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視界遮る「雪の壁」に細心注意 事故誘発、米沢で犠牲者も

山形新聞 のロゴ 山形新聞 2019/01/12 09:18 山形新聞社

 県内で今年初となる死亡事故が8日、米沢市内で発生した。現場の道路脇には除雪で積まれた高さ1メートル以上の雪の壁があり、見通しの悪さが要因の一つとなった。同様の事故は過去にも起きており、米沢署などは11日、現場での点検と緊急会議を開いた。凍結路面でのスリップを含め、冬道では細心の注意を払ってハンドルを握ることが必要だ。

 米沢市舘山の国道121号。現場点検には米沢署や地元の交通安全団体の関係者が参加した。死亡事故は8日午後4時すぎに発生。市内の女性が除雪後に積み上げられてできた高さ約1.5メートルの雪壁の間から国道に出ようとした際、右側から来た車とぶつかり、亡くなった。事故後、雪の壁は取り除かれたが、国道を走行していた運転手から見ると、下り坂の先にある直線道路で、速度が出やすい場所だった。雪壁があると、事故の当事者双方とも相手の動きが見えにくい状態だったことが分かる。

 点検前に開かれた緊急会議では、道路脇に雪壁がある場合「夜は前照灯のライトで互いの存在に気づくことができるが、明るい時間帯は気を付けないといけない」などの声が上がった。今回の事故現場の路面は雪がなく、凍結もしていない状態だった。参加者の一人は「今年は雪の日が少なく、スピードを出しやすい路面状況も影響したのではないか」と、死亡事故になった要因を指摘した。

 雪壁の排雪について、道路管理者の県置賜総合支庁道路計画課は「現場は例年数回排雪しているが、受験やイベントの会場、狭い路地などが優先される」と説明。同署は、同様の事故を防ぐため、交差点付近などの排雪にも配慮するよう求めた。会議に出席した県警の担当者は「見通しが悪い場所から道に出る場合、少しずつ前進し、広い道を走行中も車や人が突然出てくるかもしれない、と想定して運転してほしい」と強調した。

県警「安全運転5則」を守って

 県警交通企画課によると、道路脇の雪で見通しが悪い現場状況での人身事故は2015年1月にも米沢市内で起きている。70代の男性が軽乗用車で道路沿いの駐車場から出ようとした際、右から来た50代の男性の大型トラックと出合い頭に衝突。70代の男性が骨盤骨折の大けがをした。この男性が出ようとした道路の脇には約3メートルの雪の壁があった。

 さらに、この時期に多いのはスリップ事故だ。昨年、凍結路面で滑るなどしたことが要因の人身事故は441件で、541人がけがをし、2人が死亡。今年も10日現在で28件を数え、35人が負傷している。同課は「速度を夏場より10キロ以上減速し、急加速、急ブレーキ、急ハンドルなどをしない、視界不良時は前方をよく見て早めの徐行―など、『冬道の安全運転5則』を守ってほしい」と訴えている。

雪壁により見通しが悪くなっていた死亡事故現場を点検する関係者=米沢市舘山 © 山形新聞社 雪壁により見通しが悪くなっていた死亡事故現場を点検する関係者=米沢市舘山

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