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アップルが「汚名返上」に成功した地図アプリの歴史

Forbes Japan のロゴ Forbes Japan 2017/05/16 David Phelan

© atomixmedia,inc 提供 アップルの地図アプリと言えば、登場した当初は物笑いのタネだった。2012年の初公開の際、日本では東京の青梅線に「パチンコガンダム駅」が出現して失笑を買ったり、オーストラリアではアップルのナビゲーションに従って車を運転した人が遭難する事故まで起きた。

ティム・クックCEOは当時、謝罪し何人かの幹部をクビにした。その後、改善は見られたがアップルの地図から離れ、グーグルやWaze、当時はHereと呼ばれたノキア傘下の地図の利用を始めた人も多かった。

そんなアップルのマップはここ数年で急速に進化した。そして、昨年のiOS 10の登場とともにリニューアルされた現在のアップルの地図は、かつてとは全く別物と呼んでいいだろう。

第一に内容が正確だ。筆者の個人的感想としても信頼性の点ではグーグルと変わらないし、ナビゲーションも安心して任せられる。電車やバスなどの公共交通機関の乗換案内機能もグーグルマップとほぼ同様の機能を持ち、駅構内の地図や運賃の確認も出来るようになった。

アップルのマップの利点として挙げられるのがオフライン機能だ。一度訪れた地点はかなり広範囲の周辺地域をキャッシュするため、電波が無いエリアでもナビゲーションに用いることが出来る。また、以前はトップバーを使って検索を行っていたが、iOS 10からは画面の下部や中段にメニューが集中して使いやすくなった。

さらに、周辺施設の情報の充実度も特筆すべき点だろう。例えばロンドンなら自転車シェアサービスのドックの位置情報も経路案内に表示してくれる。.

地図専用の研究施設をインドに設置

かつてHereと呼ばれたノキアの地図アプリは現在「Here WeGo」に名を変えて、スマホの容量があれば国全体のデータをダウンドードできる機能で旅行者たちに人気だ。しかし、筆者の感想としてはアップルのマップのほうがHere WeGoよりも、ナビゲーション機能が優れている。

アップルマップの利点はレストランやバーなどを一目で分かるように色分けして表示してくれる点。周囲に目印となる建物がある場合は強調して表示されるため、旅行者としては非常にありがたい。

アップルは昨年5月、インドのハイデラバードに地図専用の研究拠点を設置し4000人の雇用を創出。地図の正確性や情報の鮮度の高さをさらに向上させていくと宣言したマッピングは今やスマートフォンにおいて必須の機能となった。その中でアップルが進んでいる方向は正しいと言えるだろう。

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