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国会論戦:立憲・枝野氏突出 連携に消極的、他の野党不満

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2018/02/14 20:41

 立憲民主党の枝野幸男代表が国会論戦で政府追及の急先鋒(せんぽう)として奮闘している。だが、他の野党からは、野党連携への踏み込み不足に不満の声が出ており、政府を追及し切れない遠因になっているとの指摘もある。

 「間違った根拠に基づく議論がされた。時間を浪費させた責任を取るべきだ」。枝野氏は14日の衆院予算委員会の集中審議で、裁量労働制で働く人の労働時間の長さに関し、誤ったデータをもとに答弁を続けてきた政府の責任を追及。計算の根拠になったデータをすべて示すよう求め、加藤勝信厚生労働相から「どういう形で出せるかを含め対応したい」との答弁を引き出した。

衆院予算委員会で質問する立憲民主党の枝野幸男代表=国会内で2018年2月14日午前11時14分、川田雅浩撮影 © 毎日新聞 衆院予算委員会で質問する立憲民主党の枝野幸男代表=国会内で2018年2月14日午前11時14分、川田雅浩撮影

 学校法人「森友学園」への国有地売却で財務省理財局長(当時)として、文書は「廃棄した」と答弁した佐川宣寿国税庁長官を巡る問題では、「国民の納税意識に深刻な禍根を残す」と厳しく批判した。待機児童問題では当事者の母親たちに行ったヒアリングをもとに、2020年度までに32万人の保育の受け皿を整備するとした政府に算定根拠をただした。

 枝野氏は14日の予算委で党に与えられた質問時間(107分)を全て1人で質問。憲法改正などでも理詰めで安倍晋三首相らに迫った。野党の質問時間の比率が減らされたことや野党分裂による「多弱」化が進んでいることを背景に、1人の質問者が長時間の質問でしつこく政府側を追及し、問題点を浮き彫りにするというのが枝野氏の狙いだ。

 だが、こうした枝野氏の姿勢に対し、他の野党からは「十分な野党の連携が取れていない」(民進幹部)と不満が漏れる。質問項目などに関し事前に野党間で調整し協力すれば、効率的に政府を追及できる。本来は野党第1党の党首として、こうした連携を主導すべき立場にいるが、その役割を果たすことに熱心ではないという不満だ。

 一方、立憲は地方組織の確立に力を入れているが、16都道府県連を設立し、地方議員100人が入党するにとどまっている。民進党が地方組織の存続を決めたことが影響しているとみられている。地方組織拡充のためにも党の「一枚看板」である枝野氏に期待せざるを得ないという事情もある。【影山哲也、真野敏幸】

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