古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

堤防作ったが…守るべき農地がない 計1億4千万円無駄

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2018/11/09 20:31
会計検査院 © 朝日新聞 会計検査院

 会計検査院が9日に公表した「2017年度決算検査報告」によると、沿岸部の農地を津波や高潮から守るための堤防など海岸保全施設のうち、約60カ所で既に農地がなくなっていたり、荒れて耕作ができない状態になっていたりした。これらの施設の新設や維持管理のため、国は2013~17年度の5年間で計約1億4400万円を支出していた。

 検査院によると、農地を守るために堤防や離岸堤が整備された海岸318カ所を調べたところ、青森、三重、香川、愛媛、佐賀の5県の21カ所では、農地だった場所が農地ではなくなっていた。荒廃して農業ができない場所も、中国、四国地方で計42カ所あった。いずれも過疎化などが原因とみられるという。

 施設は県などが整備し、国が交付金を支出している。検査院は「農業生産活動を守るという事業の趣旨に沿わず、適切でない」として農林水産省に改善を指摘した。同省は取材に「現地の状況をきちんと確認するよう各県などに指導し、要項なども見直す」と話している。

朝日新聞デジタルの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon