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津波の傷痕伝える建物解体 宮城・閖上の水産加工工場

朝日新聞デジタル のロゴ 朝日新聞デジタル 2018/11/09 13:58

 宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区にあり、東日本大震災の津波に襲われたが、流されず残っていた水産加工会社「佐々直(ささなお)」旧本店工場の解体作業が9日、始まった。閖上地区で津波の傷痕を示す建物はほぼなくなる。

重機で解体される佐々直の旧本店工場=2018年11月9日午前、宮城県名取市閖上、福留庸友撮影 © 朝日新聞 重機で解体される佐々直の旧本店工場=2018年11月9日午前、宮城県名取市閖上、福留庸友撮影

 鉄骨2階建てで、かまぼこなどをつくっていた。海側に別の建物があったことから、津波の力が抑えられたとみられる。周囲の建物はほとんど流失した。名取市は一時、震災遺構として保存を検討したが、民間施設ということもあり、見送られた。一帯は震災メモリアル公園になるため、撤去を迫られていた。

 この日は従業員や退職者ら100人以上が集まり、工場前で記念撮影。佐々木直哉社長(72)は震災当日、2階に一人残り、水に囲まれながら夜を過ごした。「この建物で助かったこと、その後7年8カ月、ここでがんばってくれたことに感謝したい」と話した。(石橋英昭)

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