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日本株反発、米国株切り返しとボラティリティー低下に安堵-午後失速

Bloomberg のロゴBloomberg 2018/02/07 15:35
米ダウ工業株30種平均の推移 © Provided by Bloomberg L.P. 米ダウ工業株30種平均の推移 a group of people standing on a sidewalk: Japan Stock Boards As Asia Markets Plunge After U.S. Stocks Fall Most in More Than Six Years © Bloomberg Japan Stock Boards As Asia Markets Plunge After U.S. Stocks Fall Most in More Than Six Years

(Bloomberg) -- 7日の東京株式相場は4営業日ぶりに反発。米国株の下げ止まりやボラティリティーの低下で過度なリスク警戒が和らぎ、機械など輸出株、化学や石油、医薬品株が買われた。医薬品はTOPIXの上昇寄与度でトップ。

  TOPIXの終値は前日比6.50ポイント(0.4%)高の1749.91、日経平均株価は35円13銭(0.2%)高の2万1645円37銭。

  ニッセイアセットマネジメントの久保功株式ストラテジストは、「米国株が当面の底を付けた動きとなったことで、日本株も戻りを試す展開となった。米国でインフレが加速しているわけでもなく、本格的な引き締めで景気後退になるとも思えない」と言う。ただ、「VIXが過去に40を超えた場合はいったん株価が戻ってから再度二番底へと向かう動きになっている。V字反発にはなりにくい」との見方も示した。

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株価ボードとウオッチャー

  6日の米国株は、ダウ工業株30種平均が一時567ドル安まで売られた後に切り返し、終値では567ドル高と2年ぶりの大幅上昇となった。米国株のボラティリティー指標であるシカゴ・オプション取引所のボラティリティー指数(VIX)は一時35%高の50.3まで急上昇したが、結局29.98へ20%低下した。

  今回の世界的な連鎖株安の震源地だった米国株がいったん落ち着きを見せ、きょうの日本株は朝方から幅広く見直し買いが先行。TOPIXは午前に一時3.5%高、日経平均は3.4%(743円)高まで上げ、日中上昇率としては米大統領選で急落した翌日の2016年11月10日以来の大きさを記録した。

  アイザワ証券投資顧問室の三井郁男ファンドマネジャーは、「米国株はスピード違反の過熱感に金利上昇でリスク回避が加速したが、日本株はもともとファンダメンタルズが堅調で、第3四半期決算も想定以上に良い流れが続いている」と指摘。1株利益が上昇した半面、株価が下落し、「割安感が出ている」とみる。同氏によると、TOPIXの12カ月先予想PERは6日に一時14倍割れまで低下。通常は14ー16倍台が中心で、「きのうは明らかに下にオーバーシュートした」と言う。米S&P500種株価指数の通常レンジは16ー18倍で、現在は17倍程度となっている。

  もっとも、日本時間きょう午後に米S&P500種Eミニ先物が下げ幅を広げると、日本株も大引けにかけ失速した。東証1部の業種別指数で医薬品が上げるなど、投資対象にも変化の兆しが見える。アイザワ証の三井氏は、「ボラティリティーが落ち着くには時間がかかり、株式ウエートが高い投資家の中には、戻ればポジションを落としたい向きもある。あと10日ほどは荒っぽい相場が続きそう」と予想した。

  りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・マーケット・ストラテジストは、「米国株の下げがここまで大きくなると、これから損切りルールに抵触した投資家の売りや金融機関の決算対策売りなどの売りが続々と出てくる可能性がある」と指摘。VIXに関連した商品についても、「市場全体では相当な金額があり、その売りも出尽くしていない。米国株はまだ底を打っていない」と警戒している。

  株式市場のボラティリティーの低さを見込む「ショート・ボラティリティー」取引に参入した投資家は利益を上げてきたが、VIXが3営業日で一時3倍にも上昇し、大きな打撃を受けた。クレディ・スイス・グループは、ボラティリティーに連動した投資商品の1つを清算することを決定。バークレイズは、ボラティリティー関連ファンドのレバレッジ解消で今後数日の間に2250億ドル相当の株式売りが出る、と試算している。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、医薬品、パルプ・紙、鉱業、化学、機械、精密機器、情報・通信など21業種が上昇。下落は海運や食料品、その他金融、証券・商品先物取引、建設、卸売など12業種は下落。

  売買代金上位では、18年3月期の営業利益計画を上方修正したトヨタ自動車が堅調、17年10ー12月期営業利益が市場予想を上回ったSUMCO、今期経常利益計画を増額した古河電気工業が高い。これに対し、今期営業利益計画が市場予想を下回ったJT、通期計画の据え置きはネガティブと受け止められたスクウェア・エニックス・ホールディングスは売られた。

  • 東証1部の売買高は23億3629万株、売買代金は4兆5260億円
  • 値上がり銘柄数は1165、値下がりは821

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記事についての記者への問い合わせ先: 東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: 堤紀子 ntsutsumi@bloomberg.net, 院去信太郎

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