古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

金融事業に本腰のKDDI、スマホ決済のキャリアフリー化・カブコム出資など発表

ITmedia ビジネスONLiNE のロゴ ITmedia ビジネスONLiNE 2019/02/12 18:28
KDDIの高橋誠社長 © ITmedia ビジネスオンライン KDDIの高橋誠社長

 KDDIは2月12日、オンライン金融ビジネスを強化する取り組み「スマートマネー構想」を発表した。電子マネーの残高確認などができる「au WALLETアプリ」の用途を広げ、預金、送金、決済のほか、ローン、投資、保険などの契約にも対応させる計画で、金融・決済事業の収益力を高める狙い。2021年度に金融・決済事業での取扱高6兆円を目指す。

●「スマホ中心」がキーワード

 具体的には、4月にQRコード決済「au PAY」を開始するほか、少額ローンの提供やポイント運用サービスもスタートする。また、19年度内には、同アプリ上で出金・送金できる機能をさらに拡充するほか、お釣りを活用して投資ができるサービスも始める。ユーザーの家計を診断する機能なども段階的に追加する。

 au PAYは、18年11月から通信や決済で協業する楽天の「楽天ペイ」と連携し、サービス開始当初から100万カ所での決済に対応する予定。資本・業務提携するカカクコムが運営する「食べログ」と連携した顧客還元を行うなどし、ユーザー増と加盟店への送客を図る計画もあるという。

 KDDIの高橋誠社長は「これからの社会における金融サービスは、『スマホセントリック(スマホ中心)』がキーワード。今後は『au WALLETアプリ』を金融事業の中核に据え、さまざまな取引をスマホ上で行えるようにし、事業を拡大していく」と意気込む。

●決済サービスをキャリアフリーに

 現在、「au WALLETアプリ」のユーザー数は「1000万人には届かないが、数百万人の上の方」(高橋社長)。ベースとなる電子マネーサービス「au WALLET」の会員数は約2000万人で、約1000億円相当が預けられているという。

 この数字をさらに伸ばすため、KDDIは決済サービス、ポイントサービス、会員サービス「au ID」を19年夏をめどにキャリアフリーとし、NTTドコモやソフトバンクといった他の携帯電話事業者(キャリア)ユーザーでも利用可能にする。「一大決心だ。加盟店などから『auだけなの?』という指摘があった(ことを踏まえた)」(高橋社長)という。

●中間持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」設立

 構想の実現に向け、4月には三菱UFJ銀行と折半出資していたネット銀行、じぶん銀行の持ち株比率を63.8%に引き上げて連結子会社化する。

 Web専業の証券会社、カブドットコム証券へのTOB(株式公開買い付け)による出資も行う。買い付け期間は4月下旬から30営業日で、価格は1株当たり559円(計約876億円)を予定する。親会社の三菱UFJ証券ホールディングスもTOBに一部応じるため、出資比率は49.0%となる。

 多岐にわたる金融事業を統括するため、中間持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」を4月1日付で設立。じぶん銀行とカブドットコム証券のほか、金融子会社のKDDIフィナンシャルサービス、ウェブマネーなど計6社を傘下に迎える。

●社名もリブランド

 “auブランド”としての統一感をアピールするため、傘下の6社は19年度内に「au」を冠した社名に変更。じぶん銀行はauじぶん銀行、カブドットコム証券はauカブコム証券、KDDIフィナンシャルサービスはauフィナンシャルサービス、ウェブマネーはau PAY――などに刷新する。

 高橋社長は「(中間持ち株会社の設立によって)われわれの本気度をお見せしたい」とし、「顧客の生涯をサポートすることでエンゲージメントを高め、金融を中心に据えた形で通信とライフデザイン(金融・決済などの非通信事業)を融合したい」と語った。

ITmedia ビジネスオンラインの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon