古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

上海自動車ショー:韓国メーカーに緊張感 中国で販売急減

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 5日前

 【上海・林哲平】在韓米軍の最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD=サード)ミサイル」配備に猛反発する中国で韓国車の売り上げが急減し、19日に開幕した上海国際自動車ショーで出展する韓国メーカーに緊張感が漂っている。

 「複雑な政治や経済、競争の環境を考えると、厳しい市場の挑戦に直面している」

 韓国・現代自動車の中国法人トップは記者団に苦しい胸の内を明かした。起亜自動車の幹部はTHAADの影響を問う質問には答えず、同席した社員が「政治的な問題には言及しない」とかばった。

 THAAD問題で中国で反韓感情が高まり、現代は3月の中国販売が前年同期比44%減の5万6000台、起亜は同68%減の1万6000台と急減した。韓国紙「ハンギョレ新聞」(電子版)は現代の中国工場で操業が一時停止したと伝え、販売不振が原因との見方を示した。

 起亜はショーで人気のスポーツタイプ多目的車(SUV)など中国向け新モデルを公開。同社が取り組む自然保護活動を紹介しながら「中国の車生活を豊かにしていく」とPRした。韓国メディアの記者は「一企業には政治は動かしようもない。苦しい状況は続くだろう」と話した。

キーワード・中国の自動車市場

 経済の急成長に伴い爆発的に拡大。2016年の新車販売台数は前年比13.7%増の2802万8000台に達し、8年連続で世界一となった。既に米国の1.6倍、日本の5.6倍の巨大市場となっており、3000万台超えも視野に入る。中国政府は減速傾向にある国内景気を刺激するため、15年10月に大規模な自動車減税を導入。今年から減税規模が縮小され市場への悪影響が懸念されたが、3月の新車販売台数は前年同月比4%増と堅調に推移している。他の主要市場に比べスポーツタイプ多目的車(SUV)の人気が高いのが中国市場の特徴で、大手メーカーや地場メーカーが相次ぎ新モデルを投入、競争環境は激化している。

毎日新聞の関連記事

image beaconimage beaconimage beacon