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5年ぶり民放ドラマ主演の香取慎吾「月曜夜10時」に運命感じる

NEWSポストセブン のロゴ NEWSポストセブン 2021/01/13 16:05
「“ぼく昔、テレビドラマ出たことあるんだよ”くらいのテンションだったから、本当にうれしい」(香取) © NEWSポストセブン 提供 「“ぼく昔、テレビドラマ出たことあるんだよ”くらいのテンションだったから、本当にうれしい」(香取)

 香取慎吾(43才)が主演を務めるドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(毎週月曜22時~、テレビ東京系)が1月25日にスタートする。SNSトラブル専門の「警視庁指殺人対策室」で顔の見えない犯罪者=アノニマスと闘う捜査官たちの活躍を描くこのドラマ。その見どころについて、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが香取に話を聞いた。

 * * *

芝居は苦手。仕事の中でいちばん難しい

山田:このところ、毎日のように『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)の最新情報が更新されて。すごく話題になっていますね。

香取:ありがとうございます。民放ドラマは5年ぶり? え? 『ストレンジャー~バケモノが事件を暴く~』(テレビ朝日系)以来? へ~(しみじみ)。自分では、あんまり把握できてないんですよね。で、テレ東さんには33年ぶりに来ました。新しい社屋も初めてだったから、いろいろな場所を説明してもらいながらやった初日の衣装合わせやポスター撮りでは、すごくワクワクしました。『あぶない少年III』以来ということも皆さんから驚かれるんですけど、ぼく、小学生でしたからね。お芝居っぽくはやってましたけど、スケボーに乗ったりしてバラエティーみたいなカンジだったから、ドラマという印象はなかったです(苦笑)。

 ぼくは“お芝居”は苦手で、いろんなお仕事をさせていただいているなかでも、いちばん難しいなって思ってしまうんです。ただ最近、お芝居でのぼくのスイッチの入り方を褒めてくださるかたがいらっしゃる。(稲垣)吾郎チャン(47才)も言ってたかな。だけどぼくからすると、事前の準備ができないタイプで、もう行き当たりばったりで「本番」って言われたら120%で、やるでしょ。それしかできないって言うと、「みんな、それができないんだから」って。

 音楽とかアートとかは準備を詰めるところまで詰めてやってますし、放送作家のような役割を担っている『ななにー』(『7.2 新しい別の窓』・AbemaTV)でも、毎月トンデモない量の打ち合わせをしています。ブラッと商店街を歩くようなロケでも、なんでそんなに打ち合わせしてるんだろうと思うくらい、やってるんですけれど、お芝居の現場では完全に“お任せ”。ほんと、いちばん身を任せていますね。久々のこういうカンジを思いっきり楽しみたいなって思っています。それと、月曜夜10時という枠に関しては、ずっとその時間帯に番組をやらせてもらっていたので…、運命のようなものも感じているところです。

山田:『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)ですね。ファンの皆さんの多くが同じことをおっしゃっています。

香取:しかも、このドラマ枠、前々からぼくがすごくよくしていただいている(中井)貴一サン(59才)の『共演NG』からスタートしているんですよね? そうした偶然のようで偶然じゃないことが重なり合っているんですね。今回は、監督もプロデューサーも脚本を書いてくれるかたも、キャストの多くも「初めまして」のかたばかりで、「この人とは昔…」っていうエピソードが何もない。それでも、お話をいただけて、熱い想いをいただけたなら、「お芝居、苦手なんで」とか、「自分には合わないんで」なんてことは絶対に思いません! しかも何が新鮮かって、スタッフとぼくの年齢がすごく近いんです。なかにはぼくより若い人がいたりして。そのカンジもまたなんともいえず楽しいんです。それに、いまは全員マスクでしょ? 「香取慎吾」が何者なのか、まだわかっていない人がいるかもしれないというワクワク感もある。

山田:この数年、テレ東さんのドラマは話題作ばかりで、私を含め、ドラマ評論を書いている人たちの多くが頻繁に取り上げているところです。

 今回、ドラマの軸になっているのはSNSトラブル専門の「“指殺人”対策室」。実は私は警察に相談に行ったことがあるんですが、そういう対策室は存在していなくて、通されたのは「生活課」でした。担当警察官は親身になってはくださいましたが。

香取:そうでしたか。まさに“いま”を描いている作品と言えますよね。ぼくはずっとSNSというのは“怖い場所”だと思っていて、だから「やりたい」という気持ちはまったくなかったんです。知識がなかったから興味もなくて。SNSの中で起きていることは、あまり知らなかったんですけれど、ご存じのように3年前からSNSを始めてみたら、ぼくはビックリするぐらいに救われた方が多かった。意見交換の場としても利用させてもらっているし、コミュニティーとして「こんなにいい場所があるのか」とも思っているところです。エゴサーチもしてますよ。実はSNSを始める前からやってました。自分の名前で検索して、「この記事、もう出てるんだ」とか「このCM、もう始まってるんだ」っていう、いいエゴサーチ(笑い)。時々だけど「いいね」をすることもあります。

 最近だと、『JANTJE_ONTEMBAAR』の店内のディスプレイのあそこのあれがこうなってるよ……という指摘を見つけて、「あ、それは気づかなかった」「すぐに直したい」と思って「いいね」を押しました。つまり、その子の声によってぼくがスタッフに連絡して直せたという。いいエゴサーチでしょ?

 その子に伝わったかどうかはわかりませんけれど(笑い)。

SNSの中では「動かない」ことも大切

山田:エゴサーチで、よくなかったことは一度もないんですか?

香取:いや、そんなことはないですよ。なかには、ちょいちょい気になる言葉や意見とかがあったりして、それも1つならプラスに捉えることができるんだけれど、2つ、3つ、10個、20個となったときは、「ちょっと見たくないな」「イヤだな」と感じると同時に、腹も立ってくる。そういうこと、ぼくにもあったりします。一言「許さない」とか……、これ、ほんとにぼくに? 何かの間違いじゃないの? なんていうときは、その人のツイートを遡ったりもします。するといろんな人に、そう言っている。

山田:私は昔、結構そういう人に反論したり、闘ったりしちゃってました。多くの人から叱られて、いまはもうしていませんけど(苦笑)。

香取:反応するかしないか、動くか動かないかって大きいですよね。ぼくはいろいろ考えて「動かない」ことが大切なんだと思うようになりました。いま、SNSを避けて生きていくことは時代がひっくり返るか後戻りするようなことだと思うんです。けれど、だとしたら、SNSをどう避けたり遠ざけたりするかとか、どうやってつきあっていったらいいかっていうのを、もうちょっと教えてもらえたらいいと思うんですよね。このドラマはフィクションですけれど、観てくださるかたにSNSとのつきあい方のヒントになるようなことを描いていけたらいいなと思っています。

山田:スタートが本当に楽しみです。前回、このページにご登場いただいたときはソロアルバムのリリース直前で、ご自身も含めて、「新しい地図」の吾郎サンや(草なぎ)剛サン(46才)が当初、「やりたい」と言っていたことがすべて実現したことから、最高の「最」を色紙に書いていただきましたよね。その後も、お三方の活動は本当に順調で…。

2020年は凹んでしまいそうなときがあった

香取:今回は……、「指」でもいいですか?(笑い)書きますね(とペンを走らせる)。コロナ禍で、当たり前にやれていたようなことが延期になったり中止になったりするなか、3人とも、おかげさまで、いいお仕事をさせていただいていて、それぞれ高い評価をいただいてもいます。つよぽんの『ミッドナイトスワン』は、エンドロールが流れ始める前で、ぼくはお芝居の仕事を辞めようと思った。それぐらい素晴らしかったです。吾郎チャンの『ばるぼら』が海外で評価されたり、舞台『No.9』が再々演されたり。3人が……というより、個人個人のお仕事がどんどん増えているから追いかけられなくなっちゃった。前は2人の仕事をちょっとでも広めたいと思って、「皆さん、観てね」と言ったり、リツイートしたりしてたんだけれど、最近は、「あ、これ昨日オンエアだったんだ」「終わっちゃったんだ」って追いきれなくなっているところがスゴイって思います。

 でも、最近気づいたんですけど、ぼく自身、2020年は結構、下を向いちゃいそうな、凹んでしまいそうなときがあったんですよ。4月29日、さいたまスーパーアリーナで本当はソロライブをやる予定だった。キャパが3万5000人という大きな会場でやるはずだったので、それがなくなってしまったのは、意外と響いていたみたいですね。それをいい方向に変えられたのが支援基金『LOVE POCKET FUND』の立ち上げとかファンミーティング『NAKAMA to MRRTING』でした。延期になっちゃったり、オンラインだったけれど、みんなとつながっていると心から実感できたし、何か皆さんの力になれるんじゃないかと動き出せたことで、自分の気持ちも動き出せましたね。ずっと応援させていただいているパラリンピックのサポーターも、同じです。東京五輪が1年、延期されたこと、アスリートの皆さんにとっては、年齢的にも体力的にもすごく大きなものだと思うんですが、ぼく自身は、2021年になっても、ずっと応援し続けるという気持ちになれたんです。

山田:2021年も、予定を話し始めたら数十分にもなってしまいそうですけれど、リラックスできるお時間は、あるんでしょうか?

香取:吾郎チャンがCMをやってる『ファミマ』のコーヒーを買いに行ったりしますよ。でも、初めてひとりで行ったとき、買い方やマシンの使い方がよくわからなくて、アイスを出したハズが、カップを持ったら「アチチッ」って(笑い)。蓋のサイズもわからなくて慌てちゃったこと、SNSのいいネタだと思ってアップしようかしまいか悩みながら、ホットコーヒーをおいしくいただきました。

山田:その姿を目撃していたら私がSNSにあげていたかも(笑い)。

香取:危ない、危ない。でも、もうスムーズに買えます……と書いておいてください!

構成/山田美保子

『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

撮影/田中智久

※女性セブン2021年1月21日号

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