古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

京王電鉄社長「五輪を見据え新分野への投資を加速する」

ダイヤモンド・オンライン のロゴ ダイヤモンド・オンライン 2017/07/12 週刊ダイヤモンド編集部
京王電鉄社長「五輪を見据え新分野への投資を加速する」: Photo by Mikito Morikawa © diamond Photo by Mikito Morikawa

私鉄の中でも“地味”な京王電鉄が今、投資を積極化している。2020年を見据え、インバウンドやホテル関連事業の強化を急ぐ。

──2015~17年度が対象の中期経営計画では当初、成長分野への投資額を450億円と計画していましたが、新たに230億円を追加しました。なぜですか。

 笹塚駅~仙川駅間7.2キロメートルを高架にして踏切25カ所を廃止する整備事業にめどが立ち、鉄道以外の戦略的事業を積極化できるようになりました。20年に向けて、特にインバウンドやホテル関連事業を強化していきます。

──インバウンドやホテル関連事業は、どのような構想ですか。

 複数の柱を並行して進めています。ビジネスホテル「京王プレッソイン」はこれまで山手線圏内に出店し、1店で着実に1億円の利益を生むようになりました。今年も新規出店を東京駅八重洲口と浜松町駅前に行い、目標としていた3000室体制に届きます。

 そして新ブランド「京王プレリアホテル」を投入します。1号店は18年秋に京都で、2号店は19年夏に札幌で開業する予定です。プレッソインよりも上級カテゴリーの宿泊特化型ホテルで、インバウンドやファミリー、グループのレジャー需要を取り込むため、全国の観光都市に出店していきます。質の高い朝食や、大浴場も設け、客室単価は1万円台前半、年間10億円以上の収益を見込んでいます。

 それから当社は昔から高速バス「飛騨高山線」を運行していることもあって、新宿から中央道で金沢・富山へ行く観光ルートの周辺開発に力を入れています。このエリアは外国人、特に欧米系の個人客が急増しており、この需要を狙って、地元の老舗ホテル「高山グリーンホテル」と提携し、大規模改装や新館の建設を考えています。

 同じく外国人客に人気の高尾山エリアについても、引き続き観光活性化を図っていきます。

──鉄道会社では珍しく、リノベーションホテルや民泊ビジネスで先行していますね。

 東京電力から買収したリノベーション会社、リビタを中心に、古いオフィスビルのホテル転換を進めています。リノベーションホテルは一棟一棟が元の建物の個性を生かした芸術作品のようで、これまで当社が手掛けてきたホテル事業とは全く別物。学びが多いです。

 民泊も新たな成長市場として、手始めに東京都大田区で民泊マンションを開業したほか、ベンチャー企業にも出資しています。今後は京王沿線における空き家対策や街づくりに活用するなど、複数のコンテンツを作っていきます。

 当社は「純血主義」と称されてきたのですが、今は他社のリソースをどんどん取り入れて収益力を高めているところです。来年度以降はさらに「攻め」に転じます。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 柳澤里佳)

ダイヤモンド・オンラインの関連リンク

ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンライン
image beaconimage beaconimage beacon