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日韓高校生が声楽コンサート 450人の観客から大きな拍手 千葉

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2019/08/25 21:43 毎日新聞
韓国の童謡「進め」を手をつないで歌う日韓の高校生たち=千葉市稲毛区で2019年8月25日午後3時22分、小林多美子撮影 © 毎日新聞 韓国の童謡「進め」を手をつないで歌う日韓の高校生たち=千葉市稲毛区で2019年8月25日午後3時22分、小林多美子撮影

 日韓の高校生による声楽コンサート「響けよ 歌声」が25日、千葉県立千葉女子高文化ホール(千葉市稲毛区)で開かれ、声楽を学ぶ日韓の高校生6人と同校オーケストラ部の85人が協演した。日韓関係の悪化で中止になる交流行事もある中、約450人の観客が集まり、高校生たちが響かせる歌声や演奏に大きな拍手が送られた。コンサートは27日にも千葉県習志野市で開催される。【小林多美子】

 コンサートは2017年に東京と川崎で、18年に韓国で開かれた。今回は3回目で、韓国の高校生3人を招待した。冒頭、実行委代表で声楽家の戸田志香(ゆきこ)さんが「本当に韓国の高校生は来るのか、開催できるのかという問い合わせをたくさんいただいたが、無事開催することができました」と感謝の言葉を述べた。

 この日は、第1部で6人が1曲ずつソロで歌った後、「エーデルワイス」を合唱。第2部では「故郷の春」や「進め」など韓国の童謡5曲を韓国語と日本語を交えながら歌った。「進め」では、手をつなぎながら「地球は丸いから 歩き続けたら 世界中の人と友達になれる」などと声を合わせた。

 ラストは観客を交えて童謡「ふるさと」を合唱した。最初は緊張した面持ちだった高校生たちも演奏が進むにつれて伸びやかな歌声を披露し、終了後は壇上で握手したり抱き合ったりして互いをたたえ合った。

 コンサート終了後、京畿芸術高校のキム・へウォンさん(2年)は「大きな拍手をもらってとても感激している。日本人は良い人が多い」と笑顔で語った。3人は22日に来日し、共同練習は短期集中で行われたが、日本の生徒たちとはすぐ仲良くなったという。桂園芸術高校のイ・ヨンヂェさん(同)は「日本語と韓国語それぞれの母国語でない歌を歌う時は練習で互いに助け合った」と振り返った。これまでスキー旅行などで5回来日したという仙和芸術高校のイム・ヂェサンさん(同)は「想像した以上に観客が多かった」と驚き、日韓関係について「早く改善してほしい」と願った。

 トップバッターで歌った県立千葉北高校の井手瑞葦(るい)さん(3年)は、舞台袖で韓国の3人が日本語で「頑張れ」と背中を押してくれたと話し、「緊張がほぐれて、楽しく歌えた」。県立千葉西高校の喜久田大和さん(同)は「『音楽は共通言語』ということを参加者、観客と共有できた」と感激した様子だった。県立幕張総合高校の宮田爽佑さん(同)は日韓関係について「遠目から見るのではなく、近づいて直接接すれば分かり合えることを実感した」と希望を込めて語った。

 27日は午後2時から習志野市民会館で開かれる。入場料1000円。問い合わせは実行委の戸田さん(090・3808・4163)。

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