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5月3日:「ゴミの日」に「いいね」押したのは首相本人か

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2017/06/19
安倍首相が「いいね」を押したジャーナリストの投稿=フェイスブックから(画像の一部を加工しています) © 毎日新聞 安倍首相が「いいね」を押したジャーナリストの投稿=フェイスブックから(画像の一部を加工しています)

安倍氏の事務所に質問書送付も回答はなく

 施行70年の節目だった今年5月3日の憲法記念日に、安倍晋三首相が東京五輪・パラリンピックの開かれる2020年を「新しい憲法が施行される年にしたい」と表明し、唐突な内容が波紋を広げた。実は安倍首相はこれとは別に、現憲法に批判的なジャーナリストが「(5月3日を)『ゴミの日』と言ってきた」とし、改憲表明を評価するフェイスブック(FB)の投稿に「いいね」を押していた。【大村健一】

 ジャーナリストの投稿は憲法記念日の翌4日。安倍氏の「いいね」がいつ押されたかは分からない。投稿は次のような内容だ。

 「占領憲法である日本国憲法が施行されて70年。これまで僕は、5月3日になると『ゴミの日』と言ってきた。ところが今年は違った」「安倍晋三首相の勇気ある決断と胆力に心から敬意を表する。やっと時代はここまで来た」

 安倍首相は3日、東京都内で開かれた改憲派集会に自民党総裁として寄せたビデオメッセージで改憲を表明した。集会は保守団体の日本会議が主導。投稿は集会の画像なども添え、首相の表明を絶賛している。

 FB上で誰がどんな政見を表明しようと自由だが、国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない。

 「いいね」したのは安倍氏本人か、首相のスタッフか。安倍氏が投稿への共感を示していると考えていいのか。万が一の「なりすまし」の可能性も踏まえ、毎日新聞は安倍氏の事務所に質問書を送ったが、期限までに回答はなかった。

 安倍氏のFBは旧民主党から政権を奪還した2012年末からしばらく、投稿欄で発信することが多かった。当時同党の幹事長だった細野豪志氏のFBでの批判に「民主党は息を吐く様にうそをつくとの批評が聞こえて来そう」(13年6月16日)。また、「東京裁判は勝者の断罪である」という首相の国会答弁を問題視した毎日新聞報道に「何ともトホホな記事内容です。掲載の写真は我が顔ながらムズカシイ顔をしています(これも印象操作でしょうか)」(同年3月14日)など、野党やマスコミを名指しで批判することも珍しくなかった。

 最近の投稿は外遊の報告や身辺雑記が中心で、森友問題や加計学園の問題への言及はない。これに対し、他人の投稿への「いいね」を巡っては5月19日にも、加計学園を巡る朝日新聞報道について「言論テロといっていいんじゃないか。およそ『報道』ではないし、狂ってる」とする文化人の投稿に「いいね」を押し、波紋を広げている。

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