古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

彼氏と別れて酒びたりのドン底から、立ち直るまで。やっぱり「筋肉は裏切らない」

女子SPA! のロゴ 女子SPA! 2018/12/10 08:47 女子SPA!

「筋肉は裏切らない」、今年の新語・流行語大賞の候補にあがった言葉ですが、カラダを鍛えて筋肉をつけることで、どん底まで落ち込んでいた気持ちが浮上するということもあるようです。

 藤本菜々子さん(仮名・イラストレーター・35歳)は昨年、同棲していた彼と結婚直前で別れてしまいました。

「彼は売れっ子イラストレーターで、私がファンだった事がきっかけで付き合い始めたのですが…だんだんお互いの仕事に口を出すようになって衝突してしまって」

 彼の部屋を出てひとり暮らしをする事になった菜々子さんには、一緒に飼っていた猫を置いてきた事も精神的にこたえたそう。

「彼と別れてひとりぼっちなだけでも寂しいのに、今まで溺愛していた猫もいなくて…本当に耐えられなくてお酒に逃げてしまったんですよ」

◆酒びたりの日々に

 シラフでいると、34歳で結婚のチャンスを逃して自分はもう一生ひとりなんじゃないか?という不安でいっぱいになったり、両親になかなか彼と別れてしまったと言えず…彼を気に入っていた母親は特に悲しむだろう、などの思いがわいてきます。で、お酒を飲まずにいられなかったそう。

© 女子SPA! 提供

「私は彼と違い、売れていないので時間はあるし酒びたりの日々を過ごしてしまって…毎日、記憶を無くすまで飲んで、二日酔いで目覚めてからの向かい酒って感じでかなり荒んだ日々を過ごしていましたね」

 朝になると、見覚えの無いチューハイの缶が部屋に散らばっていてる事もあり…。

「記憶を無くしたまま買い出しに行ってしまったようで…普段は飲まない高アルコール9%の缶チューハイが何本も空いていてビックリしました。しかも記憶が無いまま自転車でコンビニまで行くなんて相当危ないですよね…」

 その他にも、やはり記憶を無くしたまま買い出しに行き…翌朝、クレジットカードや保健証を入れた財布やバッグがどうしても見つからなくて探していたら、自転車のカゴに一晩置きっぱなしだった事もあるそう。

「気がつくと見覚えの無いアザや傷があることもあって…私自身が痛い思いをするのは自業自得なので仕方が無いですが…覚えていないだけで実は誰かに自転車でぶつかってケガさせていたらどうしよう?と怖くなったりしていました」

◆鏡に映った自分の姿がひどすぎて…

 そして1ヶ月程酒に溺れて、鏡に映った自分の姿を見て驚いた奈々子さん。

「誰、この浮腫(むく)みまくったデブの気持ち悪いおばさんは?って思わず笑ってしまいましたよ」

 この1ヶ月、とても料理なんてする気になれず、酒が無くなったらコンビニに行って缶チューハイを持てるだけと、すぐに食べられるサンドウィッチやおにぎりやチキンなどを買い、ダラダラずっと食べていたら4キロも増えてしまいました。

「最悪だと落ち込みましたが、久しぶりに“なんとかしなくちゃ”という気になって…寂しいとか言ってる場合じゃないぞ、と思えたんです」

 その日から、前から気になっていたスクワットを始めた菜々子さん。

「スクワットなら道具もいらないし、自宅ですぐに出来るので…初日は30回が限界でクタクタになってしまいましたが、なんとなく気持ちがスッキリしたんですよね。お酒飲んでぼんやりと現実逃避しているよりいいなって感じで」

◆スクワットのインスタグラムがきっかけで自分に自信がもてた

 そこから徐々に回数を増やしていった菜々子さん。スクワットをやりはじめてからはお酒を飲まなくなりました。

「だってせっかくスクワットでカロリー消費したのに、お酒飲んじゃったら台無しじゃないですか(笑)1ヶ月程続けたら体重は元に戻って、身体が引き締まってきたら面白くなってきてしまって」

 すっかりスクワットにハマった菜々子さんは、Instagramに「#スクワットチャレンジ」とハッシュタグをつけて、スクワット動画や、引き締まっていく肉体の過程を毎日アップしているそうで…。

「最近、インスタのDMでよく男性から誘われるんですよ(笑)何となく自信がついてきたというか、まだまだ私でもイケるかも?と思えてやる気が出てくるんですよね」

 さらにインスタを通じて、美容関連のサイトからスクワット4コマ漫画やイラストの依頼まできたそう。

「最悪だった自分が立ち上がるきっかけになったスクワットで、更に仕事の幅が広がるなんて!って感じです。あの時は辛かったですが…あれは私に必要な転機だったのかもしれません。

 最近やっと“売れないイラストレーター”なんて自虐的な言い方をしないですむようになったんですよ」と微笑む奈々子さんなのでした。

―私の人生の「ドン底」 vol.2―

<文&イラスト/ 鈴木詩子>

【鈴木詩子】

漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

女子SPA!の関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon