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カラテカ、渡辺直美…副業で成功する芸能人に学ぶ「勝利の秘訣」

ダイヤモンド・オンライン のロゴ ダイヤモンド・オンライン 2018/11/07 06:00 島野美穂
カラテカ、渡辺直美…副業で成功する芸能人に学ぶ「勝利の秘訣」: ダイエットなどに走らず、自分の体形を生かしたファッションブランドを立ち上げて大成功した渡辺直美。副業での成功の極意は「新しい自分になる」ことではなく、「自分の持っている強みを使う」ことにある Photo:Top Photo/AFLO © 画像提供元 ダイエットなどに走らず、自分の体形を生かしたファッションブランドを立ち上げて大成功した渡辺直美。副業での成功の極意は「新しい自分になる」ことではなく、「自分の持っている強みを使う」ことにある Photo:Top Photo/AFLO

かつて芸能人の副業といえば、知名度や資金力を生かした飲食店経営や不動産投資が主だった。ところが近年では、自分の個性を生かしたユニークな副業が増えており、その考え方は、我々一般人にも働き方、生き方のヒントをくれるものが多数ある。経営コンサルタントの新井健一氏に話を聞いた。(清談社 島野美穂)

単にテレビに出るだけではダメ!求められるセルフプロデュース力

 お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎が描いた漫画『大家さんと僕』が70万部を超える大ヒットとなったことは周知の通り。また、矢部の相方・入江慎也も、幅広い人脈を生かしコンサルティング会社を設立。企業向けの講演を年間100回以上こなし、年商1億円を超えるまでになっている。

 芸能人たちも、ただメディアでの露出を増やすだけではもう先がない。カラテカの2人のように、本業とは別のフィールドでの副業を開拓するようなセルフプロデュース力が求められている時代なのだ。

 そしてこれは、我々一般人にも同じことがいえるだろう。

 実は今年は副業元年だ。政府が主導する「働き方改革」の一環として、国内企業の副業容認、あるいは推奨・奨励されるようになっている。リクルートキャリアの調査によると、その割合は全体の28.8%に及ぶ。数こそまだまだ少ないが、終身雇用制度が崩壊した今、国民に副業をしてもらわないことには経済が回らない。そのため今後、この流れはさらに強まっていくことだろう。

「今までの日本企業によく見られた『エラい人に気に入られなければ出世できない』といったピラミッド構造は崩壊しつつあります。そういった慣習が残っている企業もまだありますが、今後の時代の流れで淘汰されていくでしょう」(新井健一氏・以下同)

 こうした働き方の変化は、芸能界にも及んでいる。かつては、キー局で冠番組やレギュラー出演を持つなど、限られた既得権益を奪い合い、数少ない席に座ることができた人=すごいタレントという図式があった。

既得権益を壊して自由の象徴に元SMAP3人の活躍

 しかし、すでに知られている通り、テレビの時代はもう終わった。誰でもネット配信ができるようになり、年収数億円を稼ぎ出す素人もいる。新たな有名人は、テレビ以外から作りだされているのだ。

「芸能界の既得権益が崩壊した象徴に、元SMAPの香取慎吾さん、稲垣吾郎さん、草なぎ剛さんの3人がいると思います。昔であれば、芸能事務所を退所した芸能人はわかりやすく表舞台から姿を消していました。ところが、この3人はSNSやネット番組を味方につけ、SMAP時代にはできなかったような新しい活動を次々に見せています。テレビやラジオといった既得権益に頼らず、自分たちでキャリアをコントロールすることに成功したわけです」

 逆境を変化のチャンスとして捉え、時代の波にうまく乗ることができたのは、彼らがこれまで築いてきたスキルがあったからこそだろう。その証拠に、彼らを支持するファンの数は、SNSのフォロワーを見れば一目瞭然だ。「元SMAPの3人は“既得権益を壊す自由の象徴”だ」と新井氏は言う。

渡辺直美が成功できたのはダイエットしなかったから!

 既得権益に頼らずとも、活躍の場は自分で作れるということが、元SMAPの活躍からもよくわかる。しかし、いざ副業を始めようとすると、大抵の人が陥る問題があると新井氏は指摘する。

「本業とは別に、副業を始めようとする人は大抵、自分が今持っているものを捨てるところから始めようとします。今置かれている環境であったり、友人知人であったり、仕事であったり、家であったり。まずはその考えから脱するべきです」

 というのは、収入を得るうえで最初にすべきは、自分のスキルの棚卸しだ。これまでの人生で何をして、何が得意で、何が褒められたのかを分析することが重要であって、“新しい自分になる”必要はまったくない。

「たとえば、芸人の渡辺直美さんは、ご自身の体形を生かして、ファッションブランドを立ち上げて成功を収めました。最近はますます体形をデフォルメして、個性に磨きがかかっているようにも見えます。もし、最初にダイエットしていたら、今の活躍はなかったかもしれません」

 カラテカの2人についても、同じことが言える。

「あのお2人は、面白くなってはいけないんです。矢部さんが無理に笑いを取ることを考えたら、人を和ませる漫画は描けなかったはずです。入江さんも人脈を生かせるのがテレビではなく、企業向け講演だと気づいたから成功したわけです」

新しいキャリアのための資格や講座受講は必要ない

 星の数ほどいるお笑い芸人やテレビタレントの中から抜きんでるために彼らがしたことは、それぞれ自分が持っている長所を使うことだけだったのだ。

 渡辺直美もカラテカの2人も、淡々とテレビの仕事をこなしているだけでは、芸能人としてはある段階で行き詰まっていたかもしれない。しかし彼らは、自分が元々持っていたスキルを使ってキャリアをコントロールすることに成功したのだ。

 こうした芸人たちを見習って、今、企業勤めのサラリーマンも、何かを始めて自分の新しいキャリアをスタートさせるべきだと新井氏は言う。その際に、「くれぐれも、人にお金を払う方向に逃げることはしないようにしてください」と忠告する。

「起業しても仕事が取れないと、なぜかまた資格を取りに行ったり、講座に通って技術を身に付けようとするのですが、それも必要ありません。商品力やサービス力をいくら高めても営業力は身に付きません。まずは小さなものでもよいからと割り切って、仕事を取ることに全力を尽くしてください。それに、ともかくお客様を見つけて実際にサービスを提供してみないことには、自分のスキルの程度なんてわかりませんから」

 こうしている今も、働き方は刻一刻と変わってきている。何もしないでいたら、10年後にあるのは何もない自分だけだ。カラテカ、渡辺直美といった副業芸能人をヒントに、今の自分にできる何かを探してみてはどうだろうか。

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