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定年退職後の5年間で2000万円が消える!

All About のロゴ All About 2017/04/11 平田 浩章

定年退職後の5年間で2000万円が消える! © オールアバウト 提供 定年退職後の5年間で2000万円が消える!

60歳定年で年金をもらうまでに必要なお金は2000万円!?

2000万円!? 大きな金額ですね。

この金額は、勤労者世帯における毎月の消費支出の平均額26万644円(総務省「平成29年2月分 家計調査 二人以上世帯」より)で暮らし続けた場合に、退職してから年金を受給する65歳までの5年間に生活費として使うお金の総額です。

計算すると、以下のとおりです。

生活費26万644円(月額)×12カ月×5年間=1563万8,640円

この金額以外にも、車の買い替えやリフォーム、大きな旅行などを考慮すると、プラス300~500万円は別に必要になります。合計すると約2000万円は見込んでおいた方が無難ですね。

この金額はあくまで平均額なので、家計によって変わります。皆さんの家計は今現在1カ月間を、いくらぐらいの金額でやりくりされているでしょうか? その金額を目安にして、上記の式の生活費のところに置き換えるとある程度の感覚が掴めますね。

今より自由な時間も増えるので、ゆとりある生活をしたいということであれば、今の生活費よりプラスアルファが必要ですし、今と同じ生活水準でよいということであれば今の金額と同額、収入もないので生活水準を落とすというなら今より低い金額ということになります。

例えば……

●ゆとりある生活をしたい

生活費40万円(月額)×12カ月×5年間=2400万円

●生活水準を落とす

生活費20万円(月額)×12カ月×5年間=1200万円

いずれにしても、60歳で定年を迎えると、その後に年金を受給するまでの5年間で1000万円~2000万円台のお金が蓄えから消えていくこととなります。せっかくの退職金もすぐになくなりそうですね。

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皆さんは将来に対してどう考えている?

フィデリティ退職・投資教育研究所が2016年2月に実施した、サラリーマン1万2,389人を対象とした全国アンケート調査で、老後で不安に思っている点を抜粋すると次のような結果でした。

●退職後の生活を今の高齢者と比べると

1位 今の高齢者よりも悪くなっている 38.3%

2位 どちらかと言えば今の高齢者より悪くなっている24.6%

3位 今の高齢者と変わらない程度の生活は送れる 11.5%

●退職後の生活で最も心配していることは

1位 定年退職後の生活費が足りなくなること 52.6%

2位 特になし 13.6%

3位 自分自身や家族の健康 12.8%

●退職前後に予想される生活費水準の変化

1位 退職前の5割未満の水準になると思う 29.3%

2位 わからない 23.1%

3位 退職前の7割未満の水準になると思う 22.2%

●公的年金の安心度

1位 不安だ 49.5%

2位 あまり安心できない 30.6%

3位 まあまあ安心できる 7.9%

このような心理も相俟ってか、総務省の労働力調査(平成29年2月分)によると、65歳以上の全人口3,486万人のうち就業者は764万人(21.9%)にもおよび、総労働者数6,427万人の約1割強を占めます。

以前と比べると高年齢者雇用安定法で65歳までの従業員に就業機会の提供を義務付けたことや、失業手当や職業訓練などを利用できる雇用保険の新規加入が65歳以上でもできることになったことなども追い風となっているようです。

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定年延長が家計に与える影響は大!

多くの方が、経済的な理由や健康上の理由、そして生きがいなど求めて60歳以降も働きたいと考えているようですが、年金を受給するまでの5年間を、働いた場合と働かない場合では家計の財政状況も大きく変わります。

下図をご参照ください。60歳定年時に退職金とそれまで蓄えた預貯金の合計が3000万円とした場合で、毎月の生活費が30万円(年間360万円)必要なケースで、その後働かない場合と再雇用で働いた場合(月収20万円)とで、家計の財産がどのようになっていくかを計算したものです。

© オールアバウト 提供

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60歳でリタイヤした場合は、年金を受給する直前の64歳の時点で貯蓄は1200万円に減少しています。向こう5年間でその約2/3を取り崩すことになるので、当初の3000万円を資産運用などで増やすことも厳しい状況です。

一方、65歳まで働く場合は、月収20万円としても64歳の時点で貯蓄の残高は2400万円。月収を30万円見込めるなら貯蓄は減ることなく3000万円を維持できます。

貯蓄を取り崩さなくて良いので、その間、資産運用で育てることもできます。3000万円を5%の複利運用をしたら65歳までの5年間で約3829万円にできる計算です。

65歳の時点で財産が手元に1200万円あるか、2400万円あるか3000万円か、あるいは3829万円か? この差は大きいですね。

さぁ、現役世代の皆さんのセカンドライフはどうしますか? どのようなセカンドライフを過ごしていきたいか、そのために今からどんなことをしていかなければならないかをじっくり考えて実行していきましょう!

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