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国道「魔の片側1車線」 対向車線はみ出し、10年で14人死亡

京都新聞 のロゴ 京都新聞 2019/11/09 23:00 京都新聞社

大型トラックと正面衝突して大破した乗用車。1人が死亡、1人が重体となった(10月28日、高島市・高島署) © 京都新聞社 大型トラックと正面衝突して大破した乗用車。1人が死亡、1人が重体となった(10月28日、高島市・高島署)

 琵琶湖の西岸を走る国道161号で、正面衝突による死亡事故が絶えない。滋賀県警によると、10月だけで2人、過去10年間で14人が亡くなった。事故は片側1車線区間に集中し、原因はいずれも居眠りなどによる対向車線へのはみ出しだという。国土交通省はセンターライン上のゴム製ポールなどで安全対策を進めるが、頑丈な防護柵などは法律上設置できず苦慮している。

 県警交通企画課によると、国道161号で正面衝突による死亡事故は2009~19年10月に14件で、すべて大津市坂本7丁目-滋賀県高島市マキノ町の片側1車線区間(約62キロ)で発生した。県内では国道1号や国道8号も片側1車線区間が長いが、同期間の正面衝突による死者は各4人となっている。

 同課の説明では、161号の同区間は自動車専用区間や高架区間が長く、単調な道が続くため、ドライバーの集中力が続きにくく、居眠りや脇見などが起こりやすい。信号や交差点が少ないため、制限速度を超える車も多いという。

 一方で、ガードレールやケーブル型防護柵、中央分離帯などは整備されていない。道路法や道路構造令で定められた車線幅を確保できなくなるのが理由で、国交省滋賀国道事務所は「道路自体を拡幅する大規模な工事が必要になり、現実的に難しい」としている。結果、重大事故を防げていないという。

 同事務所は、同区間の約22キロにわたり道路中央にゴム製のポールを設置し、中央線付近に音の出る舗装を施すなどの対策をするが、対向車線にはみ出す車を食い止めるには限界がある。

 県警交通企画課は「ドライバーは沿線に複数ある道の駅などで積極的に休憩し、集中力を切らさないよう心がけて」と呼びかけている。

国道161号の滋賀県内の片側1車線区間 © 京都新聞社 国道161号の滋賀県内の片側1車線区間

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