古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

「スニーカー通勤」知らないと恥かく基本の基本 服装を合わせ、パンツ丈や靴下の色にも注意

東洋経済オンライン のロゴ 東洋経済オンライン 2019/08/13 13:00 森井 良行
ビジネスシーンでは「天然革のカッチリした靴を履くのが絶対」という価値観が薄れてきています(写真:foly/PIXTA) © 東洋経済オンライン ビジネスシーンでは「天然革のカッチリした靴を履くのが絶対」という価値観が薄れてきています(写真:foly/PIXTA)

 ビジネスファッションに合わせる靴は何を履いていますか?

 中高年以上を中心として「革靴以外は邪道!」と考える、身だしなみ意識の高いビジネスマンは少なくないでしょうが、最近は事情も変わってきています。都会のオフィス街ではスニーカーで通勤するビジネスマンの姿がチラホラと見られるようになっています。

 スニーカー通勤は、2018年3月にスポーツ庁が始めた「FUN+WALK PROJECT」で推奨されている「歩きやすい服装」を構成するアイテムの1つです。

 青山商事が展開する「THE SUIT COMPANY」をはじめ、「オリヒカ」(AOKIホールディングス)、「SUIT SELECT」(コナカ)、「P.S.FA」(はるやま商事)など、紳士服量販大手4社が展開しているツープライススーツ(一式で2万円台あるいは3万円台など2つの価格帯を持ったスーツ)量販店では、スニーカーをシーズンごとに1~2点ほど扱っています。

「スニーカー通勤」で注意しておきたいこと

 ただ、もともと全体の割合からみれば、スニーカーが許容されている会社はごく一部。ビジネスファッションに合うスニーカーの色・形は限られます。強い個性のデザインやカラフルな配色では、ビジネスの場に合わせづらく、実際、カラーリングは黒・白に絞られますし、シンプルな形状のスニーカーがほとんどです。

 それだけに「スニーカー通勤」をするビジネスマンは、作法を間違えると知らずに恥をかくこともありえます。

 まず、そもそもスニーカーに合う服装なのかという点です。普段着ているスーツが、すべてスニーカーに合うワケではありません。スニーカーに合わせやすいのは、従来のお堅いダークスーツよりも、セットアップのようなカジュアルなスーツ。スニーカーで通勤する場合は、「いかに服の着こなしを崩すか」という逆転の発想が必要です。そういう意味では、オフィスカジュアルもスニーカーによく合います。

 スーツに合わせるスニーカーの素材感もポイントになります。例えば、本革のスニーカーは一般的なスニーカーよりエレガントに見えます。とはいえ、カッチリしたダークスーツほどドレス感は高くありません。だからこそ、従来のスーツはそのままスニーカーに合わせられないのです。

 足元の印象は、「靴とパンツ丈のバランス」で9割決まります。とくに、スニーカー通勤のときは陥りやすいワナです。スニーカーの場合、パンツ丈はいつも以上に短くなります。デザインを問わず、革靴に比べればスニーカーはボリュームがあるからです。

 いつもと同じパンツ丈でスニーカーを履いたとき、パンツ生地が足元に履いかぶさります。スニーカーに覆いかぶさったスラックスの弛んだ生地は、凸凹したスニーカーの形状に引っかかり野暮ったい印象に見えます。革靴のようにエレガントに揺れません。

 この風潮はスニーカーに限らず、革靴の場合も当てはまります。立っているときはソックスが隠れ、座ったときはソックスが見える程度のパンツ丈が主流になっています。ソックスの色にも気を配る必要があります。

白いスニーカーに黒いソックスはNG!

 革靴の場合、靴の色に合わせて黒いソックスを履いていればよかったわけですが、白いスニーカーに黒いソックスは合いません。とはいえ、白いソックスでは中学生のような印象です。

 また、ビジネスという場面だからこそ、私服で白スニーカーを合わせるときに履くベリーショートソックスも好ましくありません。どんなにカジュアルになっても、素足が見えることはビジネスマナー違反だからです。

 白いスニーカーに合わせるソックスは、白に限りなく近い灰白色(かいはくしょく)がなじみます。ベージュやライトグレーに比べ、より白に近い色です。一方、黒いスニーカーに合わせるソックスは、革靴同様、シューズによくなじむ黒ソックスです。

 ここ数年、ビジネスファッションの多様化は想像以上に進んでいます。スーツに革靴のスタイルがなくなることはありませんが、オフィスカジュアルの定着とともに足元のカジュアル化も、より一層進むことが予想されます。

 スニーカーは極端でも、本格的な革靴とスニーカーの間に位置するビジネスシューズも最近は、目立ち始めています。

 「スニーカーのような履き心地で、革靴の見た目」を意識したビジネスシューズです。こうした商品は、これまで機能重視でデザインは二の次だったのが、ツープライススーツ量販店などでは、最近では機能性を伴いつつスタイリッシュなビジネスシューズが増えています。

 これはクールビズやジャケパン、いわゆるオフィスカジュアルを取り入れる人が増えた影響の1つでしょう。ビジネスシーンでは「天然革のカッチリした靴を履くのが絶対」という価値観が薄れてきています。「革靴の高級感」で差をつける時代から、「靴と服のバランス」で差をつける時代に、今まさに変化しているのです。

東洋経済オンラインの関連記事

東洋経済オンライン
東洋経済オンライン
image beaconimage beaconimage beacon