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兵庫・明石城の石垣守れ 築城400年へ「多すぎる」樹木伐採

神戸新聞NEXT のロゴ 神戸新聞NEXT 2017/11/14

 国内有数の壮大な規模を誇る明石城(兵庫県立明石公園内)の石垣について、県は14日、景観向上や崩壊防止のため、繁茂した樹木の一部を伐採すると発表した。築城400年となる2019年の3月までに、二つの櫓周辺を中心に約300本を剪定、伐採していく。

 明石城は西国諸藩への備えとして、江戸幕府が築城資金を拠出。石垣の高さが約20メートル、二つの櫓を含む東西の長さが約380メートルに及ぶ。ただ、明石城がある明石公園はこれまで、県がスポーツ施設や芝生広場など公園機能を重視して整備。歴史的建造物を含む景観は二の次だった。

 城周辺の樹木はもともとマツが中心だったとみられる。鳥がそれ以外の種子を落とすなどして、自然に生えた木が増加。県文化財課などから「根が石垣に入り込み、国の重要文化財の巽櫓、坤櫓がある石垣を崩壊させる危険がある」とも指摘されていた。

 そこで県は昨年、植生学などの専門家や市民団体代表らが参加する「城と緑の景観づくり検討委員会」を設け、現地見学も実施。委員からは「樹木が密集しており、城郭としても多すぎる」などと指摘され、適正な管理のため伐採していく方針を確認した。

樹木で石垣が見えなくなっている現在の巽櫓と石垣(県公園緑地課提供) © 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 樹木で石垣が見えなくなっている現在の巽櫓と石垣(県公園緑地課提供)

 県の計画では石垣に入り込んだり、5メートル以内にあったりする約270本と、その周辺の樹木を伐採する。県公園緑地課によると、主にウバメガシやアラカシを伐採し、サクラは伐採しない。また、城と緑の調和を図るため、一部の樹木は残し、西芝生広場から石垣の上部約5メートルが見えるようにする。伐採後は明石駅のホームからも、櫓を含む長大な石垣が望めるようになるという。

 県は今後、シンポジウム開催や広報などを通じ、市民の理解を得たい考え。同課担当者は「あまり知られてこなかった明石城の魅力を高め、明石の観光振興に生かせれば」と話している。(吉本晃司)

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