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こんなに違う!女子高生2400人「スカート丈調査」の驚くべき結果 東京はミニ、大阪「限界まで下げる」

withnews のロゴ withnews 2017/07/27 withnews

 女子高生(JK)が「オシャレ」と考えるスカート丈は、地域ごとに違うのではないか――。そんな仮説をもとに、全国各地でスカート丈を調査しました。一番短かったのはどの県? 長かったのは? 全国の女子高生約2400人の調査から見えてきた、オシャレに対する心意気やこだわりとは。(朝日新聞スカート丈取材班)

全国の記者に号令

 きっかけは、ある女性記者の〝驚き〟でした。

 茨城県で育った湊彬子記者(30)は、「スカートは短い方がオシャレ」が一般的だと思っていたのですが、記者として赴任した大阪では街行くJKたちのスカートが長いことにびっくり。

 「オシャレ丈には地域差があるのでは?」と、疑問を持つようになりました。

 朝日新聞は、全国各地に記者がいます。せっかくなら、調べてしまいましょう!

 調査は全国14都道府県(北海道、秋田、栃木、群馬、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、滋賀、福井、愛媛、岡山、福岡)で実施。各地に勤務する記者が6月から7月にかけて、主要駅前などで丈を目視で調べました。

スカート丈を7分類

 「目視」には基準を決めました。丈の長さを7分類して、どの丈がどれくらいいたのかを数えていきました。

(1)ひざ上15センチよりもさらに短い

(2)ひざ真上から15センチの間

(3)ひざ上ぴったり

(4)ひざにかかる

(5)ひざ下ぴったり

女子高生のスカート丈調査をしてみたら…左は大阪市、右は東京・渋谷の女子高生 © withnews 女子高生のスカート丈調査をしてみたら…左は大阪市、右は東京・渋谷の女子高生

(6)ひざ下より15センチの間

(7)ひざ下15センチよりもさらに長い

 この「調査表」を手に、記者たちは街頭に立ちました。全国で調べた総数は2404人。気になる結果を発表していきます。

首都圏は〝ミニ〟

 際立ったのは、首都圏と関西の違いです。

 まず首都圏。最も短い「(1)ひざ上15センチよりもさらに短い」が37%と全国最多だったのは、横浜(神奈川)でした。渋谷と池袋で調査した東京も(1)が32%と多く、首都圏は〝ミニ〟の傾向が見られました。

 女子高生たちの声を聞くと、「めっちゃ短いですよ、みんな」(東京・私立3年)「普段はもっと短い」(東京・公立3年、ひざ上15センチ)と、短いのがスタンダードな様子。

大阪「もっと下げたい」

 逆を行くのが大阪です。

 大阪はひざがまったく見えていない人が6割。「(6)ひざ下より15センチの間」が全国最多の41%もいました。

 公立高3年の2人組は、「ひざ丈はめっちゃださいから、限界まで下げて腰ではいてる」「本当はもっと下げたいけど、これ以上下げられへんから嫌」と、〝ロング〟へのこだわりを教えてくれました。スニーカーやリュックと合わせ、古着テイストといった感じです。

 大阪を担当したのは山下奈緒子記者(30)。山下記者が奈良で過ごした高校時代も、スカート長めが主流でした。

 「スカートのホックを外して頑張って下げてました。主流は長め、ギャルは短めというのは昔から変わってませんね」

神戸は独自の〝ロング派〟

 お隣、神戸(兵庫)もひざがまったく見えない人が約5割と〝ロング派〟ですが、大阪とは着こなしの雰囲気がかなり違います。

 神戸では、ワンピースや肩ひもがついたスカートが目立ち、「お嬢様風」です。「校則でひざを全部見せたらダメ。でも、見せたいとも思わない」(私立2年)と、“ミニ”への願望もなさげです。

 調査した岡田慶子記者(33)は「ワンピースだと確かにミニは変だから、丈が長いのは当然かも」。神戸テイストを極めるあまり、スクバ(スクールバッグ)をブランドバッグ風にひじにかけ、フリル付きの日傘をさす猛者もいました。

 ちなみに、すぐ近くの西宮市でも調べてみましたが、「お嬢様風」なテイストは似ていました。私立高校3年の2人組に聞くと、「ひざが全部見えてたらださい」、「短いとコスプレみたいになるし、長いとスケバン刑事みたい」と、独自の〝丈感覚〟を教えてくれました。

札幌、寒くても「ミニ」

 東京と横浜以外で、「(2)ひざ真上から15センチの間」が最も多かった〝ミニ〟寄りは、札幌、栃木、名古屋、滋賀でした。

 特に滋賀は、ひざが完全に見える人が9割を超え、圧倒的な〝ミニ〟派です。同じ関西の大阪と神戸は“ロング派”ですが、近い地域でも同じ傾向とはいえないようです。

 滋賀で調査した真田嶺記者(24)は「スカートのデザインがチェックとかオシャレだと、無地の人より丈が短い印象だった」と言います。

 “ミニ派”の札幌の女子高生たちに聞くと、冬場はタイツをはいてしのぐそうです。

 「特に寒い日はタイツをはいて、スカート丈は変えない」(公立2年)

 「冬も今の丈を維持、タイツで乗り切る」(公立3年)。

 調査した天野彩記者(26)は「冬は氷点下になるのに『スカート丈は変えない』と言い切った子が複数いて、オシャレ丈にかける意地が垣間見えました」。

 栃木は、県内3カ所で調査しましたが、東京に近いほど丈が短いという結果。「やはり東京の影響が大きいのかも」(栃木・吉田貴司記者、28)

群馬と岡山「長すぎず、短すぎず」

 「(3)ひざ上ぴったり」が最も多かったのは、群馬と岡山。

 「短すぎないのがかわいくないですか?」(群馬・私立2年)と、持論を語ってくれた高校生もいました。

 岡山で調査した国米あなんだ記者(27)は「高校生の私服でミモレ丈やひざ丈のスカートがはやっているみたいなので、その影響でしょうか」と推測します。

福岡「それぞれが好きな丈」、秋田・福井・愛媛は「真面目」

 調査で最も南となった福岡は「(4)ひざにかかる」が41%で、残りはひざ上とひざ下が同じくらいの数で分散しました。

 博多で調査した小原智恵記者(27)は「スクバにアクセサリーをたくさんつけるようなオシャレな子でも丈は長め。これが主流なのかも」。

 ただ、同じ県内でも北九州市は、博多よりさらに結果が分散し、“ミニ派”が多め。

 調査した宮野拓也記者(32)は「自分の高校時代より丈のバリエーションが広がった気が。それぞれが好きな丈を選んでいるのならいいのではないでしょうか」。

 秋田、福井、愛媛は、ひざ丈前後に集中し、「(1)ひざ上15センチよりもさらに短い」はいずれもゼロ。調査した記者たちからは「真面目な印象」という感想が出ました。

 ただ取材では、「校則で、ひざ立ちした時にスカートが床につくくらいの長さじゃないといけない。本当はもうちょっと短くしたい」(福井・私立3年)、「腰の部分を折り曲げてから、上に上げている。短い方がかわいい」(愛媛・私立2年)など、〝ミニ〟願望も伝わってきました。

昔より長い?

 一方、「スカート丈」を決める要因は、「オシャレ丈のローカルルール」だけではないのかもしれません。

 名古屋を調べた寺田実穂子記者(25)は「高校生に話を聞いていると、『友人関係』『自分の体形』『クラスでの立ち位置』なども、スカート丈を決める要因になっているようだ」と推測します。

 街頭で調査にあたった記者は20台後半が中心です。調査地点が出身地とは限りませんが、複数の記者から「自分の頃よりスカートが長い」という声が上がりました。

 名古屋を調べた鈴木春香記者(27)は「自分が中高生の頃(東京郊外)はひざ上15センチ以上の子がもっと周りにいた」。

 愛媛の堀江麻友記者(26)は「高校時代(三重)はニーハイ(ひざより上までくる靴下)がはやっていて、できるだけスカートを短くしていた」。

靴下とも連動か

 もうひとつの変化ポイントは、靴下です。全国的にくるぶし丈の靴下や、定番の紺のハイソックスをくしゅくしゅとたるませてはくのが流行していました。

 群馬の角詠之記者(25)も「自分の高校時代と比べて、スカートが長いこと、靴下が短いことに驚いた」。スカート丈と靴下丈は連動しているのかもしれません。

校則とのかけひき「JKは1度きり!」

 取材では、校則とのかけひきも聞かれました。

 「服装の検査がある日は、校則にあうスカートを持っていく」(福岡・私立3年)

 「学校を出たら、スカートを折り曲げて短くする」(北海道・公立3年)

 「放課後に短いスカートにはきかえることも」(東京・私立2年)。

 学校から出て最寄り駅に着いたらスカートを腰の部分で折って短くするという群馬の私立3年の生徒は、「JKは一生に1回しかないですから、しばられちゃいられないですよ!」と話していました。

 ロング派はスカートを下ろし、ミニ派は折り曲げる――。それぞれに自身が求める「オシャレ像」のために、日々戦っていることが伝わってきました。

 話を聞かせてくれた女子高校生の皆さん、ありがとうございました。

全国の女子高生2404人を調査

<調査の概要>

全国の女子高生2404人を調査

<調査地点>

北海道(JR札幌駅周辺)

秋田(JR秋田駅前)

栃木(JR宇都宮駅前、JR小山駅前、JR足利駅周辺)

群馬(JR高崎駅前)

東京(JR渋谷駅周辺、JR池袋駅前)

神奈川(JR横浜駅前)

愛知県(JR金山駅周辺)

滋賀(JR膳所駅前)

大阪(JR大阪駅周辺)

兵庫(阪急電鉄西宮北口駅前、六甲駅前、神戸三宮駅前)

福井(JR福井駅前)

愛媛(伊予鉄道松山市駅周辺)

岡山(JR津山駅前)

福岡(JR小倉駅前、JR博多駅周辺、地下鉄天神駅周辺)

<取材にあたった記者>

北海道報道センター・天野彩、同・今泉奏、同・弓長理佳、秋田総局・緒方麦、宇都宮総局・岡見理沙、同・吉田貴司、前橋総局・角詠之、東京本社科学医療部・戸田政考、同社会部・原田朱美、同文化くらし報道部・湊彬子、名古屋報道センター・鈴木春香、同・寺田実穂子、大津総局・真田嶺、同・石川友恵、大阪本社生活文化部・岡田慶子、同・山下奈緒子、福井総局・影山遼、同・南有紀、松山総局・堀江麻友、岡山総局・国米あなんだ、西部報道センター・宮野拓也、西部編集局・小原智恵

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