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鴻海、アップル向け生産を中国から移管も

The Wall Street Journal. のロゴ The Wall Street Journal. 2019/06/12 08:12 Yoko Kubota
© tyrone siu/Reuters

 【香港】台湾の電子機器受託製造大手、鴻海(ホンハイ)科技集団(フォックスコン・テクノロジー・グループ)は11日、必要であればアップル向けの生産を中国から移管する用意があることを明らかにした。

 1991年の上場以来初となる投資家向け会合を開いた鴻海は新たな経営体制への移行の青写真を示すと共に、米中貿易摩擦を巡って深まる投資家懸念の払しょくに努めた。

 創業者の郭台銘(テリー・ゴウ)氏は台湾総統選への出馬に専念するため董事長から退任する予定で、後継者による新体制づくりが焦点になっている。

 ただ、台北近くの本社で開催した投資家会合では、激化する米中の対立と、鴻海の事業への影響が議論の中心となった。鴻海にとってアップルは最大顧客で、主に中国で行うアップル製品の組み立てが事業の核となっている。

 鴻海の半導体部門を率いる劉揚偉氏は「生産ラインを移転する必要がアップルにあれば、われわれは完全に応えることができる」と語った。

 劉氏は、アップルなどの顧客からの米国市場向け需要に応える十分な生産能力が中国外にあり、「顧客の必要性に応じて」世界各地の工場で生産を拡大することができると述べた。

 投資家向け資料によると、鴻海はブラジル、メキシコ、日本、ベトナム、インドネシア、チェコ、米国、オーストラリアなどに工場がある。

 投資家会合では、今年69歳になる郭氏の退任を見据えた新経営体制づくりの一環として、企業戦略に関する決定を行う委員会を設置することも発表した。この運営委員会は9人で構成し、取締役会の下に置かれる。

 郭氏は取締役として鴻海にとどまり、約10%の株式を所有する筆頭株主としての立場は変わらない模様。劉氏によれば、郭氏は運営委員会の一員ではないため企業戦略の議論には参加しないという。

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