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高いけど欲しいiPhone XS どこで買うのがお得?

NIKKEI STYLE のロゴ NIKKEI STYLE 2018/10/12 11:00

2018年のiPhone新機種「iPhone XS」と「iPhone XS Max」。17年の「iPhone X」の系譜を継いだモデルで機能は充実しているが、価格はいずれも10万円を超える © NIKKEI STYLE 2018年のiPhone新機種「iPhone XS」と「iPhone XS Max」。17年の「iPhone X」の系譜を継いだモデルで機能は充実しているが、価格はいずれも10万円を超える

 iPhone XS/iPhone XS Maxが2018年9月に発売された。新機種にホームボタンはなく、有機ELディスプレーの美しい表示を見て、買い替えを検討しているユーザーも多いだろう。新しいiPhoneをお得に購入して利用するには、どこから買うのがよいのだろうか。各社の料金を比較しながら検討してみよう。

■購入しづらくなった新iPhone

 買い替えを検討している人たちにとって障壁となるのが、新モデルの値段が非常に高いこと。iPhone XS/XS Maxは全モデルが11万円を超えており、手軽に購入できる額とは言い難い。10月下旬に発売されるiPhone XRならば8万円台からだが、ディスプレーが液晶になるほか、カメラ性能が見劣りするので魅力はだいぶ落ちてしまう。

 さらに料金プランが変わってきたことが、高額イメージに拍車をかける。

 従来、大手キャリアはスマートフォン(スマホ)の端末代金と、その通信料金を一体にしており、見かけ上スマホの価格は大きな値引きを受けていた。ただ、一体型プランは不透明な部分が多いため、新たに始まったのが通信料金と端末代金を明確に分けた「分離プラン」だ。KDDI(au)が17年に「auピタットプラン」を導入し、18年にはソフトバンクも「ミニモンスター」「ウルトラギガモンスター+」で分離プランを開始した。どちらも、両社の主力サービスだ。

auに続き、ソフトバンクも2018年に「ウルトラギガモンスター+」で分離プランを導入し、従来のような端末の大幅値引きは減少しつつある © NIKKEI STYLE auに続き、ソフトバンクも2018年に「ウルトラギガモンスター+」で分離プランを導入し、従来のような端末の大幅値引きは減少しつつある

 分離プランでは、スマホを値引きなしで購入する必要がある。iPhone XS/XS Maxのように10万円を超える端末の購入に大きなハードルとなる。そこでauは「アップグレードプログラムEX」、ソフトバンクは「半額サポート」と、高額な端末を購入しやすくするプログラムを別途用意している。

 これらはいずれも、48カ月の割賦を組んで端末を購入してもらい、25カ月目以降に端末を買い替えた際、端末を回収する代わりに残債の支払いが免除されるというもので、自動車の残価設定ローンに近い仕組みといえば分かりやすいだろうか。ちなみにiPhoneは毎年買い替える人が多いことから、割賦期間を半分の24カ月に設定し、13カ月目以降に買い替えできるプログラムも用意されている。

■端末重視ならNTTドコモ

 分離プランの導入で各社の新iPhoneの価格と通信料金には、どのような違いが出ているのだろうか。まずは最も安いiPhone XSの64GBを対象に、25カ月目で機種変更することを前提とした場合の、大手3社の端末価格を比較してみよう。なお比較に際して、2年間の契約を前提とした基本料の割引を除いて、各種割引やキャンペーン施策などは考慮していない。実際は条件によって、もっと価格が安くなる場合がある。

iPhone XS(64GB)の端末価格 © NIKKEI STYLE iPhone XS(64GB)の端末価格

 24カ月間の端末の実質負担金を表にまとめた。これを見ると3社ともに実質負担金に大きな差はないことが分かる。auがやや高めとなっているが、これはアップグレードプログラムEXの月額料金が上乗せされているためである。

 だが実は、NTTドコモだけはその内容が決定的に異なる。同社では従来通り「月々サポート」による端末値引きが受けられることから、端末は24カ月割賦での支払いで、25カ月目以降に機種変更しても端末を返却する必要がない。さまざまな制約を受けることなく、端末の購入価格を安くしたいのであれば、NTTドコモがお薦めということになる。

■サービス重視ならauかソフトバンク

 通信料金を含めると話が変わってくる。各社の主力と見られる料金プランを契約した場合の、24カ月間の料金を比べた場合の表を確認してほしい。データ通信が20GB以上利用可能なものを選んでいる。なおこれらの料金は1人で契約する場合のもので、先と同様、各種割引やキャンペーンなどは除外した上で計算している。

© NIKKEI STYLE

 NTTドコモの「ウルトラデータLパック」とauの「フラットプラン20」は、20GBのデータ通信が利用できるプラン。比較すると、端末代が高かったauは通信料が安く、NTTドコモと比べると24カ月で3万円以上もお得になる。

 実はauとソフトバンクの場合、NTTドコモの「ウルトラデータLパック」の支払額とほぼ同等で、さらにお得なサービスが付帯する料金プランも選べる。

  auの「auフラットプラン25 Netflixパック」は、25GBのデータ通信量に加え、定額動画配信の「Netflix」と「ビデオパス」の契約も含まれていることから、両サービスを利用するのに別途料金を支払う必要がない。またソフトバンクの「データ定額50GBプラス」は先に触れた「ウルトラギガモンスター+」と呼ばれるプランで、50GBのデータ通信が利用できるだけでなく、YouTubeやFacebookなどのサービスを利用したときのデータ通信をカウントしない「ゼロレーティング」と呼ばれる仕組みを採用するなど、充実度が高い。

 サービスを重視するなら、auの「auフラットプラン25 Netflixパック」やソフトバンクの「データ定額50GBプラス」を選ぶ手もありそうだ。

■MVNOも大容量プランではあまり得ではない

 では、サブブランドやMVNOと比較した場合はどうか。アップルストアでのiPhone XSの64GBモデル(税込12万1824円)を購入し、ワイモバイル、楽天モバイル、mineoが提供する20GB前後の料金プランを契約し、24カ月利用した場合の料金を下表にまとめた。

サブブランドとMVNOの場合の負担額。アップルストアでiPhone XS(64GB)を購入したとして合計した © NIKKEI STYLE サブブランドとMVNOの場合の負担額。アップルストアでiPhone XS(64GB)を購入したとして合計した

 一見するとワイモバイルや楽天モバイルのトータルコストが大手3社より高く見えるのだが、これは各種割引やキャンペーンを全て省略しているため。ワイモバイルは1年間の基本料が1000円引きとなったり、データ増量オプションが2年間無料になったりするキャンペーンを実施しているし、楽天モバイルも楽天の会員となり、スーパーホーダイを3年契約すれば月額1500円値引きされる。実質的にはmineoの料金とそう大きく変わらなくなる。

 とはいうものの、20GBもの大容量プランともなると、MVNOもサブブランドも月額料金がそれなりに高額になってくる。加えて新iPhoneを購入しやすくする手段も用意されていないことから、端末返却などの制限がないとはいえ、MVNOを積極的に選ぶ理由は乏しい。

■データ容量が少なければMVNOが安い

 逆に3GB(楽天モバイルは2GB)といったデータ容量の少ないプランで比較してみた。大手キャリアは従量制のプランで3GBまで使用したときの料金で算出している。

データ容量を3GBにしたときの利用料 © NIKKEI STYLE データ容量を3GBにしたときの利用料 データ容量を3GBにしたときのサブブランドとMVNOの利用料。楽天モバイルはスーパーホーダイプランS(2GB)の場合の料金 © NIKKEI STYLE データ容量を3GBにしたときのサブブランドとMVNOの利用料。楽天モバイルはスーパーホーダイプランS(2GB)の場合の料金

 圧倒的に安かったのはmineo。大手キャリアと比べて合計金額は5万円以上安くなった。同じMVNOでも楽天モバイルがNTTドコモやauと2万円程度しか変わらなかったのは、前述のような割引を考慮していないことと、電話のかけ放題(最大10分間)が含まれたプランになっているからだ。かけ放題なしのプランだとmineoと同程度の金額になる。

 逆に非常に高額になったのがソフトバンク。実は「ミニモンスター」で2G~5GB使用した時の料金と、ウルトラギガモンスター+の料金は同じなのである。ソフトバンクを選ぶならば大容量のプランにしないと意味がない。

 MVNOは通信速度やサービス、サポートなどの面で不利な部分も多い。iPhoneを大容量プランで快適に使いたいというのであれば、多少値段が張っても大手キャリアで契約した方がいいだろうし、少しでも安くしたいのであればMVNOで低容量のプランを契約し、節約重視で使うのがベストといえそうだ。

佐野正弘

 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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