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学校史破損:27都道府県に拡大 図書館協会確認

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 3日前

 各地の公立図書館で学校史や学校記念誌が切り取られたり破られたりした問題で、日本図書館協会(東京都)は19日、27都道府県の65館で計356冊2484ページの被害が確認されたと発表した。調査中のところも多く、被害はさらに拡大する可能性がある。

 問題の発覚を受けて協会は今月11日から、都道府県立図書館を通じて、全公立図書館3261館を対象に被害状況を書面で調査した。19日正午時点の集計結果を公表した。

 毎日新聞の全国調査で12日までに17県の51館で被害が判明していたが、新たに北海道や東京、京都、熊本など10都道府県でも被害が見つかった。一方、茨城、滋賀、大阪、岡山、山口、高知、宮崎の7府県は被害が確認されなかったという。

 協会によると、被害のあった図書館は都道府県立18、市町村立47。被害が多いのは、愛知=10館計95冊730ページ▽福井=1館93冊786ページ▽岐阜=2館計19冊290ページ▽石川=9館計29冊289ページ--など。山形も計24冊、富山でも計18冊の破損が発見された。

 市町村立図書館の集計が進んでいないところも多い。毎日新聞の調査で判明しながら、協会の調査には反映されていない被害もあり、実際の破損はより多いとみられる。

 協会によると、被害図書館は館内巡回の強化、職員の目が届く場所への図書移動などの対策を取った。貸し出し・返却時に職員が損傷の有無を確認したり、館内に利用マナーのチラシを張ったりしているところもある。

日本図書館協会の調査で被害が確認された都道府県 © 毎日新聞 日本図書館協会の調査で被害が確認された都道府県

 協会の森茜理事長は「いつ、どのような人たちが、どういう動機でしたのかはっきりせず困惑している。写真などプライバシーに関わるものが切り取られ心を痛めている。対応策はなかなか難しい。市民全員で図書館を『みんなの財産』としていく気風をつくる必要がある」と語った。

 防犯カメラについては「出入り口を監視することはあるが、読む人の自立や安心して読める環境を図書館が保障する上で、実際に本を取り出すところを映すのは、あってはいけないと思っている」と述べた。【山衛守剛】

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