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【朝ドラのころ】原日出子(4)「これをお土産に女優を辞めていいんだよ」撮了後にプロデューサーから思わぬ一言

サンケイスポーツ のロゴ サンケイスポーツ 2020/11/22 07:32
【朝ドラのころ】原日出子(4)「これをお土産に女優を辞めていいんだよ」撮了後にプロデューサーから思わぬ一言 © 産経新聞社 【朝ドラのころ】原日出子(4)「これをお土産に女優を辞めていいんだよ」撮了後にプロデューサーから思わぬ一言

 ▼現場で怒鳴られたからこそ、いまがある

 「本日も晴天なり」の撮影は半年間と長かったですが、私は1日も休むことなく乗り切ることができました。たいていの女優さんはプレッシャーや疲労で1週間くらい寝込むようですが、私はそれもなく、ディレクターから「君は偉かったね」と言われました。無我夢中で大変だったとも思わなかったのでしょうね。

 撮影中は、技術さんたちにも「お前、来い」と技術部屋に呼ばれて夜遅くまで説教(笑)。でも、最後は「よくやっているよ。来週も頑張ろう」という話になり、今思うと「一緒にこの子を育てよう」という空気がスタッフにありました。

 ただ、「本日も-」の後、「天うらら」(1998年)、「なつぞら」(昨年)と2度、朝ドラに出演させていただきましたが、最近の撮影現場の雰囲気は昔とは大きく違うなと感じました。

 「なつぞら」では広瀬すずさん演じるヒロイン、なつの妹の千遥の養母役をやらせていただきましたが、スタッフが本当に優しい。若い女優さんたちに、大切に接しているのを見てうらやましいと思いましたね。

 広瀬さんと千遥役の清原果耶さんのお二人は、実際も仲が良いようですが、ドラマの中では幼い頃に離ればなれになって以来、久しぶりに出会う姉妹を演じました。

 再会にリアリティーを出すため、リハーサル、化粧前でも2人を絶対に会わせないように時間をずらすなど配慮されていました。私の時代だったら「芝居なんだから、そんなの『パッ』とその場でその気持ちになれるのが当たり前だ」と怒鳴られていましたね。ヒロインたちの扱われ方の違いにはびっくりです。

 もう一つ驚いたことがあります。「本日も-」が終わったときに、プロデューサーから「よく頑張った。でも、これをお土産に女優を辞めていいんだよ。無理に女優をやらなくてもいいから」と言われて…。「えっ!?」となりますよね。その意味は後で分かりました。

 私は、NHKという庇護がなくなり、芸能界の大海原に放り出された一人の女の子。記者の方々の対応も変わり、自分のために作った事務所を背負うプレッシャーも感じるようになりました。それで一度は逃げるように休業したのですが、朝ドラでいろいろ学ばせていただけたから、この業界に戻って女優業を続けられているのでしょう。

 アナウンサーのいろはを学び、ナレーションのお仕事もやらせていただいていますし、現場で怒鳴られたからこそ、ちょっとやそっとじゃ動じなくなりました。若いときに心身ともに鍛えられ、いまの自分があるのだと思います。(おわり)

 夫婦円満の秘けつは「違う」ことを尊重すること

 1994年に俳優、渡辺裕之(64)と再婚した原は、2001年に「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。夫婦円満の秘けつについて「『違う』ことを尊重すること。よく価値観の違いで別れるけど、最初から全て一緒なわけではない。違った形の2人が人生をともに転がり歩んで、同じように丸くなる」とさすがの名言。私生活ではよき母、よき妻だが、「今後演じたい役? そのうちおばあちゃん役が多くなるだろうから、その前に悪い母、強い母などいろいろな母親を演じたい」と貪欲だった。

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