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済々黌伝統の「シメ」で丸刈り強制、元生徒が賠償1円求め提訴

読売新聞 のロゴ 読売新聞 2019/12/03 10:47 読売新聞

 熊本県立済々黌(せいせいこう)高(熊本市)で、「シメ」と呼ばれる伝統の行為によって丸刈りを強制されるなどし、退学を余儀なくされたとして、元男子生徒が熊本県を相手取り、1円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。2日に第1回口頭弁論があり、県側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 同校は、1882年(明治15年)創立の伝統校。訴状などによると元男子生徒は2017年に入学。同年4月、入部したソフトテニス部の部活動が終了後、3年生部員から、ほかの1年生4人とともに強制的に丸刈りにされるなどの「シメ」を受けた。ほかにも応援団の「シメ」として、校歌を歌わせられるなどした。

 男性は同5月に退部。うつ状態となって不登校となり、18年に退学した。「学校は、『シメ』行為で不登校となったことを認識していたにもかかわらず、対策を講じなかった。安全配慮義務違反にあたる」などと訴えている。

 原告側弁護士は「賠償金が目的ではなく、明治から約150年に及ぶ伝統に根ざすと思われる『シメ』は、令和時代の若者を疎外しているのではないかという問題提起だ」と強調した。

 一方、県側は「校歌指導は、学校の伝統として適切な対応だった。元生徒の訴えと、不登校や退学との間に因果関係は薄いのではないか」と反論している。

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