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ボーイングに思わぬ悩み、機体保管場所が足りず

The Wall Street Journal. のロゴ The Wall Street Journal. 2018/09/04 15:53 Andrew Tangel and Doug Cameron

 ボーイングは燃費の優れた単通路型ジェット機への需要を満たす上で問題に直面している。シアトル近郊の工場で製造中の「737」型機を保管する場所が足りないのだ。

 7月終盤に出した答えは、ワシントン州レントンの同社工場に隣接する小さな空港の誘導路だった。

 同市の公共事業を担当する当局者は市議会議員らに宛てた同月27日のメモで、「ボーイングのスペースは尽きつつある」とし、「彼らは生産の緊急課題に見舞われ、航空機生産ラインの稼働を維持する能力が脅かされている」と記している。

 ボーイングの広報担当者によると、駐機スペースの要請は生産ペースに合った納入をするための「リカバリー計画」の一環だ。先の当局者はコメントを控えた。

 売上高で世界最大の航空機メーカーであるボーイングは、新型機「737Max」への需要拡大に応えようと努めている。航空旅客が年に1億人増加していることから、ボーイングとライバルのエアバスは合わせて1兆ドル超の航空機を受注している。

 ボーイングは7月に737型機を29機引き渡したが、完成手前の段階に達するジェット機は月に50機を超える。同社幹部らは、7-9月期(第3四半期)の納入こそ減速の可能性があるものの、10-12月期(第4四半期)にはサプライヤーの回復を受けて持ち直すとの見通しを示している。737型機はボーイングの稼ぎ頭だ。40%を超える過去1年の株価上昇にも貢献した。

a large passenger jet sitting on top of a runway © Provided by The Wall Street Journal.

 納入の遅れはサプライヤー2社によるところが大きい。ゼネラル・エレクトリック(GE)と仏サフランの合弁エンジンメーカー、CFMインターナショナルと、航空機部品大手スピリット・エアロシステムズ・ホールディングスだ。両社とも、自社に納入する小規模サプライヤーの一部が需要対応で苦戦していると述べた。

 CFMの幹部らは数週間のエンジン納入の遅れを挽回すると言明した。スピリットは、既に問題を解決し、ボーイングに期限通り出荷していると述べた。

 エアバスも部品不足のため、ボーイング737型機と競合する単通路機「A320neo」の納入が遅れており、自社工場の周辺に未完成ジェット機を駐機する事態に陥っている。

 両社とも通年の納入予定を維持しており、サプライヤーに遅れを取り戻すよう要請している。実現するまで、両者は未完成機への対応を迫られることになる。

 電子メールや複数の書類によると、ボーイングは約3万9000ドルを支払い、90日にわたってレントンの空港に最大7機を駐機する契約を結んだ。空港幹部によると、同社はその後、同空港で必要なのは4機分だったと述べたという。

 連邦航空局(FAA)が7月に承認した計画によると、レントンの空港を使う大型機はボーイングが誘導路の機材を動かせるよう、離着陸の2時間前に同社に知らせる。

 関係者らによれば、ボーイングは空港ビルの間などにも駐機をしている。

 同社は737型機に仮のエンジンを装着し、近隣のキング郡国際空港に飛ばしているという。エンジンはそこで取り外し、トラックでレントンに戻して別の737型機を同空港に飛ばすのに使う。「ボーイングフィールド」とも呼ばれるこの空港は、同社の新ジェット機納入の中心地だ。

 ボーイングは737型機の月間生産台数を現在の52機から来年には57機超に増やす予定。「737Max」の受注は4500機近くに上っている。

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