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これは効果大!英語の発音「楽チン攻略法」 ややこしい「Lの発音」を簡単クリア

東洋経済オンライン のロゴ 東洋経済オンライン 2017/07/19 箱田 勝良
今回はLの音の「楽チン攻略法」です(写真 : ibphoto / PIXTA) © 東洋経済オンライン 今回はLの音の「楽チン攻略法」です(写真 : ibphoto / PIXTA)

 先日の記事、「英語の発音『楽チン攻略法』」がおかげさまで好評で、記事を読んでくださった方数名から「他にもないか」とか「日本人が苦手な音は全部書いてほしい」とリクエストいただきました。

 筆者はさまざまな企業での英会話研修で、研修生の発音を矯正することがよくありますので、皆さんにシェアできそうな発音ネタがあるときには随時紹介しようと思います。

 今回取り上げたいのはLの音の「楽チン攻略法」です。「L=ラリルレロ」という固定概念を捨てて発音するだけで、一気にネーティブのような発音にすることができるんです。ぜひ声に出しながら試してみてください。

Lの音は2種類ある

 「英語にはLの音が2種類ある」というのは聞いたことがありますか。

 単語の始めや母音の前にあるLの音はLight L(明るいL)と呼ばれていて、単語の終わりや子音の前にあるLの音はDark L(暗いL)と呼ばれています。

Light L (明るいL)Dark L (暗いL)
leave
light
blue
caller
pool
file
milk
help

 なんとなくLight Lははっきりくっきり明るい音、Dark Lはあいまいなこもった暗い音というのがイメージできますか。今回はDark Lの「楽チン攻略法」を紹介しますので、まずはどの単語にDark Lが含まれているのか見つける練習をしてみましょう。目印は、「最後にLがある」単語「Lの直後に子音(母音以外)がある」単語です。

 lemon school sleep cold clip people feeling health really

 どうでしょう、見つけることができましたか?

 まず、単語の最後の音がLになっているschoolpeopleDark Lの単語ですね。peopleはつづりの最後にeが付いていますが、発音しないeですので、音はLが最後です。

 そして、Lの音が子音の前にあるのがcoldhealth。これもDark Lの単語です。合計4つのDark Lの単語をすべて見つけられましたか?

 これ以外の単語はLight Lということになります。ややこしいのは、feelingですね。feelであればLの音は単語の終わりにあるのでDark Lなのですが、feelingになるとLの音の後ろに子音が来ない(=母音が来る)のでLight Lになってしまうんです。それから、reallyはつづり上lの後にyが続いていますが、これは母音ですのでLight Lです。

Light LDark L

 lemon
sleep
clip
feeling
really

school
cold
people
health

Dark Lの直前の音

 Dark Lを見つけたら、こんどは「Lの直前の音」に注意してみてください。Lの前に母音が来ているものと、子音が来ているもので分けてほしいのです。

Dark L

 school  cold

  people health

 上記の4つであれば、schoolcoldhealthは前に母音があり、peopleは前に子音がありますね。では、次の単語ではどうですか。

 apple hole cool circle golf table will double girl

 ふたつに分けられましたか。

 母音グループが、holecoolgolfwillgirlです。子音グループがapplecircletabledoubleです。ここには挙げませんでしたが、例外的に母音グループと子音グループのどちらにも当てはまる単語があります。Lの音の前にシュワ /ə/ と呼ばれる「あいまい母音」が来る単語なのですが、たとえば、

 beautiful /ˈbjuːtəf(ə)l/
typical /ˈtɪp ɪk(ə)l/
pupil /ˈpjuːp(ə)l/
festival /ˈfest ɪv(ə)l/

 などです。これはシュワを発音すれば母音グループですが、このシュワを省略して発音すると子音グループということになるのです。

 今回の「楽チン攻略法」では子音グループにしてしまいましょう。

Dark L
母音+Dark L子音+Dark L
school
cold
health
hole
cool
golf
will
girl
apple
circle
table
double
beautiful
typical
pupil
festival

母音の後は「ウ」、子音の後は「オ」

 Dark Lを見つけて、母音グループと子音グループに分けることができれば、今回の「楽チン攻略法」はマスターしたも同然です。まず、母音グループのDark Lは、日本語の「ラリルレロ」で発音するのをやめて、「ウ」に置き換えてみましょう。

母音+Dark L

 school(✕ スクール → ○ スクーウ)

 cold(✕ コールド → ○ コーウド)

 health(✕ ヘルス → ○ ヘウス)

 hole(✕ ホール → ○ ホーウ)

 cool(✕ クール → ○ クーウ)

 golf(✕ ゴルフ → ○ ゴウフ)

 will(✕ ウィル → ○ ウィウ)

 girl(✕ ガール → ○ ガーウ)

 単語の最後にあるLの音は、「おはよう」や「ゴボウ」のような日本語の長音の「う」にならないようにしましょう。Lをイメージしながら、改めて「ウ」と言わないと、それらしく聞こえない可能性があります。ネーティブの音をまねるつもりになって、はっきり「ウ」と発音してみてください。

 また、最後に来るLの音は、その単語が文や熟語の中で使われるときにはDark Lにならない可能性もあるので、注意してください。たとえば、holeは単体や文の最後、文の切れ目などでは「ホーウ」と楽チン発音で構わないのですが、hole in one (ゴルフのホール・イン・ワン)のように後ろに母音が来たときにはLight Lに変化してしまいます。先ほどのfeelfeelingと同じですね。Light Lになったときには、「ウ」と楽チン発音をしないように注意してください。

 hole(ホーウ)=Dark L
hole in one(ホーリンワン) = Light L

 healthgolfも、「ヘルス」「ゴルフ」より「ヘウス」「ゴウフ」のほうがネーティブに近い音に聞こえませんか? ただ、前回もお話ししましたが、より伝わりやすい発音にするためのズル方式ですから、必ずしも正しい発音というわけではないので、そこは誤解のないように。

 子音グループのDark Lは、「ウ」ではなく「オ」で置き換えるのがお勧めです。こちらは先ほどとは異なり、「オ」とはっきり言うのではなく、前の子音を「オ段」にして長音にしてください。たとえば、「アップル」なら「アップオ」にするのではなく、「プ」をオ段にして「ポ」、それを長音にして「ポー」、つまり「アッポー」という具合です。

子音+Dark L

 apple(✕ アップル → ○ アッポー)

 circle(✕ サークル → ○ サーコー)

 table(✕ テーブル → ○ テーボー)

 double(✕ ダブル → ○ ダボー)

 beautiful(✕ ビューティフル → ○ ビューティフォー)

 typical(✕ ティピカル → ○ ティピコー)

 pupil(✕ ピューピル → ○ ピューポー)

 festival(✕ フェスティバル → ○ フェスティボー)

 この「楽チン攻略法」でいくと、キラキラ星は「トゥウィンクル・トゥウィンクル・リトル・スター」ではなく、「トゥウィンコー・トゥウィンコー・リロー・スター」となります。「リトル」は「リトー」でもいいのですが、アメリカ発音っぽくするなら「リロー」のほうが感じが出ます。このTの音のお話はまたいつか。

 Twinkle, twinkle, little star
(✕ トゥウィンクル・トゥウィンクル・リトル・スター)

(○ トゥウィンコー・トゥウィンコー・リロー・スター)

探してみようDark L

 さて、ここで実践編として、筆者と生徒との会話をご紹介します。

 とある企業の役員ハナコさんとは、マン・ツー・マンでレッスンをしています。先日のレッスンでは、アジア圏にある支社を含めた大きな社内会議で話すスピーチの練習を一緒にしました。その際に、このDark Lの「楽チン攻略法」を教えたのですが、ハナコさんいわく、「これは発音自体よりも、どれがDark Lなのかを見分けるのが難しい」とのことでした。そこで、練習のために、「Dark Lの入った単語を見つけて、実際に発音してみてください」とお願いしてみました。

 ちょっと考えてから、最初にハナコさんが思いついたのが、

 Chip & Dale(チッペンデー)

 正解! チップとデールのデールは確かにDark Lです。ハナコさん、You saw them on my pencil case, right? (私の筆箱を見て思いついたでしょう?)と筆者が言うやいなや「あ!」と言って、

 pencil(ペンソー)

 と得意気。確かに正解ですけど、自分でちゃんと考えましょうよ。

 Anything else? (他には?)と言うと、ニヤッとして、

 else(エス)

 はいはい、that’s also right! (それも正解です!)。「でも、私が言ったものとか、ここにあるものは禁止」と言おうと思った瞬間に、

 also(オーソー)

 と勝ち誇るハナコさん。まあ、いいでしょう。もうちゃんと見つけられそうですね。

wrinkle (しわ)もDark L

 念のために最後にGive me a few more. (あと2~3つ挙げて) と言うと、少し悩んでからハナコさんが挙げたのは、

 wrinkle(リンコー)

 今度は微妙なのを思いつきましたね。wrinkle (しわ)って……。さすがに反応に困ります。筆者がにこやかにポーカーフェイスを保っていると、

 freckle(フレッコー)、single(シンゴー)、old(オード)

 と連発。ハナコさん、その路線はもうやめて! freckle (しみ)、single (独身)、old (年増)って……。あくまでも無反応に平然とGreat! (いいですね!)と流そうとしたら、They are all about me. (全部ワタシのことよ)なんて言うので、あわててフォローのつもりでbeautiful (美人)、graceful (上品)

 beautiful(ビューティフォー)、graceful(グレースフォー)

 も挙げましょうかと言う筆者。謙遜なのか自虐なのか、ハナコさんは首を振りながら大笑いして、

 party people(パーティピーポー)、helpless(ヘプレス)

 と自分を指さしていました。peopleLは確かにDark Lですが、「ひとりなのにpeople(人びと)ではおかしいですし、より自然な表現では party animal (パーティ大好き人間) と言うんですよ」と伝えると、なんとこれも偶然にDark Lではないですか!

 party animal(パーティアニモー)

 すると、ハナコさん意味を勘違いしたのか、大ウケして Yes, I’m an animal! (そうよ、私はケダモノよ!)と、「ガオー」と言わんばかりのジェスチャー付きでうれしそうに反応してくださいました。

 Dark Lの楽チン発音はマスターしてくれたみたいですので、筆者はそれでもうハッピーです、ハナコさん!

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