古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

平成生まれより昭和生まれのほうが「プライベート優先」の意外

ダイヤモンド・オンライン のロゴ ダイヤモンド・オンライン 2018/05/16 06:00 宮崎智之
平成生まれより昭和生まれのほうが「プライベート優先」の意外: 「プライベートを優先させたい」と考えているのは昭和生まれか平成生まれか(写真はイメージです) © diamond 「プライベートを優先させたい」と考えているのは昭和生まれか平成生まれか(写真はイメージです)

ジェネレーションギャップは、いつの時代も……

 いつの時代も人間関係を築くうえで問題になるのが、ジェネレーションギャップだ。世代論を語るのが意味あることなのかは議論が分かれるが、ジェネレーションギャップは確かに存在するし、それがビジネスや日常の場面で顕在化することは多くある。

 そんななか、巷でよく語られてきた世代間の違和感の一つに、平成生まれと昭和生まれのギャップがあることは、ご存知のとおり。平成生まれが社会人になってから、すでに幾年もの月日が経っているが、いまだにしばしば軋轢が生じている状況である。

 ギャップに対する調査も実施されている。ソニー生命保険は2018年5月8日、「平成生まれ・昭和生まれの生活意識調査」の結果を公表した。全国の平成生まれの男女(20歳~28歳)と昭和生まれの男女(52歳~59歳) を対象にした調査で、両時代生まれの人たちの間に横たわる価値観や人生に対する考え方の違いを明らかにしている。

 ソニー生命保険の結果を元にし、ちょうど1年後に平成が終わるこのタイミングに合わせ、平成生まれと昭和生まれのジェネレーションギャップについて考えていきたい。

「学歴」「給料」を重視するのはどっち?

 まずは、学歴に対する考え方から。

 同調査によると、「幸せな人生に学歴は必要」と考えている人の割合は、平成生まれが40.8%、昭和生まれが51.0%となっており、平成生まれのほうが学歴を重視していないことがわかる。実力主義の浸透や価値観の多様化の影響だろうか。学歴だけが人生のすべてではなく、ほかにも人生で大切なことはたくさんあると考えているのだろう。

 また、「給料が高い仕事」と「やりがいがある仕事」のどちらが理想か聞いた調査では、平成生まれの56.7%が「給料が高い仕事」を選んだのに対し、昭和生まれは61.8%が「やりがいがある仕事」を選んだ。平成生まれは、やりがいより給料が仕事のモチベーションになるようだ。昭和生まれからすると、平成生まれに仕事のやる気が感じられないと思うこともあるが、そうした価値観の違いが生んだ軋轢なのかもしれない。

 ただ意外だったのが、平成生まれより昭和生まれのほうが、勤務先でのイベントより「プライベートを優先させたい」と考えていることである。一般的には、平成生まれのほうがプライベートを大切にするイメージがあるが、実は逆なのだ。昭和生まれとはモチベーションが違うだけで、平成生まれもそれなりに会社への愛着はあるのである。

平成生まれの恋愛、結婚感とは?

 次は恋愛についてチェックしていこう。

 恋愛に対する積極性について聞いた調査では、男性では、平成生まれ(32.4%)よりも昭和生まれ(38.0%)のほうが積極的だったにもかかわらず、女性では、平成生まれ(45.6%)のほうが、昭和生まれ(32.0%)よりも積極的なことがわかっている。

 “草食系男子”という言葉が流行語になって久しい。男性が恋愛に消極的になるなか、女性から積極的にガツガツいかないといけない時代になっているということだろうか。

 また、結婚については、昭和生まれは「生活の大変さが増す」と考えている人が多数(52.2%)となった一方、平成生まれは「生活の楽しさが増す」(53.6%)と考える人が多い。「結婚は人生の墓場」なんて言葉は、すでに過去のものとなったのだろうか。晩婚・未婚化が叫ばれているが、平成生まれは結婚についてポジティブに考えている。

 結婚をなかなかしないのに、結婚自体には明るい展望を持っている――。そうした平成生まれの独特の感覚は、昭和生まれからすると理解しづらいものなのかもしれない。

 一方で、ネット上でも頻繁に議論になる「デート代の割り勘」については、こちらは世間一般のイメージどおり、「割り勘派」は昭和生まれ(27.8%)よりも平成生まれ(47.6%)のほうが多い。昭和生まれのほうが「男性のほうが多く支払うべき」という考え方に固執してきたようだ。 女性の社会進出が叫ばれる昨今では、デート代も平等にする、という価値観が、平成生まれの間では浸透してきているものと分析できる。

昭和生まれの「あたり前田のクラッカー」

 最後に、「“この人は、平成・昭和生まれだな”と感じる言動」について見ていこう。

 まずは、昭和生まれから見た平成生まれの特徴について。1位を獲得したのは、「すごい、感動などの意味で『ヤバイ』と言う」(45.6%)となっている。次いで「固定電話を持っていない」(40.2%)、「驚いたとき『マジっすか』と言う」(36.4%)、「ニュースは新聞よりネットで見る」(31.0%)、「上司にタメ口で話す」(28.0%)の順となった。

 逆に、平成生まれは昭和生まれの特徴について、「あたり前田のクラッカーと言う」(41.8%)、「カップルのことをアベックと言う」(38.6%)、「『D』の発音を『デー』と言う」(36.6%)、「飲み会の席で頭にネクタイを巻く」(31.2%)、「『ザギン』(銀座のこと)など業界用語を使う」(30.4%)などを挙げている。さすがに「あたり前田のクラッカー」というオヤジギャグを使う人は絶滅危惧種だとは思うが、あまりのインパクトに1位に輝いた。ギャグを飛ばすときは、時代後れになってないか注意してほしい。

 どうだっただろうか。30年以上続いた平成の世も、そろそろ終わり。次の年号になっても、また新たなジェネレーションギャップが生まれてくるだろうが、異なった時代や環境で育ったのだから、ある程度は諦めるしか方法はない。ギャップはどうやったって生じることだと肝に命じて、世代間の友好と親睦をはかっていきたいものである。

 当連載についてご意見がある方は、筆者のTwitterアカウントにご連絡いただきたい。すべてには返信できないが、必ず目を通したいと思う。

(フリーライター 宮崎智之)

ダイヤモンド・オンラインの関連リンク

ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンライン
image beaconimage beaconimage beacon