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私は絶対、赤いトマトは食べない

ダイヤモンド・オンライン のロゴ ダイヤモンド・オンライン 2018/12/07 06:00 小山 昇
私は絶対、赤いトマトは食べない © 画像提供元 私は絶対、赤いトマトは食べない

いまから29年前のこと――武蔵野社長・小山昇は毎晩悩んでいた。まわりは暴走族上がりの落ちこぼれ社員ばかり。「勉強しろ」「すぐやれ」と言っても絶対やらない。勤務形態も超ブラック。1989年社長就任時の売上は7億円。「このままいくと武蔵野は危ない」と誰もが思っていたし、小山が「日本経営品質賞」を狙うと宣言したとき、みんながせせら笑った。しかし、2000年度、2010年度に日本で初めて「日本経営品質賞」を受賞すると運命が一変! JR新宿駅直結のミライナタワーにセミナールームをオープン。経営サポート事業が軌道に乗り、指導企業は700社を超え、倒産企業はゼロ、5社に1社は過去最高益。直近売上は70億円、経常利益は6億3000万円、売上高経常利益率は9%(販促費8億4900万円を計上しているので、実質売上高経常利益率は21%)。売上7億円を70歳で70億円にした小山昇が、社長就任以来大切にするのが「数字は人格、お金は愛」という経営哲学だ。これは一体どういうことか?発売たちまち注目書籍となっている『お金は愛――人を育てるお金、ダメにするお金』に際し、記者が小山氏を直撃した。すると……「みんな【お金は愛】という意味を勘違いしている。名経営者と謳われたカルロス・ゴーンもカネの魔力に溺れた。いまこそ、“生き金”と“死に金”のほんとうの意味を知っておかないと、社長も社員も路頭に迷うことになる。この緊急事態を受け、今回、経営や仕事だけでなくプライベートのお金の話にも深く踏み込んだ。武蔵野の話に加え30社超の事例も載せた。これまで一切触れてこなかった、お金と給料、お金と人材、お金と社員教育、お金と経営、お金と金運、お金と時間、お金と遊び、お金とお酒、お金と夫婦、お金と子育て、お金と家、お金とマナー、お金と健康などをすべて出し尽くした。 “生き金”と“死に金”の分水嶺と、人を育てるお金、ダメにするお金の本質を知ってほしい」という。NHKでも特集された「ゴーン・ショック」の年の瀬。なぜいま、“お金は愛”なのか。その真意を小山社長に語っていただこう。(構成:寺田庸二)。

赤色は赤字を呼ぶ?

 武蔵野の経営計画書の表紙は黒です。 中も1色刷で、文字は黒です。

 じつは26期に、社員が燃えて仕事をするからと 表紙を紅(くれない)色にし、 経営計画書の本文も重要な部分を目立たせようとして 黒と赤の2色刷を試したことがあります。

 すると、26期は大幅な減益になった。

 最初は単なる偶然かと思いました。 しかし、その後、同じように 経営計画書を黒と赤の2色刷にした 株式会社本村(オンデマンド、製本、物流加工・埼玉県)と、 株式会社ヒカリシステム(アミューズメント・千葉県)が赤字になりました。

 それ以来、わが社はもちろん、経営サポート会員も経営計画書に赤を使うことは禁止にしました。

 私の赤嫌いは徹底しています。 ある出版社から私が書いた本の見本が届きました。 装丁のデザインはいい。

 しかし、1枚めくって驚いた。 見返し(表紙をめくって最初に見えるページ)が 真っ赤になっていたのです。

 私が本のデザインに赤を使わないことは、 各出版社の私の担当編集なら誰でも知っていることです。 当然、刷り直しを命じました。 余計にお金がかかるし発売時期も延びてしまいますが、 赤いまま世に出すよりはずっといい。

赤いネクタイもしない、赤いトマトも食べない

 ちなみに、赤いネクタイは一本も持っていないし、トマトも食べません

赤い完熟トマトを食べるくらいなら、まだ青くて固いトマトを食べたほうがマシ

 です。

 それくらい私にとって赤は天敵です。

 一方、妻は赤いトマトが大好きです(笑)。

 本書には、メガバンクの支店長も私も初めて見た、日本銀行印が入った、8000万円の札束=“座布団(ざぶとん)”が出てきます。なぜ、私は危険を冒してまで会社に取り寄せたのか。その雰囲気をご覧になりたい方はぜひ、第1回連載をご覧いただければと思います。

小山 昇(こやま・のぼる)株式会社武蔵野代表取締役社長「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を16年連続増収の優良企業に育てる。2001年から同社の経営の仕組みを紹介する「経営サポート事業」を展開。2017年にはJR新宿ミライナタワーにもセミナールームをオープンさせた。 現在、「数字は人格、お金は愛」をモットーに、700社以上の会員企業を指導。5社に1社が過去最高益、倒産企業ゼロとなっているほか、「実践経営塾」「実践幹部塾」「経営計画書セミナー」など、全国各地で年間240回以上の講演・セミナーを開催。1999年「電子メッセージング協議会会長賞」、2001年度「経済産業大臣賞」、2004年度、経済産業省が推進する「IT経営百選最優秀賞」をそれぞれ受賞。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修プログラム(=1日36万円の「かばん持ち」)が話題となり、現在2年待ちの人気となっている。『数字は人格』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』『強い会社の教科書』『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』『残業ゼロがすべてを解決する』『1日36万円のかばん持ち』(以上、ダイヤモンド社)『99%の社長が知らない銀行とお金の話』(あさ出版)『改訂3版 仕事ができる人の心得』(CCCメディアハウス)などベスト&ロングセラー多数。

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