという。

 一方で、同社の広告事業は、外出禁止令などの強力な感染防止措置を取っている国で打撃を受けているという。フェイスブックは、数値などの具体的な影響の度合いについて明らかにしていないが、幹部はブログで「世界の多くの企業と同様に我々のビジネスにもマイナスの影響が及んでいる」と説明している。

ツイッターは減収、営業赤字を見込む

 前日には米ツイッターも新型ウイルスの感染拡大が業績に影響を及ぼしていると報告していた。同社では2020年第1四半期(1~3月期)の1日当たりの広告閲覧利用者数が3月23日時点で1億6400万人となり、前年同期から23%増加した。

 しかし、同四半期の売上高は減少し、営業損益は赤字になる見通しだという。新型ウイルスの感染拡大が広告需要に影響を及ぼしているという。

 (参考・関連記事)「新型コロナでSNSの利用急増も主力の広告事業不振」

旅行や小売り、消費財、エンタメ分野で広告費削減

 米ニュース専門局のCNBCによると、これに先立つ3月初旬、米証券会社ニーダム&カンパニーのアナリストらがフェイスブックの1~3月期の売上高予想を下方修正した。

 アナリストらは消費マインドが冷え込み、広告事業に影響が及んでいると指摘。旅行や小売り、消費財、エンターテインメントなどの分野で広告費が削減されているという。

 これらの広告支出額は、フェイスブックの全広告収入の30~45%を占める。また、広告市場の規模が大きい上位10カ国のうち、6カ国が感染者数の多い国だとも指摘している。

ネット広告市場に全体に影響か

 米ウォールストリート・ジャーナルは、新型コロナウイルスの感染拡大は、ネット広告市場全体に打撃を与えそうだと伝えている。特に米グーグルは売上高のほぼすべてをネット広告から得ている。検索、地図、動画などのサービスに広告を掲出している大手が支出を大幅に削減する可能性があるという。

 一方、 米ニューヨーク・タイムズは3月2日、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、今年1~3月期のネット広告収入が10%減少するとの見通しを明らかにした。同社は要因として、新型コロナウイルスの感染拡大に関連する不透明感と懸念を挙げている。

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