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【個別銘柄】曙ブレーキ急騰、自社株買いの東芝上昇、任天堂は大幅安

Bloomberg のロゴBloomberg 2018/06/13 15:21

(ブルームバーグ): 13日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  曙ブレーキ工業(7238):前日比80円(35%)高の309円ストップ高。既存のAD型ディスクブレーキ構造を大幅に見直し、自動車の電動化への対応と地球環境保全に配慮した新タイプの「新構造ブレーキキャリパー」を世界で初めて開発したと13日午前に発表した。素材にアルミを使用し最大30%の軽量化で車両の燃費向上に貢献、既存製品に対してブレーキパッドの偏摩耗を5分の1程度に低減できるという。年内に開発を完了、2019年に生産体制を構築する計画。

  東芝(6502):6.7%高の337円。半導体子会社、東芝メモリの株式譲渡が完了したことを受け、7000億円規模の自己株取得を行う方針を決定したと13日午前に発表。同社にとって初の自己株取得で、株式需給の影響踏まえ可能な限り早く実施を目指すほか、引き続き安定的な配当実施の在り方も検討する。東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは、サプライズだとしたうえで、株主価値を最大化するということについて新経営陣が前向きな対応をしたと評価。

  任天堂(7974):6.2%安の3万9120円。日本時間13日未明に「Nintendo Direct E3 2018」の配信を開始した。みずほ証券は、夏場から秋口にかけ「スイッチ」の販売モメンタムにはやや気掛かりな面が残るため、今回の発表内容に不足感を指摘する反応も一定程度出てくる可能性があると指摘。SMBC日興証券では、「スイッチ」向けの豊富なタイトルラインアップが開示されたが、サプライズはなかったとした。

  日本通運(9062):7%高の9060円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、目標株価を8900円から1万100円に上げ、投資判断「オーバーウエート」を再強調した。組織改善に伴う営業力強化施策の顕在化や国内物流事業の収益力回復期待は株価に十分織り込まれていないと指摘。国内物流事業(トラック、倉庫など)の収益改善が、運賃値上げ効果などを背景に同証が想定していた以上だとして19年3月期営業利益予想を754億円から774億円(会社計画は前期比9.6%増の770億円)、来期を785億円から828億円に増額した。

  アイフル(8515):4.2%高の369円。みずほ証券は、投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を415円から465円に上げた。19年3月期ガイダンスは同証想定を上回り、やや強気な前提が織り込まれている可能性はあるが、利益の期待成長率が他のノンバンクと比較しても高いという事実を確認できると指摘。19年3月期純利益予想を123億円から149億円(会社計画は前期比約3.9倍の156億円)、来期を150億円から166億円に増額した。

  サイバーエージェント(4751):6.8%高の6590円。アドテクロノジーサービス子会社が開発したLINEビジネスコネクト向け配信ツールの「CA-Link」が「LINE Beacon」に対応したと13日午前に発表。LINE BeaconはLINEが運営するコミュニケーションアプリ上で、市街地に設置されたビーコン端末からの信号情報と連動し、ユーザーとコミュニケーションを取れるサービス。CA-LinkがLINE-Beaconに対応したことで、LINEで配信した広告によってユーザーが来店した際の来店・来棚計測が可能になり、LINEの広告サービスの運用から店舗誘導効果の可視化を実現する。

  帝人(3401):2.8%安の2110円。ジェフリーズは、投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」、目標株価を2300円から1750円に下げた。20年3月期からポリカーボネート、各種繊維のマージン低下を予想、21年3月期の1株利益は18年3月期の約半分になるなど利益減少の可能性から株価の上昇余力は乏しいと分析した。20年3月期の営業利益予想を650億円から570億円、21年3月期は550億円から420億円に減額、19年3月期は会社計画の700億円(前期比0.3%増)に対し730億円を見込む。

  象印マホービン(7965):5.3%安の1634円。ゴールドマン・サックス証券は、投資判断を「買い」から「中立」に下げた。国内炊飯器の回復期待や中国の構造的な成長を市場は十分に織り込んだと指摘。国内炊飯器市場は中長期では伸びる市場ではないため、中国以外のアジアでの成長の芽や、炊飯器やマホービン以外の成長の柱が現れることが次のカタリストとみる。目標株価は1550円を継続。

  大東建託(1878):3.3%高の1万8785円。SMBC日興証券は、19年3月期より価格改訂による完成工事総利益率の向上に取り組んでおり、来期以降も微増益が続くとの見方を示した。19年3月期営業利益予想を1260億円から会社計画(前期比1.3%増の1280億円)を上回る1290億円、来期は1270億円から1300億円、再来期は1280億円から1310億円に増額。来期増益維持に向けて受注高が回復するか注目、3月に価格改訂前の駆け込み契約があった反動で4、5月は前年割れ、前年水準を考慮すると8月以降に増加基調に転じると想定した。

  りそなホールディングス(8308):1.8%高の641円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を670円から700円に引き上げた。19年3月期当期利益(会社計画は前期比15%減の2000億円)は、前期実績(2363億円)に比べて前年の税務影響がなくなり減益幅は一見大きいが、実勢は堅調と予想。オムニチャンネル戦略による金融商品販売や決済業務など役務取引等利益の拡大に期待、前期経費はその前の期比1.1%減と業務効率化に積極的なほか、関西みらいフィナンシャルグループも徐々に収益に貢献するとみる。投資判断は「中立」を継続。

  アイビーシー(3920):6.3%高の1905円。モノのインターネット(IoT)のセキュリティー基盤サービス「kusabi」を使うブロックチェーン技術を利用した電子証明システム、デバイスプロビジョニングシステムの2件について特許を取得した。電子証明システムは改ざん不可能なブロックチェーンに公開鍵を登録することで従来の認証局モデルにとらわれない論理的認証を実現、デバイスプロビジョニングシステムはIoTデバイス専用の公開鍵と秘密鍵を生成、ホワイトリスト方式によるアプリケーション検査も行い、堅牢なデバイス管理が可能になるという。

  ミサワ(3169):80円(19%)高の509円とストップ高。2ー4月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比2.2倍の9900万円、売上高が18%伸び25億9800万円と増収効果で販売・一般管理費の増加を吸収した。営業利益で2億500万円を見込む19年1月期計画に対する進捗(しんちょく)率は48%、前期は8300万円の赤字だった。同社は「unico(ウニコ)」ブランドで家具や雑貨を販売する。

  ヨシックス(3221):8%安の3745円。5月の既存店売上高は前年同月比2.6%減だった、減少率は4月の0.8%から拡大、昨年10月(5.7%)以来の落ち込みとなった。同社はすし居酒屋「や台ずし」や均一低価格居酒屋「ニパチ」を展開。

記事についての記者への問い合わせ先:東京 河元伸吾 skawamoto2@bloomberg.net

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