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新生活で気をつけたい「人間関係」を壊す口癖 「別にいいけど」は脅しのニュアンスを含む?

東洋経済オンライン のロゴ 東洋経済オンライン 2019/04/01 07:30 大野 萌子
相手を不快にさせないためには、何気ない一言にこそ気をつけなければいけません(写真:tomos/PIXTA) © 東洋経済オンライン 相手を不快にさせないためには、何気ない一言にこそ気をつけなければいけません(写真:tomos/PIXTA)

 こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

 そんなつもりがあってもなくても、相手を「イラっと」させてしまう一言をつい発してしまうもの。自覚があればまだいいですが、無意識に使っているとしたら問題です。

「何気ない一言」にこそ注意

 私たちは日本語を自由に操って、たくさんの言葉を選んで日々会話をしていると思ったら大間違いです。日常使用するボキャブラリーは意外に少なく、同じフレーズを繰り返していることが多いのです。

 そんな中で、相手に不快感を与える口癖があれば、関係性にひびを入れかねません。春には、新しい人間関係を築く機会も増えると思いますので、ご自身の口癖を見直してみませんか?

イラっとフレーズ1「別にいいけど」

 散々、不平不満を述べたり、相手に要求をした後で、最後の締めとしてこの言葉を使っていませんか?

 言いすぎたかな?とフォローするつもりなのか、そこまで強く言ってないよとソフトなニュアンスを付け加えたいのか、そもそもわかってもらうことを期待していないのか、ケースバイケースだとは思いますが、この言葉を言われた相手は、話の内容が自分への要求や批判であれば、「別にいいなら、言わなくていいだろう」という腹立たしい気持ちを強くすると思います。

 また、一般的な話であっても、どうでもいい話を聞かされたのかと嫌な気持ちになりがちです。その思いは、相手の話を一生懸命聞いていればいるほど「え? その程度の話だったの?」と肩透かしを感じる要因となるでしょう。

 そもそも「~けど」は、逆説の意味合いを持ちます。要するに、「いいけど」は「よくない」を意味するのです。不平不満は強調され、相手への要求に念押しする表現だということを理解することが大切です。上下関係があれば、脅しになることもあるでしょう。

 また、次のような使い方もしていないでしょうか。

「もう少しわかりやすく説明してくれるといいんだけど」(要求)

「もっと早く言ってくれたらよかったんだけど」(責任転嫁)

「言ったところで、どうせ無理なんでしょうけど」(軽蔑)

「そろそろ終わりにしたいんだけど」(遠回しな圧力)

「あの人、性格はいいんだけど」(中傷)

意図的でなく何となく付け加えているのであれば、ネガティブニュアンスを含み、伝えた内容を強化したり、相手を追いつめやすいので、気を付けましょう。

 反対に、相手が「いいけど」といった瞬間に、「あ、ダメなんだな」と認識することも大切です。相手が「その件については、もういいんだけどね」と言ったら、本当の意味では納得していないかもしれません。「けど」には、何か含みがあるということを理解し、「それに関しては一歩譲るから、こっちの意見も通してね」というように、交渉材料のつもりで「けど」を使う場合もあることを意識しておくとよいでしょう。

 相手が「けど」を使ったときに「けど、何かあるのですか?」「けど、どうされました?」など、意向を尋ねる関わりをすると、本音を話してくれるきっかけにもなります。すり合わせのよい機会ともなるので、有効活用したいですね。

イラっとフレーズ2「だからさ~」

 面倒なことを質問してきた相手や、間違った方法で取り組もうとしている相手に言いがちです。そもそも、目上の人にこのフレーズを使うことはないと思いますので、相手を軽んじていたり、下に見ているとこの言葉が出てしまう傾向があるのでしょう。

 何度も何度も同じことが繰り返されている場合は、心情的にこの言葉を使いたくなるとは思いますが、口癖で使ってしまうのは避けたいところです。自分の中で完結されている思いを端折って「だから」と言われても、相手は不快に思うだけです。「だから」の前提にある思いを汲んでくれると思うのはおごりです。相手は、自分の気持ちを察してくれると甘えずに、丁寧に言葉で伝えることを心がけていきましょう。

イラっとフレーズ3「聞いてた?」「聞いてません」

 いずれも相手に責任転嫁する意味合いを含みます。

 前者は、対応してくれないのは私の話をきちんと「聞いていなかったからだよね」と念押しし、聞いていなかったあなたに責任があるというもの。

 後者は、対応できなかったのは「あなたがきちんと説明してくれていないからだ」という言い訳に聞こえます。

 「言った、言わない」「聞いた、聞いてない」は、信頼関係を崩壊させる致命的なやり取りの1つです。お互いの負の感情が言葉の裏でやり取りされるので、不快感が増します。

口癖になっていませんか?

 以上、挙げたフレーズは、最初の一言で発するとインパクトも強く、より相手に不快感を与える傾向があります。口癖になっていると会話の端々にも表れやすく、知らず知らずのうちに相手に負の感情を蓄積させていくことにつながります。

 少し意識を向けるだけで相手とのやり取りの質が変わってきます。新しい関係性も増えてくる季節、スムーズで快適な関係性を築く一助となりますように。

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