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看板政策なき船出 「新生」維新、求心力に課題

産経新聞 のロゴ 産経新聞 2020/11/21 22:35
看板政策なき船出 「新生」維新、求心力に課題 © 産経新聞社 看板政策なき船出 「新生」維新、求心力に課題

 21日に行われた全体会議で、吉村洋文・大阪府知事を新代表に選出し、新体制を構築した大阪維新の会。だが、一丁目一番地の看板政策「大阪都構想」に代わる具体的な政策は打ち出せず、250人超の所属議員を擁する大阪政界の一大勢力がどこへ向かうのかは不透明なままだ。吉村氏はこの日、「府市一体の『ワン大阪』の実現」を呼びかけたが、どのような政策で実現を目指すのか、具体像は示されなかった。

 「大阪の未来のため、一つになって成長させていこうと生まれたのが維新だ。原点である『ワン大阪』に立ち返ろう」

 吉村氏は、代表選の立会演説でこう強調した。2度目の都構想の住民投票否決で核となる政策が消えた党の再生に向け、打ち出したのは「原点回帰」だった。

 一方、代表選に対抗馬として立った大阪市議の片山一歩氏が訴えたのは、3度目の都構想住民投票への挑戦。232票を獲得し、11票の片山氏に圧勝した吉村氏は片山氏の主張を踏まえ、「『3回目の住民投票をすべきだ』という人もいると思うし、都構想にかけてきた思いもあると思う」としたが、自身の都構想再挑戦は改めて否定。ただ、「府市がばらばらになり、『都構想を進めるべきでは』という声が高まれば、否定することはできない」とも述べ、含みを持たせた。

看板政策なき船出 「新生」維新、求心力に課題 © 産経新聞社 看板政策なき船出 「新生」維新、求心力に課題

 最重要政策を失った上、創設メンバーの1人である松井一郎前代表の辞任による求心力低下は否めない。松井、吉村両氏は都構想の「対案」として、大阪市を残したまま区の権限を強化する「総合区」導入と、市の広域行政を府に一元化する条例案を提唱。次期衆院選では地方自治制度の改革を掲げる方向だが、看板政策を失ったままでは、党としての存在意義すら問われかねない。

 住民投票で共闘した公明党は、総合区や条例案については是々非々の構えを見せている。府本部の土岐恭生(やすお)幹事長は次期衆院選をにらみ、「国政は自民・公明でやっている」と、住民投票で対決した自民との関係修復を優先させる構えだ。

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