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自然の神秘!幻の「四角い太陽」を見に北海道別海町へ行ってきた

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2018/02/19 12:25 古屋江美子

「四角い太陽」をご存じだろうか? その名のとおり、太陽が四角く見える現象だ。観賞できる場所は世界各地にあるが、1月末に訪れた北海道別海町もそのひとつ。比較的寒い時期に見られる確率が高いと聞き、観賞に挑戦してみた。

「四角い太陽」が見える原理とは

© Excite Bit 提供

「四角い太陽」の正体は、蜃気楼の一種。よく晴れた翌日に放射冷却がおこると、上空より水面近くの空気の温度が低くなり、暖かい空気と冷たい空気の境目で光が屈折し、太陽の形を変えて見せる。「四角い太陽」というが、楕円やハート型、ツボのような形に見えることもある。

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道東の冬はよく晴れ、放射冷却がおこりやすいため、変形太陽も観測されやすい。厳冬期の2月頃に出現することが多いとよくいわれるが、実際は厳冬期には限らず、急に寒くなる10月頃に出ることもあるそうだ。

ベストシーズンでも出現率は5%

別海町で変形太陽を見るのに適しているのが、野付半島や尾岱沼(おだいとう)。今回宿泊した「湯元尾岱沼温泉シーサイドホテル」は、野付湾に面した宿で絶好の観賞ポイントでもある。ちなみに、ここに宿泊しない場合は、「道の駅おだいとう」がある白鳥台なども人気の観賞スポットだ。

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同ホテルのロビーでは特大サイズの変形太陽の写真パネルがお出迎え。さらにロビーや廊下にはお客さんや宿のおかみさんが撮った変形太陽の写真が多数飾られていた。変形太陽の観賞にはベストな宿だ。

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別海町で変形太陽が見られるのは日の出時。フロントでは丁寧に翌朝の日の出時刻も教えてくれる。

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宿は海に面しているので部屋から朝日を望むこともできるのだが、冬場は寒さで窓が凍ってしまうことも。このときもそうだったので外へ出て観賞することに。

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目の前に広がる野付湾には、ほんのり氷が張っていて、とても幻想的だ。程なくして日の出。残念ながらきれいに丸い。この日は変形太陽を拝むことはできなかった。

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「北海道 感動の瞬間100選」というサイトによるとベストシーズンに現象が見られる確率は5%。変形太陽の写真を撮るために、札幌からこの宿に何年も通ってやっと撮影できたという人もいるらしいから、初回で撮れるほうがめずらしい。

おかみさんに「これまで何回くらい見たことがありますか?」と聞くと、「数えていないねえ」とにっこり。とはいえ見られるのは年に数回。ただ何十年もこの地に住んでいるのでトータルではかなりの回数になるようだ。

バリエーション豊富な変形太陽

残念ながら今回は四角い太陽を見られなかったので、ホテルに借りた変形太陽の写真を紹介しよう。変形のバリエーションが多いことがわかるはず。直近では2月10日に見えたとのこと。

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おかみさんいわく、水平線が厚い雲に覆われているのもダメだが、晴れているより少し薄墨っぽい雲がかかっているくらいのほうが、太陽が白くならずキレイに撮れることが多いそう。

2月は自然条件に加え、日の出が遅いので観賞しやすいのもポイント。たしかに日の出が早くなると観賞チャレンジも大変だ。

南極や大阪で見えたことも

別海町の変形太陽は朝日だが、同じ北海道でも北東部の湧別町では変形する夕日を見られるらしい。ちょうどこの日泊まっていたお客さんが湧別町からの人で「(変形太陽は)子どもの頃から何度も見てるから珍しくはないなあ。ワイングラスにもなったりするよ」なんて話していた。なんともうらやましい限りだ。

ちなみに見られるのは北海道には限らない。宿にあった『蜃気楼のすべて!』(日本蜃気楼協議会)という本には南極で見た四角い太陽の写真が紹介されていた。また、過去には大阪湾で見たこともあるとか。

なんとも幻想的な自然現象。一生に一度はぜひどこかで見てみたい。

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