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中国経済、7月に減速-工業生産は17年ぶり小さな伸び

Bloomberg のロゴ Bloomberg 2019/08/14 14:28 Bloomberg News

(ブルームバーグ): 中国の7月の工業生産は2002年以来の小さな伸びにとどまり、小売売上高も振るわなかった。循環的な減速と米国との貿易摩擦を背景に刺激策を強化する論拠は強まっている。

  国家統計局が14日発表した7月の工業生産は前年同月比4.8%増。予想中央値の6.0%増を下回った。小売売上高は同7.6%増加。市場予想は8.6%増だった。1-7月の都市部固定資産投資は前年同期比5.7%増。予想は5.8%増だった。

  季節的な影響が圧迫要因になった可能性もあるが、7月の経済指標はブルームバーグ調査のエコノミスト予想を軒並み下回った。

Industrial output, investment and retail sales softened in July © Bloomberg Industrial output, investment and retail sales softened in July

  7月の資金需要も低迷しており、今回の工業生産は中国経済がなお安定化に苦しんでいることを示唆している。トランプ政権による対中追加関税の一部先送りを市場は歓迎しているが、約1年に及ぶ米中対立で既に揺らいでいる輸出企業にとって、先行き不透明感の強さはほぼ変わっていない。

  国際金融協会(IIF)の中国担当チーフエコノミスト、ジーン・マ氏は「中国経済は強い逆風に直面しており、減速している」と指摘。「より対象を絞った金融ならびに信用緩和が必要だ。秋に何らかの利下げが行われるとわれわれは見込んでいる」とコメントした。

  製造業生産は少なくとも13年以来の低い伸び。政府の景気刺激策の大きな柱であるインフラ投資の伸びは3.8%に鈍化した。小売売上高は引き続き自動車販売の減少が足を引っ張った。国家統計局によると、自動車販売を除いても小売売上高の伸びは年初来平均を下回った。7月は8.8%と19年平均の9.2%に見劣りする。調査ベースの失業率は5.3%と前月の5.1%から悪化した。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「輸出とインフラ支出、不動産投資という景気の3大ドライバーが軒並み減速している」と指摘。「短期的には預金準備率引き下げなど、流動性緩和措置の強化が行われる公算が大きいが、景気を好転させるには十分ではない。中国経済は今後数カ月でより強い逆風に見舞われる可能性もある」と話した。

  ブルームバーグ・エコノミクスの舒暢、曲天石両氏は中国の金融政策について、人民元安が金融環境の緩和に幾らか寄与すると指摘した上で、預金準備率と基準金利の引き下げを通じた追加緩和を見込んでいると説明。年内にさらに1.5ポイントの預金準備率の下げが見込まれ、7-9月(第3四半期)に少なくとも1回行われると予想。7-12月(下期)の利下げの可能性も高まっているとした。

原題:China Industrial Output Weakens to 17-Year Low as Economy Slows(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します.)

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:北京 Miao Han mhan22@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Jeffrey Black jblack25@bloomberg.net, Jiyeun Lee、Michael S. Arnold

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