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スポーツの力生かせ 動き出すパリ、東京は何をする?

NIKKEI STYLE のロゴ NIKKEI STYLE 2019/01/13 11:00

写真はイメージ=PIXTA © NIKKEI STYLE 写真はイメージ=PIXTA

2024年パリ五輪・パラリンピックは、招致の段階から様々な社会的課題に向き合う大会にすると掲げている。スポーツを媒介に社会起業家たちを巻き込んで貧困、失業、環境問題に取り組み、新しいビジネスをつくろうという動きがある。

フランスが得意とするモード産業は、常に時代の流れを見据えながら、新しい物をデザインし、世界のファッションをリードしてきた。今度はスポーツを活用して新しい市場を生み、次世代に支持される新しい価値観を発信してくれるのではないかと目が離せない。

スポーツには様々な力がある。社会を変え、未来をつくる力もある。一方、昨年のニュースを振り返ってみると、競技団体の不祥事が相次いで世間を騒がせ、スポーツがもたらす負の影響について考えさせられることも少なくなかった。

国際オリンピック委員会は昨年10月、ブエノスアイレスで「オリンピズム・イン・アクション・フォーラム」を開催。他分野から集まった人たちが議論を繰り広げた。私がパネリストを務めたのは、スポーツと教育が子どもたちにもたらす好影響についてだが、別の会場では、ドーピングや八百長などもテーマとなっていた。スポーツがもたらす善悪双方の側面について向き合う、貴重な機会だった。

今年秋に行われるラグビーのワールドカップ(W杯)から始まり、来年の東京五輪・パラリンピック、再来年のワールドマスターズゲームズと、巨大スポーツイベントが連続開催される日本は、何を世界に伝えていくのだろうか。

スポーツ庁とビル&メリンダ・ゲイツ財団は昨年11月、東京大会の機運の高まりに合わせ、スポーツの力を活用した、持続可能な開発目標の達成に貢献していく方針を発表し、パートナーシップを締結した。日本ユニセフ協会も同じころ、スポーツが子どもたちの健やかな成長と豊かな人生の支えとなることを願い、スポーツに関わる大人たちの行動指針を定めた「子どもの権利とスポーツの原則」を発表した。世界に誇れるこのような取り組みが、今後も続々と現れることを期待したい。

マセソン美季

© NIKKEI STYLE 1973年生まれ。大学1年時に交通事故で車いす生活に。98年長野パラリンピックのアイススレッジ・スピードレースで金メダル3個、銀メダル1個を獲得。カナダのアイススレッジホッケー選手と結婚し、カナダ在住。2016年から日本財団パラリンピックサポートセンター勤務。

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