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「エレベーターの沈黙」、気まずさ減らす7極意 「時事ネタ、雑談、褒め言葉」…今から使えます

東洋経済オンライン のロゴ 東洋経済オンライン 2017/09/14 魚住 りえ
たかがエレベーター、されどエレベーター(写真:saki / PIXTA) © 東洋経済オンライン たかがエレベーター、されどエレベーター(写真:saki / PIXTA)

 みなさん、こんにちは! アナウンサーの魚住りえです。

 このたび、東洋経済新報社より『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』を出版いたしました。

 前著『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は本当に多くの方に手に取っていただき、おかげさまで15万部を超えるベストセラーとなりました。みなさまに深くお礼を申し上げます。

 第2弾となる今回は、コミュニケーションをとるうえで、「話し方」以上に大切な「聞き方」について書きました。早速、5万部を超えるヒットとなり、多くのみなさまに読んでいただけていることを、心からうれしく思います。

 本記事では「エレベーターの沈黙を乗り切る方法」7つのコツを紹介します。

「沈黙」から出てしまった余計な一言

 エレベーターで2人っきりになってしまったときの「沈黙」。ほんのわずかな時間なのに「とても長く感じる」ことってありますよね。

 知っている人だったら、こんなときは「何か話したほうがいいのかな」「黙っていると悪い印象を持たれちゃうかな」と、なんとか沈黙を避けようと考えてしまいがち。

 そして、無理に話そうとして、「余計な一言」を言ってしまい、気まずい雰囲気に……という失敗談も少なくないと思います。

 「お疲れさまです」「今日はいい天気ですね」といった一言も、決して悪くありませんが、場合によっては「感情がこもっていない言葉」に聞こえて「マイナスのイメージ」をもたれてしまうこともあります。

 では、この「エレベーターの沈黙の時間」をどう過ごせばうまく乗り切れるのか。ここでは、「うまく乗り切る7つのコツ」を紹介します。

 まずは、ニュースなどを事前にチェックして「時事ネタ」を仕込んでおくことです。

天気の話は「今までの話」より「今後の情報」

 【1】「時事ネタ」を仕込んでおく

 「昨日のサッカーの試合、日本が勝ってよかったですよね」
「今日は夕方から雨が降るみたいですね」

 当日のニュースや世間で大きく話題になっているような「時事ネタ」をつねにチェックしておくと便利ですよね。

 天気の話題は「今日はいい天気ですね」と今までの情報を話題にするよりも、「夕方から雨が降るらしいですよ」「今晩は熱帯夜らしいですよ」と、これからの情報を話題にするほうが、「とってつけたような感じ」がなくて好印象だと思います。

 【2】「相手をねぎらう言葉」を言う

 「今日は暑い中ご足労いただき、本当にありがとうございます」
「たくさんの資料をご持参いただいて、とても助かります」

 単なるあいさつだけでもいいのですが、「相手をねぎらう言葉」が一言あると、相手も気持ちよくなってくれてその場も和みますよね。

 ただし、ねぎらう言葉が大げさすぎると、かえって嫌味に感じてしまいます。

 ねぎらう言葉を言うときは、「あいさつのあとにちょっと添える」ようなイメージの一言で大丈夫だと思います。

 【3】相手の「持ち物や服装」を褒める

 「そのバッグ、とても持ちやすそうですね。書類が多いときも使いやすそうに見えます」
「かっこいいネクタイですね。スーツともピッタリ合っていますよね」

 「持ち物や服装を褒める」と言っても、「どこのブランドですか?」などの具体的な質問は、かえってイヤな思いをさせてしまいかねないのでNGです。

 「使いやすそうなバッグですね」「そのネクタイ、オシャレですね」など、その物のよさを褒めるような言葉をかけると、相手も気持ちよくなって言葉を返してくれるはずです。

 「エレベーターの沈黙」をうまくかわす4つ目のコツは、「共通の知人や相手の近況」の話題を出すことです。

前に会ったときのことも話題にする

 【4】「共通の知人」や「相手の近況」の話をする

 「そういえば、〇〇さん、先週退院したらしいですよ。元気になってよかったですよね」
「先月はとても忙しそうでしたが、今もまだお忙しいですか?」

 共通の知人がいる場合は、その人の話題でもいいですよね。でも、その場にいないからといって「言いたい放題」は絶対にしてはいけません

 また、「最近どうですか?」とざっくりした質問ではなく、「前にお会いしたときはとてもお忙しそうでしたが……」のように、前回会ったときのことも織り交ぜながら質問をすると、「沈黙」を乗り切れるだけでなく、好感度もグッと上がります。

 【5】「当たり障りのない質問」をする

 「『〇〇』って本、すごく話題になっていますよね。僕はこれから読もうと思ってるんですが、読まれましたか?」
「おいしいオムライスがある店を探しているんですが、おすすめの店ってどこかありますか?」

 「時事ネタ」にも少し関連するところがありますが、世間で話題になっているような「当たり障りのない質問」もいいと思います。

 話題の本や映画、人気のお店やブームになっている事柄だと、「相手のプライベートにかかわる話」ではないので、相手も話しやすいかもしれません。

 もし相手の会社に伺って、食事時が近いときなどは、「おいしいお店」の話を出すのもいいですね。もしかすると、新しいお店を見つけられるかもしれません。

 【6】「沈黙」に焦らない

 前もって準備をしていても、すんなりと「沈黙」を乗り切る方法がうまく出てこないこともあると思います。

 ですが、焦って「余計な一言」を言ってしまった結果、かえってその場の雰囲気が悪くなってしまうというのは、意外によくある失敗です。

 「エレベーターの沈黙」を乗り切る大事なコツは、「沈黙」になっても決して焦らないことだと思います。

 そもそもエレベーターで何も話さないことは、マナー違反ではありません。うまく話せない場合は、そのまま「沈黙」で乗り切ってしまいましょう。

 ただし、焦った表情や変に相手をうかがうような表情はしないように気をつけたほうがいいと思います。

 最後のコツは、最近、多く見られがちですが「スマホをチェックする」です。

「スマホチェック」はマナーを守って

 【7】スマホをチェックする

 「沈黙」を乗り切る方法も見つからず、かといって「沈黙」に焦ってしまいそうなときは、スマホを出してチェックするのも一案です。

 仕事相手と一緒でも、「メールチェック」をするふりをすれば、悪印象はもたれないと思います。

 ただし、時々いるのは、エレベーターに乗る前からスマホを見ていて、「ながらスマホ」のままエレベーターに乗り込む人です。

 当然のマナーですが、「ながらスマホ」は避けましょう。エレベーターが動き始めたら、さっと取り出して、チラッと見る、そして目的の階に着いたらカバンにしまう、というのがスマートな使い方だと思います。

 【「エレベーターの沈黙」うまく乗り切る7つのコツ】
・「時事ネタ」を仕込んでおく
・「相手をねぎらう言葉」を言う
・相手の「持ち物や服装」を褒める
・「共通の知人」や「相手の近況」の話をする
・「当たり障りのない質問」をする
・「沈黙」に焦らない
・スマホをチェックする

 以上、「エレベーターの沈黙を乗り切るコツ」を挙げてみました。

 「エレベーターの沈黙」をどう乗り切るか――。これは、相手も同じくらい考えている可能性も高いはず。ですので、「沈黙を気にしすぎない」というのが、失敗しないための大事なコツともいえます。

 それに、ほんのわずかな時間ですが、「大切なコミュニケーションの場」でもあります。海外では「エレベーターピッチ」といって、エレベーター内のわずかな時間にプレゼンをして、ビジネスチャンスにつなげる方法もあります。

 たかがエレベーター、されどエレベーター――。「沈黙」を乗り切る「引き出し」をたくさん用意しておけば、日頃の会話も上達し、みなさんの「好感度」もグンと上がるはずですよ!

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